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「お前は用済み」と追放されたけど、俺のことが大好きな幼馴染も一緒に抜けたせいで元パーティの戦力が崩壊した件  作者: 荒火鬼 勝利


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第193話 甘い吐息と、淫らな囁き


「ヴィヴィアン……」

 熱を()びた吐息(といき)が、ユークの胸元にこぼれ落ちる。互いの服はもう、ベッドの脇に脱ぎ捨てられていた。


「ユーク君……」

 ヴィヴィアンはうるんだ瞳でユークを見つめ、そっと身をかがめる。やわらかな月明かりに照らされた白い肢体(からだ)が、羞恥に(つや)めく。


「恥ずかしい……」

 そう言って、彼女は両腕で胸元を覆い隠した。ユークはそんなヴィヴィアンの様子に、愛おしそうに微笑む。


「大丈夫。隠さないで……ヴィヴィアンの身体をもっと見たいんだ……」

 ユークは優しく(ささや)き、彼女の頬にキスを落とした。そして、そのままするりと手を滑らせ、胸元を隠す両手をそっと外し、彼女の身体を優しく抱きしめた。


「……んっ♡ ユーク君……」

 ヴィヴィアンはユークの腕の中で、とろんと(とろ)けきった瞳で彼を見つめる。互いの熱に惹かれ合うように、ユークはゆっくりと唇をヴィヴィアンの耳元へと寄せた。


「ヴィヴィアン、ベッドへ行こう」

 その言葉に、ヴィヴィアンの(ほほ)が再び赤く染まる。ユークは、静かに彼女の腰に手を回し、自分の方へと引き寄せる。そして、そのまま彼女の背中に手を()え、ベッドへと導いていく。


 二人の素肌が触れ合うたび、熱がじんわりと伝わり、呼吸が混ざり合っていった。長いピンクの髪がシーツに広がり、月明かりに照らされたヴィヴィアンの白い肌は、まるで宝石のように輝いていた。


「ユーク君……来て……」

 彼女はしなやかな腕で小柄なユークの体を抱き寄せ、(とろ)けきった顔で自身の胸に押し当てた。柔らかな感触に包まれて、ユークは思わず息を呑む。


「ヴィヴィアン……きれいだよ……」

 素直な言葉に、彼女は頬を染めて視線を逸らす。


「そんなふうに見られると……恥ずかしいのに……嬉しい……」

 羞恥に揺れる瞳のまま、彼女はユークの首筋に唇を落とした。そこから、頬、耳、鎖骨へ――惜しむように、求めるように口づけを繰り返す。


「ユーク君……ん……♡ もっと……触れていたいの……」

 吐息まじりの声が熱を()びて、彼の胸に火を灯す。ユークが腕を伸ばすと、彼女は驚いたように身をすくめ、すぐに甘えるようにその手に身を預けた。


「……やさしくして……ね……」

 (ささや)きと共に、彼女の身体が小さく震える。ユークの指先が素肌をなぞるたびに、ヴィヴィアンの呼吸が乱れ、(あで)やかな喘ぎ声を漏らす。


「ふぁ……♡ ユーク君……そこ……だめ、なのに……気持ちいい……」


 彼女は羞恥に顔を紅潮(こうちょう)させながらも、逆らうことなくユークに身をゆだね、抱きすくめるようにしがみつく。


 長身の身体を震わせ、擦り寄せる仕草は、普段の凛々しい姿からは想像できないほど無防備だった。


「……愛してるよ、ヴィヴィアン」

 ユークは彼女の身体に覆いかぶさるように抱きしめると、彼女の耳元で優しく(ささや)きかけた。


 言葉にした瞬間、胸の奥から熱があふれる。


(いつも仲間を守って立ち続けるヴィヴィアンが、こんなふうに甘えてくれるなんて……。こんな姿を見られるのは、きっと俺だけだ)

 誰も見たことが無いであろう彼女の姿に、優越感と幸福がないまぜになって押し寄せてくる。


「あぁ……ユーク君……私も、愛してる……。全部……委ねるから……」

 彼女は目を閉じ、唇を重ねてきた。もう浅い口づけではない。深く、長く、何度も繰り返される。唇が離れるたびに蜜のように糸を引き、熱を帯びた吐息が混じり合って部屋を満たしていく。


(俺だけのものだ……。この身体も、(とろ)けきった表情も、全部……)

 ユークは彼女の背中を抱きしめながら、心の中でつぶやいた。


「んっ……♡ はぁ……ユーク君……もっと……近くに……」

 切なげな声に促され、二人の身体はぴたりと重なった。肌と肌が触れ合うたび、ヴィヴィアンの体温が彼に移り、彼女の背中が甘く反る。


「もう……だめ……。ユーク君が欲しい……」

 ついに押し殺していた言葉が(こぼ)れ落ちた。


「俺もだ、()れるよ……ヴィヴィアン……」

 彼女の腕が強く絡み、二人の距離はもう一片の隙もなく重なっていく。


 ――そしてその先は、誰の目にも明らかなほど甘く、深く。夜はふたりを包み込み、静かに暗転していくのだった。



 ◆◆◆


 月明かりの中、ベッドには互いを抱き合ったまま眠る二人の姿。ヴィヴィアンはユークの胸に腕を回し、だらしのない笑みを浮かべていた。


「ユーク君……幸せ……。ずっと……一緒に……」

 吐息にまぎれて紡がれた言葉と共に、眠りに落ちていくヴィヴィアンは、これまでの不安や悲しみが嘘だったかのように、深く、穏やかな幸福感に包まれている。


 ユークは彼女の髪を撫で、そっと囁く。

「俺もだよ。これからはみんなで、ずっと一緒だからね……」


 静かな寝息が響き、やがて二人は夢の中へと沈んでいった。


◆◆◆


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ユーク(LV.44)

性別:男

ジョブ:強化術士

スキル:リインフォース(パーティーメンバー全員の全能力を10%アップ)

EXスキル:≪リミット・ブレイカー≫

備考:ヴィヴィアンとの想いを確かめ合い、恋人として深く結ばれた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ヴィヴィアン(LV.42)

性別:女

ジョブ:騎士

スキル:騎士の才(剣と盾の才能を向上させる)

EXスキル:≪ドミネイトアーマー≫

EXスキル2:≪インヴィンシブルシールド≫

備考:ユークの優しさに安心し、無防備に甘えることができるようになった。

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