日常5
次の日の授業は、特殊能力についての授業だった。
これについては、対策をする目的で興味があったので久しぶりに授業を真面目に受けた。
昼休みになり、俺はいつも通りけいと飯を食っていた。
俺はそんな時にこんな話を切り出した。
「魔法剣技祭の予選、今年は出ようと思うんだが俺と一緒に出ないか?」
「ああ、いいよ」
けいの返事は2つ返事でオッケーというものだった。
「それにしても、去年は出なかったのにどうしたんだ?」
「去年はまだ到底渡り合うレベルじゃなかった。でも、今年ならと思ってな。」
「優勝はできなくてもそこそこはいけるんじゃないかってことか」
「ああそれに、はるにこれ以上先に行かれるととてもじゃないが、追いつけなくなる。」
「なるほどな。だが、魔法剣技祭はいろんな種目があるんだぜ。そこら辺の対策は大丈夫なのか?」
「基本的に戦闘が主体である以上は、何個か授業中に考えてるものがある。もちろん、俺やお前の個人スキルはもちろん多少の連携も考えてるから練習は必要だ」
「よし、わかった。その話改めてのらせてもらおう(笑)」
「助かる。練習は週二回の計8回で頼む。はるには最悪バレても内容はバラしたくない。」
「りょーかいだ」
そこでチャイムがなった。
俺たちは慌てて飯を食った。
放課後は、昨日と同様図書館で同じメンバーで自習をした。話の限り、はるとゆきなちゃんも無事に組めたようだ。
そこで、俺は提案を切り出した。
「これから、木曜と金曜はチーム練習の日にしないか?」
この提案に対して、全員が2つ返事でオッケーだった。
そこからは、再び勉強をした。
帰りは昨日同様、はるとゆきなちゃんとだった。グダグダとくだらない話をしていると、はるが突然こんなことを言ってきた
「こうと戦うのは久しぶりだね。」
「それもそうだな。2年ぶりぐらいだったか。」
「2年間も戦ってないんだから、相当強くなったでしょ。」
「いつも放課後に手合わせしてるんだから、わかるだろ。」
「放課後のは手抜いてるでしょ。」
さすがにバレていた。
「お二人はライバルなんですか?」
とゆきなちゃんが突然小さな声に入ってきた。それに対しておれは
「どっちかというと、王と挑戦者って感じかな」
と言った。
「今って戦歴どうなってたっけ?」
「わざと聞いてんだろ。38戦、38敗だ。というわけで、負け続けるのも嫌なんでな。あと1カ月は悪いが全力で調整するつもりだ。」
「楽しみだな〜。私たちも負けないようにしないとね、ゆきなちゃん。」
「はい、精一杯頑張ります。」
そんなことを話しながら、俺たちは帰路についていた。
キャラクター紹介
ゆきな:テレポート+小さな刀での攻撃が得意。少しネタバレをすると、体術もそれなりに得意。こうは武術全般を取得しているのに比べると見劣りするが、それでもかなり実力はある。
また、出てきたら紹介します。次回もよろしくお願いします。