表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大崎玄蕃と名を変え生き延びた武田勝頼の末裔の咆哮  作者: 吉良山猫
第4章小田原城編
116/169

琉球侵攻

武田勝頼は前世で沖縄県が大好きです。悪く扱う気は毛頭ありません。

武田勝頼は薩摩沖を出港した後、すぐに奄美大島を制圧した。


巨大な軍船に驚いたのもあるが、出陣した軍船の漕ぎ手を雑賀衆の精密射撃により狙い撃ちをされた事により、大島の現地首脳はこれ以上の戦闘を諦め降伏したのだった。


これにより、武田水軍は足りなかった小型船の確保に成功したのである。


続いて徳之島へ向かい上陸する。一部の住民が果敢に抵抗したのだが、鉄砲は温存し、上泉信綱、山県昌景、島津家久、北条氏康等により斬り捨てられた。


制圧後に、武田勝頼は北条氏康をじと目で眺めている。


義父上、先程大将たるもの迂闊に本陣を動いてはならぬ。辺境の地であれば尚更じゃ。と私の出陣を諫めましたよね?


北条氏康は目を泳がしている…そして父親が息子を守る為に戦うのは当然であろうとさらっと正当化した。


ぐうぅと勝頼は色々と突っ込みたかったが、叔父の武田典厩信繁に諭されて言葉を飲み込んだ。


実父の武田信虎に似ずに、温厚な中で芯が強く、博識で武芸にも秀でた常識人のこの叔父を勝頼は尊敬していた為だ。


そして本島に向かう際に敵水軍が総力を挙げて攻めて来た為、12ポンド砲と焙烙玉、風魔葵の火遁で殲滅したのであった。


風魔葵は京の都での堅苦しい生活や、船旅にストレスが溜まっていたらしく、かの源義経を思わせる八艘跳びを繰り返し嬉々として船を沈めていた。


勝頼は最初は生暖かい目で見守っていたが、次第に相手が可哀想になって来た。


奄美大島から連れてきた降伏して仲間になった者達は、降伏して本当に良かったと肝を冷やしたと言う。


敵水軍を殲滅した後に、勝頼の目に飛び込んで来たのは村人に襲われる少女だった。


勝頼は激怒した。たとえどんな理由があろうと幼い少女をよってたかって殺そうとするなど、琉球王が許してもこの武田勝頼が許さんと。


雑賀孫市と雑賀衆の中でもより射撃の腕が立つ者達を集め射程ギリギリであったが狙撃して少女を救ったのである。


無論、勝頼も自らのライフリングされた富山城産の現時点での最新式銃で狙撃した。


武田勝頼は文武両道であり、雑賀孫市から銃の指南を受けてからは、雑賀衆でも敵わない程に腕前を上げていたのだ。


現在、鉄砲については、富山城での研究により成功した火縄を使わない銃の量産を小田原城で行うよう命じている。性能としては史実の江戸中期から江戸末期位の時代のイギリス式の銃を目標にしている。


難点は、量産にはまだ時間がかかると言うことである。


そして、現在の横須賀で造船所を造らせており、それが完成し、蒸気船が完成すれば琉球王国どころか、世界に進出できる。


しかし、これは日の本を統一した後の話であるが…


ただ勝算があるのは、武田勝頼の周りには優秀な人材が集まってきている。足りないのは知識と技術だけだ。優秀な人材は、それ等を教えれば実行できるのである。


自慢ではないが、日本人は他国の者に比べても手先が器用で頭が良い。


だから史実においても第二次世界大戦で列強と戦え、戦後は世界有数の国になったのである。


武田勝頼はその後上陸して少女を抱き上げたのだった。


少女が気を失った為、勝頼は直ぐに旗艦に運び手当てを命じたのである。


今回は助けられて良かったが、今回の行為に嫌悪感を抱いた武田勝頼は、山県昌景に命じてその村を皆殺しにした。


どんな理由があろうとも、やっていいことと、やってはいけないことがある。村人の行為は勝頼の逆鱗に触れたのであった。


普段顔は怖いが、穏やかでにこにこしている武田勝頼であったが、一旦怒らせれば誰よりも恐ろしいのであった。


いつも誤字脱字ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 筆者、た行とな行間違えすぎじゃない?笑
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ