情報好き
「現実に起きた不思議なこと?」
何だそれ。現実に起きた不思議なことって噂とかか?
「そう。現実に起きたこと。他の人は気のせいだとか言ってたけど俺は魔法使いの仕業だと見てるね。やっぱり魔法使いは実在するんだよ。無村くんもそう思わない?」
思わないと聞かれても昨日実際襲われたからな。実在してると言いたいけどそれをどうとらえるかはメルト君によるしな。反応的な意味でね。
「そうだね。いるかもしれないね」
「でしょでしょ!で最近聞いた噂なんだけどさ。夜になったら人が消えるらしいんだ。この学校付近で」
夜になると人が消えるってそれは確かに魔法使い案件だな。多分だけど。後から黒井さんに相談してみよ。冴子先輩は緊張するのもあるけど親衛隊がいるから安易には近づけないだろうし。
その後メルト君と他愛ない話をしながらお昼を食べた。案外友達と食べるお昼も悪くないもんだね。
僕はメルト君とお昼を食べた後、教室に戻ると昼休みが終わり、午後の授業が始まる。午後の授業が終わった後、放課後また黒井さんが僕のところにまできた。
「無村。迎えにきた」
迎えにきたって黒井さんが言った瞬間男子からすごいでかい舌うちが聞こえた。もはや舌うちレベル超えてるだろ。
僕は無村さんについていくとまた空き教室に入り
「今日は何で迎えに?隠れて護衛をするんじゃないですか?」
「話が変わった。後私、同い年。敬語じゃなくていい」
え、先輩だと思ってた。同い歳なのか。
「最近この学校の周りで夜、人がさらわれているらしい。多分魔法使い。無村の情報を探ろうとしてる」
僕の情報なんて探ってもそんな意味はないと思うんだけど。
「とりあえず今日は一旦帰る。夜迎えにいくから大人しく家にいる。わかった?」
「わ、わかった。それじゃ先に帰るね」
僕は黒井さんに言うと黒井さんは「ん」と頷き、僕は空き教室から出た。
僕はまっすぐ家に帰り夜まで家でくつろいでいるとインターホンが鳴る。黒井さんがきたのかな?
「はーい」
僕は玄関に行ってドアを開けるとそこには黒い服をに黒いスカートを着ている黒井さんがいた。
く、黒一色だ!
「迎えにきた。準備できてる?」
「も、もちろん。そ、それじゃ行こうか」
僕は家の戸締まりをした後黒井さんと学校に向かう。
学校に着くと夜の学校は少しワクワクした。
「冴子様は先に学校にいる。私と無村は外を散策する。怪しい奴がいたらいえ」
「り、了解」
僕と黒井さんは学校の周りを散策し始めると数分後、僕が今日知りあった人が歩いていた。