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剣の魔法使い

「魔法は使えるようになるだろう。現に孤高の魔法使い相手に巨大な氷をかましたそうだ」


 五賢人の一人が言うと剣の魔法使いは


「へー。そうですか。俺は強いやつとしか戦いたくはないんです。弟子達にも無駄なことはさせたくありませんから」


 剣の魔法使いは五賢人が集まった場所から出ようとすると


「氷の魔女を斬りたくないのか?」

「あ?今何と言いました」

「斬りたくないのかと」

「その前です。氷の魔女と言いましたか?」


 剣の魔法使いは五賢人を睨みつけながら言うと五賢人の四人は怯え、一人は


「氷の魔女と言った。貴様は斬りたいのだろう?氷の魔女を。それにあの女、冴子もいる」


 五賢人の一人が言うと剣の魔法使いは顔に手をあて笑いだす。


「それはいい案件じゃねぇか。なぜそれを言わないんだ?氷の魔女に冴子。上玉がいるならそういえよ。いいぜ。お前らの命令聞いてやるよ」


 剣の魔法使いはそれだけ言った後五賢人のいた部屋から出た。


「全く。あの男を使う羽目になるとは。あんな戦闘狂の魔法使い、使いやすくないから使いたくなかったわ」


 五賢人のうちの一人が言うと他の三人は頷き、剣の魔法使いを呼んだ五賢人は


「もうなりふり構ってはおられぬ。時の魔女のせいで我らは何年も時間のない狭間を彷徨い、人間界に入ろうとすれば体が耐えきれぬほどに我らは老化、いや体が劣化しているといえば良いのか。この場所から出なければまだまだ長生きできるがこの場所からでたら我々は終わりよ。それを打破する為にも我らには奴の心臓がいるのだ」


 五賢人が一人、剣の魔法使いを呼んだものが言うと他の四人も納得していた。




 僕、無村 名雲が夢の中で夢の魔女、ネム先生に魔法を教わり始めて一ヶ月、魔法の方は実践的には成長できなかったけど逃げるすべと魔力のコントロールは少しできるようになった。


「無村。君が魔法をうまく使えない理由はわからないけど魔力のコントロールだけは何とか教えたから魔力暴走だけはさせないように」

「わ、わかりました。ネム先生」


 僕は夢の中でネム先生に頭を下げる。この一ヶ月間、学校に行ってもネム先生との修行のことばかり考えてあまり勉強は頭に入って来なかった。冴子先輩にはあまり会えなかったし、会えたとしても軽く挨拶をする程度。黒井さんは一応毎日護衛は続けてくれていた。黒井さんに聞いたんだがこの一ヶ月、というかあの孤高の魔法使いと戦った次の日から夜に学校付近を歩いている人達が襲われることはなくなったらしい。

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