魔法使い 2
「あ、でも確かになんでか僕の記憶が曖昧なところがあるのは母さんが魔女だからかな」
「魔女だからかとかはあれだけど多分あなたの母親の魔法だと思うわ。あなたの母親は記憶を操る恐ろしい魔女と呼ばれていましたから。だから魔法の里から追い出されたらしいです」
冴子先輩は僕に言った後、僕はもう「ふーん」としか言えない。もう本当に頭が追いついてないから。
「それで何で僕はここに呼ばれたんですか?」
「そうだった。それも言わないとね。あなたのことなんだけどこれから私と愛香があなたを護衛します」
......は、はぁ。護衛、護衛!?
「ち、ち、ちょっと待って下さい!そ、それって学校内も入りますよね?」
「もちろんよ。学校にも刺客が送られてくるかもしれないから。私と愛香が護衛するわよ。つきっきりというわけには行かないし私には親衛隊もついてるからあまり私はできないけどその間は愛香に任せるわ」
冴子先輩は僕に言った後、黒井さんは僕を睨みながら
「冴子様の命令だから従う。無村。余計なことはしない。絶対」
余計なこととは?まずそれを教えて欲しいんだが?
「今日は色々あったし疲れたと思うから愛香に家までおくらせるわね」
冴子先輩が僕に言った後黒井さんは僕の腕を掴み
「無村。行く。はやく」
「わ、わかりました!わかりましたから」
僕は黒井さんに腕を引っ張られながら廃墟をでると家まで黒井さん護衛でついてくる。家まで知ってたし途中から手を離してくれてよかった。何で家知ってるかわからないけど。
「あ、あのー。黒井さん。どこまでついてくるのかな?」
「護衛だから家まで。ここ通り道」
「う、うん。僕ん家はここ通るよ」
僕は黒井さんに言うと黒井さんは首をふり
「無村の家じゃなく私の家。無村の家と近い」
え、そうなんだ。知らなかった。あんまり自分家のまわり家があるけど誰がいるか知らないからな。
僕は家の前でとまった後、僕の家から二件離れた家の前で黒井さんはとまる。
「私の家ここ」
「え?そこ黒井さんの家だったの?」
まじで?知らなかった。まぁ黒井さんのこと知ったのも今日だしな。仕方ないかな!
「明日からは普通に登校する。後夜道は気をつける。わかった?」
普通に登校っていつも普通に登校してるけど。
「わかったよ。今日は本当に助かった。ありがとうね」
「ん」
黒井さんは軽い返事をした後家に入り、僕も家に入って軽く夜食を食べた後、部屋に倒れ込むとすぐに眠っていた。