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魔法剣技大学の日常  作者: せい@初心者
12/16

1回戦1

開会式では、俺やけいは立っているだけであったが、はるは選手宣誓を任されていた。

これに時間を使ったらいいなと余っていたが、実際は用意された原稿をそのまま呼んだらしい。

そして、開会式が閉会すると早速1回戦の相手が大きなスクリーンに映し出された。

俺とけいの相手は同じクラスの隆と弘樹というやつだった。

対戦は、はるたちとは別の時間ではあったので少し安心する。

まず、けいと作戦会議をする。時間までは初戦であるため10分程度しかない。

「予定通り、1番を使うけどいいよな」

「こうがいいと思うならいいと思うぜ」


ナレーションとともにフィールドへの入場がする。東側に俺とけいが、西側には隆と弘樹がいる。

二人は遠距離の属性魔法を基本とし、接近して来たら格闘で距離を取るという戦いが得意である。

防護壁が貼られるのを確認すると、審判が笛を吹き試合が開始された。


隆と弘樹は最初は動かなかった。 遠距離が得意である以上近づく必要は全くない。それに対し、こっちは近接が主体なので近づく必要があるが敢えてしない。

ただ、俺は呼吸を整えていた。けいも、両手で魔法を放つ構えをとっている。相手は今、自分のレンジにあると考えさせておく。属性魔法は先手に出した方が8割型負けるので、相手は微妙に動きづらくなっている。

両者、睨み合うような形で時間が経過するが、その間に俺はチャージをしていた。もちろん、けいも調整をしている。そして、お互いに準備が完了していることを目を見て確認する。

俺は全力で相手の二人に向かって駆けだした。といっても魔力での補助なしのスピードであるのでさほど早くはない。これなら、相手にあっさりやられるのがオチだが、けいは俺の後ろで両手を俺の方に構え、静かに詠唱をしていた。

「吹っ飛べ」(突風)

瞬間風がけいの手のひら吹き出した。威力はそれなりのものであり、俺のダッシュを一気に加速させる。その間にも、チャージは続いている。

そして、相手が予想したタイミングとはズレたタイミングで距離を詰め、全力で空気を吐き出す。

風の咆哮魔法。それは嵐の如くフィールド上を揺らし、完全に虚を突かれた二人は魔法を発動する暇もなくいつの間にかリングの外に飛ばされ、壁に叩きつけられたのであった。

そして、審判の笛が試合の終了を同時に告げたのであった。



次回ははる目線でこの戦いを解説したいと思います。

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