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四方の恋シリーズ

東の恋

作者: 尖角

北の恋に引き続き、東の恋です(笑)

 「おっ!」


 「今日も可愛いく仕上がってんな」


 そうやって私のファッションを褒めるお兄ちゃんの友達のカノンくん…。


 なんだか嬉しくなって、少しだけ頬が赤くなる私、東野弥零(ひがしのみれい)


 そんな私の頭を優しく“ポンポン”と叩くカノンくん…。


 私がカノンくんと呼んでいる、本名《赤井(あかい)カノン》くん。


 彼はハーフであり、目の色が左右違う。


 それは右目が水色で、左目が茶色であり、私はとても素敵だと思う。


 そんなことを考えていると、私は思わず頬をさらに赤く染めてしまった。


 『私としたことがぁ##』


 そうやってさらに顔を赤くする私。


 『本当に何をやっているんだか…』


 そう心で1つ呟いて、ひとまず自分を落ち着かせる。





 私はお兄ちゃんの部屋に入ったカノンくんに飲み物を持って行った。


 その飲み物とは、冷蔵庫にもあった麦茶…。


 季節は夏だし、ちょうど『おいしい』と感じるものだろう…。


 とにかく、私はそう思った。






 私が「はいどーぞ、、」とカノンくんの前に飲み物を出すと、カノンくんは「ありがと、弥零!!」と言い、私の頭を“くしゃくしゃ”した。


 そして何を思ったのか、突然あることを口にした。


 「そういやぁ、弥零って好きな奴いるの?」と私に聞いたのである。


 私は最高に照れながら、「好きな人なんて誰もいないよ##」っと言う。


 しかし、私は元来嘘を()くのが下手な質であり、今回私が言ったこともすぐに嘘だとばれてしまった。


 「嘘はやめろよ!!」


 「俺には嘘かどうか分かるんだぜ?」っと…。



 そんなカノンくんに、私は『超能力者かなにかですか!?』と間髪を入れずに心の中で突っ込み、「嘘なんて言ってないよ」と言う。



 しかし、カノンくんはこう口にしたのである。


 「『好きな人がいます』って顔に書いてあるぜ?」っと…。


 カノンくんは、本当に乙女心がわかっていない…。



 私はついに、顔から煙を上げた。


 するとカノンくんはこう言ったのである。


「おいおい、そんなに言うのが恥ずかしいかぁ?」


 「長年の付き合いだろ??」


 「そんくらい聞いても良いじゃんかぁ!!」っと―――――






 確かに私は、カノンくんと知り合って長い。


 かれこれ10年は経つのではないか?


 その数字は私の人生の半分以上を占めていた。


 しかし、しかしである。


 それとこれとは話が別である。






 私はそう思ったが、自分の想いを伝えることにした。


 「私が好きなのはカノンくんだよ?」




 ――――――――――――――――――――


 ―――――――――――――――


 ――――――――――


 そして、この想いが実ったかは誰にもわからない。

終わり方が変ですね…。

しかし、短編なのでこういった感じにしました^^

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