練習1
それから1週間経つ木曜日まで、俺たちは放課後に一緒に組手や硬化魔法やらをやって調整をした。
もちろんこれまでの放課後とは違い6割ほどの力で挑んだ。(ちなみに決闘の時は5割である)
このとき気づいたのが、ゆきなちゃんはテレポート+小さな刀の他に体術での攻撃が可能ならしい。
これは本格的に勝ち目が無くなってきた。もう種目にかけるしかないかもな(泣)
そして、木曜日俺たちはお互いを見ないようにするためにグランドと体育館に別れた。
グランドでは防護フィールドがなかなか貼れないため、弱めの魔法しか打てないが俺たちのグループは問題なかった。
しかし、はる達のグループというより、はるは後衛の魔法が基本なので大変かもしれないと思いながら、俺はグランドの練習を早めに切り上げ、ある場所へと向かっていた。
けいは一人でまだ調整するからしい。
そうして、到着した場所はカラオケボックスである。そこで、全力で歌った。死ぬほど歌いまくった。
そして、次の日喉が枯れたのは明白であった。それをネタにバカにされたのもまた明白であった。(ちなみに今日一日中はるには会わなかった)
その日の授業はエンチャントについてだった。魔法剣技祭に向けての復習も含め授業は真面目に聞いた。
放課後は体育館に直行した。理由ははるに会わないためである。もちろん先に着いたので準備運動を済ませていると、けいが少し笑いながら
「どこだ〜」
と目線を合わせながらいってくる。絶対に笑われるので、返事はしない。だが、けいは笑う。
「お前、練習のためとはいえやり過ぎだろ(笑笑)」
こいつは、今日一日中この調子だ。まじで黙ってほしい。
「まあ、それは置いといて今日は何する?」
とけいが言った
「合体技の練習してみるか。とはいえ技のタイミングを合わせるだけだ。今日中に終わらせるぞ」
カスカスな声で俺が答えると
「りょーかい(笑)」
と笑いながら言うけいを蹴飛ばしといて置いた。
魔法剣技祭について説明します。魔法剣技祭は基本的に円状のフィールドの外に出るか、気絶するか、レフリーストップで決着します。
予選で各校から2グループが本戦に出場します。
あと2話ぐらいで予選編に入ると思います。