復讐
とある課題をこなしながら手が動かなくなった時に休憩としてさくっと書いています。昨日は体調不良で寝込みました…過労ですね。
1555年間史実であれば父上である武田信玄が娘を嫁に差し出してとある勢力を服従させた年である。
本来なら9歳になった俺はまだまだ幼い為、いらぬ警戒を信玄や他の大名にされたくないので軍事行動は起こしたくないのだが背に腹は変えられない。
俺は実は執念深いのだ!あいつだけは生かしてはおけない!子供ながら見たものが背筋を凍らすような目で俺はとある方向を睨みつけていた。
流石は名将山県昌景で手持ちの騎馬500騎と俺が金で雇った武家の二男、三男を中心としたら騎馬300騎を合わせた騎馬800騎は恐ろしく統率が取れており戦国最強と言っても過言ではない。
この800騎には俺が造らせた新兵器を装備させ訓練しているため数に勝る相手も潰せる能力がある。
そして河原者や難民の中から見込みのあるものを雇い入れた為その数が500名特殊な割り当てで普通の歩兵が200、弓兵200、鉄で作ったスコップと手斧を腰に装備した工作兵50、そして補給荷駄部隊が50だ。工作兵や歩兵は荷駄部隊の補助も行う。
つまりは主力は騎馬部隊800である。弓部隊は普通の矢にはトリカブトの毒を中心に毒を調合して塗っておりかすれば死に至る。
情報が命の為、段蔵の部下として甲賀より忍びの者を多数増員してある。
武将が足りないがこの兵数なら山県昌景と俺がいれば問題ないだろう。
俺は山県昌景を大将に密かに諏訪を出陣した。俺が大将だと目立ちたくない為だ。
敵に情報を渡さない為、敵の間者や物見等は全て段蔵と配下に始末させながら進む。
本来なら戦国時代は大義名分をあげて堂々と行軍したり調略や降伏勧告をする者だが今回はそんなの関係ない。恨みがあるからだ。
戦国時代、城に兵は多数常駐していないので平穏時は兵数があまりいない。
そして夜襲は卑怯であると言う考えから昼間の戦闘が多い。しかし俺には関係がない。勝てれば良かろうなのだ!
普通の軍勢は夜間の行軍は難しいが俺の兵は訓練しているのと、段蔵に地形を調べさせている為、それを可能にしている。
そして俺たちは夜中に手薄な木曽福島城を囲んだ。段蔵に内側から鍵を開けさせて山県昌景の赤備えで一気に城に攻め込んだ。
朝になると木曽福島城には赤地に金で毘と書かれた旗が風になびいていた。
あれな旗だが俺には旗がないし大は縁起が悪いから嫌だ!だからちょっとパクらせてもらった。毘は色が違うし毘沙門天は俺が信仰してるのを武田領内では有名だし問題はないと判断した為だ!
城門には木曽親子の首が晒されている。
「若!上手くいきましたな」
「うむ全て昌景達のおかげだ!」
「勿体無きお言葉」
このことは直前に手紙で信玄に伝えており兵を率いて誰か武将を派遣して欲しいと頼んでおいたので直ぐに武田信繁が兵を率いてやってきてくれた。
新装備はバレていない…何故なら死人に口なしだからだ…フフフフフ
勝頼が滅ぼされる原因となった木曽一族を生かしておくほど俺は優しくなかった。
俺は武田信繁に城を引き渡すと諏訪まで引き上げたのだった。
目的は木曽一族を根絶やしにすることだったので目標は達成したからだ。
報告を受けた晴信は半信半疑だったが武田信繁の報告で事実だとわかり戦慄した。昌景の力によるところが大きいが我が子ながら末恐ろしいとさえ思った。
元服もしていない童がなぜここまでできるのか?
「恐ろしい奴じゃ…四郎を躑躅ヶ崎へ呼び出せ」
こうして四郎は躑躅ヶ崎へ呼び出された。
こうして信濃は武田により統一されました。新兵器は見た敵は死んでいるのと普段荷駄に運ばせている為誰にもばれていません。