第二天 襲撃、応戦
第一天は結構書き換えたケド、これは頑張りました。
「何やってんだよバカ作者が」
「同じ名前でいてとても恥ずかしいです」
アナ君、レン君、私を侮辱しようものなら出番減らすよ?
「自分の事棚にあげて何言ってんだこのドブ男」
「それにメインキャラの出番減らしたらどうなるのか解っているんですか?ちゃんと物考えてくださいアホ作者さん」
そ、そんな辛辣な言葉ぶつけるなんて……ガクッ。
「それでは、本編をお楽しみ下さい!☆」
「えー、それでは、わたくし冬原ミク様とその他3名の力天使昇格を祝って、かんぱーい!!」
「かんぱーい!!」
ミク様とその他3名がそれぞれ乾杯と言いながら、グラスを合わせあいました。
ここは学校と寮の近くにあるラーメン屋です。
アナ達御一行はここの常連客で、よくラーメンを食べに来ています。
ミク様がグラスの中のコーラを一気に飲み干し、グラスをテーブルに置きました。ミク様は豪快です。
「ふぅ。…よし二次会どこ行く~?」
「いや早い早い早い!なに言ってんだまだ何も食ってないぞ!」
「だから今から決めるんじゃない!あんたバカ!?」
「アァッ!もういっぺん言ってみろコラァ!」
レン君とミク様のけんかはたちまち乱闘になりましたが、店員さんもお客さんも、もうこのくだりは慣れたので、慌てず騒がず避難します。触らぬ神になんちゃらです。ほっとくのが一番です。この二人は子供です。
「あ、ジュース…」
乱闘のせいでチヒロちゃんのオレンジジュースがこぼれてしまいました。
「ああ、こぼれちゃった」
そう言ってアナ君は布巾を使って、チヒロちゃんの服を濡らしそうになった美味しいオレンジジュースを拭いてあげます。アナ君は優しい人です。
「あっ、ありがとうございます。天野君」
「いえ、別にいいですよ」
アナ君は、笑顔でそう言いました。アナ君は紳士です。
チヒロちゃんは顔を朱に染め、ラーメン(塩、当店人気No.3)をすすりました。頭から湯気が昇ってきてます。ラーメンからも湯気が昇っています。
「お二人さん、邪魔するよ」
そう言ってやって来たのは、この店の店長さん。茶髪の自称25歳、かっこいいお兄さんです。
「あ、店長さん、こんばんは。すいません、毎日騒がしくて」
店長さんは仕事中なのにお酒のビンを手に持っていました。店長さんはそれをテーブルに置いたあと、手を振りながら答えました。
「いいよいいよ、もう慣れたわ」
「いや慣れて大丈夫なんですか、あとお酒も大丈夫なんですか」
「大丈夫大丈夫。…しっかしお前ら、ラブラブだよなー」
「?」
アナ君、意味が分からず首を傾げました。
「えっ!そんな…」
チヒロちゃん、真っ赤な顔を左手で隠し、右手を思いっきり左右にふりました。
「なあ、お前ら二人は付き合っているのか?」
店長さんの質問に、チヒロちゃんは大慌てで、
「いえいえいえいえいえそんなわけないじゃないですかー!!やだなー店長さんったらー!!アハハハハハ!!」
と早口大声でまくし立てました。
ただいまチヒロちゃんのハートはドッキドキハイビート、フルMAXで動いてます。
聞き耳をたてていた周りの人達がニヤニヤし出しました。
あれ、乱闘が止んでいる。
「そうですよ、なにいってんですか、店長さんは」
と、アナ君も顔色一つ変えずに否定しました。みんな露骨に残念な顔をしました。
「そうか、残念だな…」
なにが残念なのかは分かりませんが、店長さんは一応諦めたようです。
チヒロちゃんは心底ホッとして、お代わりしたジュースを飲みました。
ドキドキし過ぎて味が分からなくなってます。
「じゃあアナ、チヒロちゃんに『付き合って』って言われたらどうする?」
チヒロちゃんは口の中のジュースを盛大に吹き出さしました。また顔が真っ赤に染まります。まるで茹でダコです。
「ん~、そうですね~」
アナ君、真剣に考えている模様。チヒロちゃんの顔がさらに赤くなります。
ついに周りに人だかりができ、「どうすんだよ~」「付き合わないのか~」とはやし立てる声が上がって来ました。
それを聞いたチヒロちゃんはお店の中の温度が上がるほどの湯気を出し、そしてついに、
どっかーんっ!!
「っ!」 「えっ!?」 「ひっ!」 「なっ!」
あまりの音に、店にいた全員が動きを止め、声を上げた。
店の中に居た人全員が、チヒロが恥ずかしさのあまり爆発したのかと思い、チヒロに眼を向けた。
店長さんが口を開いた。
「…ハッ、ハハ。チヒロちゃんったらなにやってんのさ。…いくら恥ずかしいからってそこまでおっきな音たてなくても…」
しかしチヒロは、ショックで怯えて真っ青になっていた。
「いいえ、違います。これはチヒロさんのせいじゃありません」
そう言ってアナは立ち上がり、急いで店を出た。
「ちょっ、アナ待て!」
店にいた全員が、アナを追い外に出た。そして、それを見た。
アナ達が通っていた、訓練所は、無惨な瓦礫の山と化していた。
その山の上に立っていたのは、巨大な人間のような怪物だった。
体長は50メートル以上もあり、全身真っ青で、碧い光を放っていた。
顔は鳥のように尖っており、表面に目や鼻らしき物は見当たらない。
顔が半分に裂けたと思いきや、それは口だった。開いた口の中には大量の鋭い歯が並び、長い舌が顔を出していた。
「グギャァァァアア!」
その雄叫びは大地を震わし、人々を恐怖のどん底に叩き落とした。
街に放送が流れた。
『緊急警報!緊急警報!町内に悪魔が出現しました!
住民の皆さんは慌てずにメシア兵団駐屯地に避難してください!
町内のエクソシストは避難の誘導をお願いします!繰り返します!…』
┼┼┼
巨人型悪魔の出現によりメシア兵団の出動が決定。
住民達は兵団の駐屯地に避難した。
全くパニックが起きなかったのは、町内にいたエクソシストと警察の尽力と、住民達の悪魔慣れのおかげだろう。
満月の空の下、アナ、レン、ミク、チヒロの4人は、住民達の避難誘導を終え、駐屯地内にある、『悪魔襲撃対策本部』へ赴いた。
「あの悪魔は、『デイダラボッチ』と呼ばれる、巨人型和製悪魔です」
(『デイダラボッチ』…。確か授業で習ったっけ…)
アナは必死になって記憶を探ったが、先程から前で説明を行っている男(対策本部長。若干25歳)が説明を続けたので結局止めた。
「『デイダラボッチ』とは、日本に特有の巨人型悪魔で、一部の地域では神として祭り上げられています。しかし、今回の襲撃のように、人間に襲い掛かる個体もおり、そのたびにどうにか討伐してきました」
男は一旦説明を終え、テーブルに置いてあったリモコンを操作し、後ろにあるモニターに映像を映した。
「これは現在の町内の映像です。ご覧のとうり、『デイダラボッチ』以外にもキメラやゴブリンなどのE級悪魔も出現しています。悪魔の群れの移動の具合から、この駐屯地に向かって移動しています」
男はまたリモコンを操作して、モニターの映像を消した。
「『デイダラボッチ』は夜行性のため、動きが活発になっています。このままほうっておいたら被害はさらに大きくなるでしょう」
この後男は対策本部内に集まっていたエクソシスト達に指示を出し始めた。
「天使から権天使までの研修生達は駐屯地に結界を設置して駐屯地を警護、力天使、能天使はE級悪魔の掃討、主天使は『デイダラボッチ』の討伐を担当して下さい!各部隊は準備が整いしだい、至急討伐に向かって下さい!以上、解散!!」
会議は終了し、エクソシスト達は準備を始めた。
┼┼┼
会議終了後、アナ達は準備を済ませ、戦闘用ジープに乗り込んだ。
アナ達は階級的には権天使なのだが、卒業試験に合格した人のみ力天使の扱い、つまり戦闘に駆り出される事になったのだ。
戦場へ向かって駆けるジープの群れ。中は戦いの前なのでみんなピリピリして――――――――――、
いるとはほど遠かった。
「ウッシャーー!!悪魔共は全員俺がぶっ潰してやる!!」
突然大声を張り上げたレン。腕を振り回しながら「ウガーー」と叫んで暴れだした。
するとその隣で座っていたミクがブチキレ、
「五月蝿いっ!!」
ばきっ、
「げふっ!!」
ミクの拳がレンの頬にクリーンヒット。レンは窓ガラスに顔を思いっきりぶつけた。
「…-つってぇなぁ!何すんだコラ!」
「こんな狭いジープん中で暴れてんじゃないわよこのバカレンっ!!」
「何だとコラ!!」
「やんのかコラ!!」
「上等だやってやん――――」
「ケンカなら余所でやれっ!シバキ倒すぞガキ共っ!!」
「はっ、はいーーーーっ!」
「すいませんーーーーっ!」
ジープを運転していた能天使の先輩エクソシストが、レンとミクに雷を落とした。
怒られたミクとレンは行儀良くチェアに座り直した。
「全く、これだからガキは……」
「すいません、騒がしくて…、」
アナの謝罪に先輩は軽く手を振り、
「いいよ、別に」
と答えた。
「それより、…見えたぞ」
先輩の呟きを聞き、四人は前を向いた。
前にはすでに到着していた前衛部隊のジープが止まっており、向こう側から悲鳴、怒号、そして銃声が聴こえてきた。
「……準備はいいな、ガキ共」
先輩は自分の短機関銃のような形状をした祓魔具を取り出しながら言った。
「……はいっ、」
アナはまるで自分を奮い立たせるかのように、強く答えた……、
感想、お待ちしております。
……ぐすっ、