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第三天 悪魔掃討作戦、開始!!

第二天で出たサブマシンガン持った先輩はもう出ません。

「マジでっ!」

数分前、駐屯地格納庫(ハンガー)内…、


「それでは悪魔掃討部隊結成式を開始する!!」


『八ッ!!』


屈強くっきょう体躯たいくを持った中年のエクソシストの怒号を500人分の怒号で返し、結成式はつつがなく行われた。

隊長の号令に合わせて拳を振り上げる集団の中には、アナ達4人の姿があった。

こんな五月蝿うるさい中で、レンは立ったままいびきをかいている。


「この馬鹿こんな中でも眠れるんですか?どんだけおめでたいんですか、羨ましい位ですよ」


「アナく〜ん、本人が寝てるからってそんな事言っちゃだめよ〜」


真顔で悪態を吐くアナを真面目にツッこむミク。しかし、


「そんな事誰が決めたんですか?禁止されているんですか、法律違反ですか、いったい何罪なにざいなんですか、『悪態暴言禁止罪』ですか、そんな法律ないじゃないですか」


「イヤ、似たようなものはあるけど……」


「だったら別にいいじゃないですか、ていうか、仮にそんな物があったとしてもミクさんが言える道理じゃないですよ、口をつつしんでください」


「なっ、そこまで言う必要は―――」


「shut up, ok?」


「お、オーケー…」


わずか数秒で捻じ伏せられた。


(……コ、コイツには勝てない……!)


ミクは心の底からそう思った。


「……キュンッ」


「なぜそこでキュンとするのチヒロちゃん!?」


「え、だって……、」


その続きを紡ごうとした途端、


五月蝿(うるせ)え黙れ新入りぃいいいっ!!」


「ひぃいい!」

「はいぃい!!」

「ごめんなさいぃいい!」

「……ヌガッ!」


隊長が怒号(カミナリ)を落とし、3人は身を縮こませ、寝ていたレンが眼を覚ました。


「?。何かあったのか?」


「お前は寝るな!」


「イテッ!」


レンだけ拳骨も喰らった。

改めて、


「今回の掃討作戦はα、各自持ち場に着き次第掃討を開始せよ!それでは出発する!三下さんした共を蹴散らすぞ!!」


『八ッ!!!』


エクソシスト達は力強く敬礼し、ジープに乗り込んだ。



    +++



現在、住宅地内


「アナッ!そっち行ったぞ!」


「はい!」


そう言ってアナは近づいてきたゴブリンの一匹を蹴飛ばし、残りの群れに切りかかった。


「ああもうっ!どんだけいんのよ!」


ミクがデーモンの胸にやりを突き立てながら叫んだ。


「キリがねーぞっと」


レンもゴブリンをけんで真っ二つにしながらぼやく。


「二人共口じゃなくて手を動かしてください!」


アナは二人を叱り飛ばしながら、デーモンの首も飛ばした。


「チヒロさんを見習って下さいよ!あんなに一生懸命戦っているじゃないですか!」


「え、あ、その……」

急に指名されたチヒロはむちを振るう手を止め、赤らめた顔を隠した。刹那、


「わ、バカ!」


「チヒロ後ろ!」


「えっ…?」


チヒロが後ろを向くと、そこにはチヒロを噛み殺そうとするデーモンの姿。


「キャアッ!」


チヒロが悲鳴を上げ、身を守ろうとした瞬間、


「はぁあ!!」


短い叱声しっせいを上げ、アナがデーモンを切り裂いた。


倒された悪魔達は灰となって、風に吹かれて消える。


「チヒロさんも0点です。戦闘中に余所見よそみするなんて、自殺行為ですよ」


「は、はい、スミマセン…」


「分かればいいです。行きましょう、この辺りの悪魔は大方おおかた片付きましたし」


そう言ってアナは民家の屋根に飛び移り、先に走り去った。三人もそれに続き、アナの後を追いかける。

するとミクが突然ぼやいた。


「アイツ、いつもはちょっと口の悪いドジっこのくせに、なんで戦闘中はあんな引っ張るのかしら?」


「俺に聞かれてもしらねーよ」


「いやあんたに聞いてないわよ」


「でも頼りになるよなー」


「……まあね」


「……カッコいい…」


「……まあ、悪態吐いてる時にキュンってなるよりマシか……」


「?」


そうやって屋根を飛び越え、走りながらしゃべっている三人の前でアナが、


「悪魔の大群発見!」


「!」


「ドコだアナ!」


「すぐ目の前!前方の空き地です!」


四人の視線の先には、大量のデーモン、ゴブリン、アンデッド、キメラまでもいた。


「行きますよ!皆さん!」


「おう!!」


「オーケー!!」


「…うん!!」


アナは屋根を蹴ると、悪魔の大群の中心に飛び込み、一番近くにいた五匹のデーモンを切り裂いた。


「エクソシストの力、思い知らせてやる!」



     +++



同時刻、メシア兵団駐屯地


「どういうことだ!!」


司令官はテーブルを拳で叩いた。


「ほ、報告の通りです!!」


そう突き付けられた司令官は舌打ちを打ち、椅子に腰掛ける。


「『全国の駐屯地が襲撃されている』のだったら、応援は来ないと考えたほうがいいんだな?」


報告官は身じろきして、はいと答えた。


「じゃああの怪物デイダラボッチはどうすればいい?……討伐に向かった部隊が、壊滅したんだぞ……」



このお話にも、もう出ないキャラクターたくさんいます。

「じゃあ出さなければいいじゃないですか」

いや、出さないといろいろ不便なんだよ……

「ふーん、ま、いっか。感想お待ちしてます!!」

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