表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法剣技大学の日常  作者: せい@初心者
7/16

日常4

その日の授業は、七つの大罪の冠を与えられた魔法についての授業だった。

嫉妬はオールコピー、憤怒はオールアップ、怠惰はオールテレポート、強欲はオールヴィジョン、色欲はオールカラー、暴食はオールイート、傲慢はオールリッスンである。

これらの魔法は何十年という歳月を必要とするという噂すら存在するほど、強力かつ珍しいなど知ってる知識を言っているので授業自体はやはり退屈だった。



放課後になったので、いつもなら、体育館に行くのだが、今日はほとぼりも冷めるという意味も込めてはるとけいと図書館で勉強にした。

はるにはスマホで連絡を取っておいた。

はるのクラスメイトもくるらしいので、千秋でないことを祈っておいた。


けいと他愛ない話をしながら、図書館に行くとはると見知らぬ少女が話していた。こちらに気づいたようで、はるが大きな声で読んでいる

「こっちこっち〜」

ゆっくりと歩いて行くと、はるが

「こちら、クラスメイトのゆきなちゃんで世にも珍しいテレポーターなんだ。」

「おお〜、彼女が噂のテレポーターですか」

とけいが言う

「おい、本人が言うならともかく人の魔法を勝手に言うのはタブーだぞ。」

という俺の返答に、

「いえ、いいんです。結構有名ですし。」

とゆきなちゃんは応えてくれる。

テレポーターはいわゆる特殊能力というやつである。特殊能力とは、使用条件が厳しく又使える人があまり多くない魔法のことである。

もちろん、顔は知らなかったが名前と能力については知っていた。

「こう言ってるんだし、大丈夫。さあ、早速勉強始めよう」

そこからは、静かな時間がつづいた。

天才的なはるに質問することはあるが、それ以外は特に何もなく終わった。

もちろん俺への視線は、絶えなかったという点を除けばではあるが。


そして、下校時間となりけいは家が別方向なので、はるとこうとゆきなちゃんとで帰ることになった。

帰りはゆきなちゃんについての会話になった。話を聞くとゆきなちゃんは小さな短刀+テレポートの戦い方らしい。

これについては、妥当な戦い方だと思う。

テレポーターは、移動時の連続テレポートを基本とし、戦闘では奇襲を生業とする魔法使いである。

よって、素早い攻撃を必要とするので短刀や素手での攻撃が基本となる。

正直なことを言うと、一度見てみたいなと思った、というか闘ってみたいと思った。

提案すると、はるが怒りそうなのでしないのだが。

とそんなことを考えていると、ゆきなちゃんが

「失礼かもしれませんが、こうさんはなんで落ちこぼれなんて言われてるんですか?昨日の決闘、とても良い戦いだった思ったのですが?」

と話しかけてきた

「それはたまに言われるが、魔法についてはそれなりに苦手なんだよ。絶対魔法量もさることながら、遠距離魔法もかなり苦手だ。だから、基本的にエンチャントしか使わないんだ。」

「こうは、移動しながらの座標設定が苦手だもんね。」

「まあ、そういうわけで戦闘については近距離で闘えるが、遠距離戦とかはそれなりに苦手ってこと!」

「あの、去年の成績とか教えてもらってもいいですか?」

確か、10点中絶対魔法量5点、座標設定3点、近接戦闘10点、エンチャント9点とかだったはずだ。

「こうは、ばらつきがあるっていうかかなりバラバラだよね。」

ちなみに魔法科の科目は知らないが、はるはオール10点だった気がする。

そんなことを考えていると、ゆきなちゃんが、

「私こっちなので、失礼します。」

といい別の方向へ歩いて行った。

俺たちも

「お疲れ様。」

「また明日クラスでね。」

といい彼女を見送った。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ゆきなちゃんを見送った後は、この後の行事についての話になった。

魔法剣技祭の予選についてのはなしである。

「今年は、誰と組む予定なの?」

とはるが聞いてくる。

はると組めば、確実にいい成績を残し二つ名をもらうことができる。

しかしそれも、つまらないと思ったので

「今年はけいと組もうかなとおもってる。はるは?」

「うーん、ゆきなちゃんを誘おうとおもってる。」

これはかなり厄介なパーティだなと思った。当たるなら、マジで後半で当たりたい。

はるだけでもヤバイというのに、テレポーター付きとは、無理ゲーにもほどがある。

「これは、はるたちの優勝が濃厚だな。」

「わからないよ。これから、連携とかの練習するしね。こうの方は連携は大丈夫そうでしょ。」

これははるの言う通りで、俺は目での観察をそれなりに得意とし、けいは耳での観測を得意とするのでそこらの人以上には連携は取れると自負している。

「連携は大丈夫でも、実力がな。かなり策を用意する必要があると思ってるよ。」

「私たちも、オール魔法使える人と当たったら、負けちゃうよ。」

それは誰でも負けるよ、と心で思ったのであった。



今回も設定を少し公開します。

まず、七つの大罪の冠を与えられた魔法についてです。

オールイート:魔法を喰らい、自分の魔力とする魔

法。

オールテレポート:自分だけでなく、全ての物体を

触れることなく移動させられる

魔法

オールヴィジョン:筋肉の動きから、骨の動きまで

全てを見渡す魔法。一説には未

来を見渡す魔法と言われる

オールコピー:一旦時間の間、相手の魔法を完璧に

真似ることができる

オールアップ:怒りなどの感情により、全てのステ

ータスが上がる。その力は通常の2、

3倍以上だと言う

オールリッスン:聴力向上ので、相手を観測する魔

法。極めると動物との会話や、超

音波も聞けるらしい

オールカラー:全ての色を変化する魔法。色によっ

て効果はまちまちであり、例えば剣

を赤に変えると、高温なのに溶けな

い剣ができたりできる。


続いて、特殊能力についてです。七つの大罪の冠の魔法よりは楽ではあるものの難易度は一年に1人いればいいと言われるものである。テレポートは魔力量もそうだが、高い座標設定と演算能力が必要となるため特殊能力でも難易度は高めである。


最後に二つ名についてです。二つ名は大会の成績上位者などに贈られるものであると社会的地位が高くなり、就職などが楽になります。ちなみにはるの二つ名は「雪の女王」です


こんな感じになってます。次回もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ