表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

気まぐれ企画 異世界転移したら翼竜が飛んでいたので、美味しく頂きました。

作者: 赤川ココ
掲載日:2025/10/29

お久しぶりでございます。

ちょっと、気まぐれに投稿してみました。

もしもシリーズ第一弾、異世界転移編です。

短いですが、こういうのもありではと、思います。

 その日、夫婦は久しぶりに揃って非番だった。

 一人息子も高校生になり、日祝でもないから、街も比較的すいているだろうと、二人は買い出しのために家を出、戸締りをした矢先、まばゆい光に包まれてしまったのだ。

「……」

「……久しぶりに、明確な邪魔が入ったね……」

 全く見慣れない場所の地で、長身の旦那が目を見張り、空を仰ぐ横で、長身の女が冷静に感想を述べる。

 結婚して以降、こういう邪魔が入ったのは十数年ぶりだ。

「一体、どこの命知らずだろう?」

「……」

 優しく呟く女房の声に、旦那はつい苦笑しつつも周囲への警戒を怠らない。

 訳の分からない場所に放り出されたことよりも、水入らずの時間を邪魔されたことに怒りを露わにする女は、そんな旦那に視線で注意を促した。

「トカゲがいる」

「え? トカゲ?」

 言われてそちらに目を向けると、確かにトカゲらしきものがこちらを見下ろしていた。

 今まで見たこともないくらい巨大な、とげとげした鱗を全身に纏った緑色のトカゲだ。

 それが、巨大な翼を広げて羽ばたいてこちらに向かってくる。

「……ここ、日本じゃないですね」

「うん。それどころか、地球じゃない」

「もしかして、異世界という奴ですか? 本当に、こんな現象があったんですねえ」

「そうだね。(れん)が言ってたこと、本当だったんだね」

 今や弟分で甥っ子の男の話を思い出し、女がしみじみと頷いた時、巨大なトカゲはこちらに勢いよく突進してきた。

「おっと」

 仲良く声を上げ、夫婦はその攻撃を避け、女の方が旦那に呼びかけた。

「エン、何処が弱点だと思う?」

「腹か、口か、肛門や生殖器ですね」

「分かった」

 すぐに答えた男に頷いた女が、右手の拳で左手のひらを叩いたのを見て、エンと呼ばれた旦那は慌てた。

「ミヤ、腹は皮が分厚いかもしれません。オレがやりますから、見物しててください」

「何とか捌けそう?」

 何なら、肛門か生殖器を攻撃して、弱らせる手もあるのだが、雅の問いにエンは穏やかに笑って見せた。

「固い鱗は、重なった部位に隙間ができるんですよ。魚の鱗を削ぐ感覚で、皮を剝がしてやりましょう」

「じゃあ、火を熾しておくね」

「はい、よろしくお願いします」

 その日、その近くの村々に、尋常ではない悲鳴に似た鳴き声が響き渡った。

 村々の代表が警戒しつつも森に入った先で、彼らは見た。

 変わった服装を見に纏った、美しい黒髪の女性が焚火を大きくしている風景を背に、地面に伸びた翼竜の背に乗り、鱗を引っぺがしている、優しい顔立ちの黒髪の男の、衝撃的な姿を。


何だか、色々と仕様が変わっている模様ですが、基本は気まぐれに投稿できればと思っております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ