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呼びだし

 僕はお昼になると冴子先輩からもらった紙に書いてあったばしょ。とりあえず学校の屋上であってるよな?屋上に向かって扉を開けるとそこには冴子先輩と朝僕を睨みつけていた女の子が待っていた。


「やぁ来てくれたんだね無村くん」

「ど、どこで僕の名前を!?」


 ぼ、僕みたいなパッとしないやつの名前をどこで


「面白いことを聞くね君は。ここは学校なんだ。先生に聞けばわかるだろう」


 ま、まぁそうだね。プライバシーとかはあると思うけど名前くらいなら教えるのかな先生。


「まずは自己紹介をしようか。私は木村 冴子。そしてこの水色の髪が可愛い子が黒井 愛香だ」


 黒井(くろい) 愛香(あいか)さんか。初めて聞いたな。三年生かな?まぁ僕友達いないからほとんど学校の生徒は知らないけど。同じクラスの子の名前も言えるかわからないし。


「おい男。冴子様にいやらしい目線を向けるダメ」


 黒井さんが僕に言うけど僕別にそんないやらしい目で冴子先輩を見てるつもりはない。ほんとだよ?いやらしい目では見てないよ。

 僕は誰かにいいわけしていると冴子先輩が僕に指をさして


「無村くん。君は今日危険なめに遭うかもしれない。だから今日一日はきをつけて。わかったかな?」


 ......ん?危険なめ?何それ?ファンタジーな世界じゃないんだしそんなことあるはずないと思うけど一応頭の片隅に入れておこうかな。冴子先輩からのありがたいお言葉だし。

 冴子先輩はそれだけ言った後黒井さんと屋上から出ていく。僕はまた騒がれないように冴子先輩が出てから数分経った後に教室に戻って速攻で弁当を食べた。

 その日は午後の授業が終わった後、僕はいつも通り学校を出た後、帰ろうと校門に出たくらいのあたりで電話が鳴る。着信画面をみると母さんだった。


「なに母さん?」


 僕は電話にでると母さんが


「あ、名雲?ごめんね学校終わったばかりなのに」

「いいよ母さん。それで用は?」

「ごめんごめん。母さん今日は夜仕事でいないから夜ご飯一人で食べておいて」

「了解。母さんもお仕事頑張って」


 僕は母さんに電話でそう言った後、電話をきる。うちは父さんがいない。僕が子供の頃に病気で死んだらしい。でも父さんの仕事とか知っていたはずなんだけど思い出せないんだよな。なんか頭にもやがかかっているような。だから父さんの病気も思い出せなくて。ただ父さんは病気で死んだってことしか覚えてない。母さんは父さんが死んだ後、必死に働いてくれて僕は母さんにかなり感謝している。だからバイトしようと思ったけど母さんは何でか。


「あまり遅くならないうちに帰ってきなさい。あなたは大事な私の子なんだから」


 とだけ言ってバイトはさせてくれない。朝のバイトもダメと言われた。理由は本当にわからないんだけど

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