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ごくふつうの、日常

プランA:モッテモテのお姫様にミダラに愛されるのと、プランB:疎まれた王子にプラトニックに実験動物扱いされるの。

----あなたはどちらが、いいですか。

====================================== 

本編はプランB です。

  

語り部は微生物研究者、ミヤでお送りします。

 新領域微生物学会の申し込み用のアブスト〆切は明後日だ。


 アブストとは、研究発表・論文のあらすじのこと。

 予定の実験行程は終わっている。書くだけなら一晩でオッケーだが、結果分析が遅れていた。

 今晩中に結果の方向性を把握しないと、流石にハッタリでアブストは書けない。


「・・・今日は徹夜になるかも」


 愛すべき単細胞生物たちのサンプルをガラス棚にしまいつつ呟いた途端に、後ろで学生二人が騒ぎ始めた。


「俺も〆切近くってぇ。今日泊まろっかな〜」

 年齢は3歳下なのだが浪人のあとダブっているうえ留学という名のいろんな国でいちゃいちゃワーキングホリデー経験者のため6学年下のチャラ男系、学部生の杉本君。

「ミヤさん!コイツと夜中に研究室で二人きりは危険ですよっ!」

 4歳年下だけど飛び級ですでに博士号取得目前の、マジメがチェックシャツ着て歩いてる感じの林君。


(、、、、二人とも帰れ。)


「え、、、いやごめん、学生に宿泊許可は出せないよ」

 小さい頃から顔に出やすい系の私ですが、心の声をそのまま表に出さないくらいは最近やっと大人になりました。


「え〜いいじゃんミャーちゃん一緒におシゴトしよ〜よ」

「僕も一緒に残業しますからっ!!」


(、、、、、、いいから二人とも帰れ。)


「お前はもぉ分析終わってっだろがぁ」

「杉本はまじで危険です!うぅ、、、言いたくないですけど、たんなるスケベですからっ!」

「は〜?俺がおっぱいせーじんなのは公認だろぉ、そんなの男なら普通だしぃ~」


(。。。。。。。。うるさいシモネタ黙れ)

「け、けんきゅーしつでは しずかに、、、」

 女性の真ん前でやめてよね、、、とむっかりしつつも、高校・大学・大学院と男子ばかりの生活で慣れてはいるので、大人の対応をしようとはしてはみるが。

もともと犬猿の仲の二人は一度ヒートアップすると聞いてくれない。


「そんなことありませんっ!僕は純愛主義です!杉本は彼女何人もいるくせに、ミヤさんもエロい目でみて最低ですよっ」

「ミャーちゃん、林はテクなしドーテーそのものっすよ。全然オススメしないっすよー」

「なっ!黙れ遊び人っ!ミヤさんコイツとは一緒にお酒飲んじゃだめですよっ!帰り道一緒になるのもダメですからねっ!」

「ドーテーがナイト気取りですかぁ。ズリネタにしてるくせに聞いてあきれるしぃ」

「してないっ!!!断じてしてないっ!!!!!」


(、、、、、気楽な学生はどっちも帰れってのもお!)


(こっちは研究費とれるかどーか、来年雇ってもらえるかどーかの危機的状況なんだよっ!!!)


 バンッ!


 イライラして、わざと音を立てて扉を開けてしまった。


 二人が、えっという顔をして振り向く。

「・・・・・・」


(う、、どうしよ。いつも感じのいい先輩のふりをしてきたのにっ!)

「・・・・・・」


 カラリ。


「林さん、教授がお呼びです。杉本さん、教育学部のレーナさんという方がお呼びです」


 いいタイミングで廊下の反対側の扉が静かに開き、アゴーが現れた。

ストーリー的に(先では)えっちなことは避けて通れませんが、本文は全年齢でいく予定です。

えっち部分のみきりはなしてムーンライトノベルズに投稿しました。


本文では6話目で相手が到着します

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