表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

実力

スト6のマリーザがうざいです

魔力測定。ついに来ましたよこの時が!

ザディックさん覚醒の時ってもんだ。前世で果たせなかったハーレムを築き上げる作戦の第一歩。それが魔力測定。

だがしかし。最初っから僕魔法できます感を出してから測定するのはダメだ。

最初は全然自信ありませーん。みたいな感じを出して魔法を放つことでいわゆるギャップ萌えを狙う。


「みんな集まったな。今日測定するのは魔力量だ。とりあえずはこの魔宝具に手のひらを当ててくれ。ちゃんと当てないとまともに測定できないから気をつけるように」


そう言って円状の魔道具を体育館の中に用意したテーブルの上に置いた。

1〜100の間で評価されるらしいんだが、なろう系主人公になりたいならちょっくらここで機械ぶっ壊すぐらいまで言っとかないとよくないよな。


「67点。はい次。59点。はい次。80点。はい次」


先生の点数を言う声が聞こえてくる。出番はもうすぐだ。


「エイミーのやつはどうなったんだろうなぁ」


そんなことをボソっと呟いたその時


「あ、あの、すみません。もしかしてエイミーの弟さんですか?」


そんなことを突然俺の前に並んでいる白銀の髪をした女の子が言ってきた。


「え?あ、まぁそうだけど」


「そ、そうなんですね!すごいですよあなたのお姉さん。私たちが測定するちょっと前に魔力量測定していたらしいんですが、その時にエイミーさん、魔力量が多すぎて機械爆破させちゃったらしいですよ!それでエイミーさんが弟さんがいるって言っていたらしくて、エイミーさん曰く、弟さんは子供の頃、自分の穿った鼻くそを近所の人にお裾分けするぐらい優しくて、色んな意味ですごいやつだったらしいんですよ。だからどんな人なのかなーって気になってたんですよ」


俺ってそんなコロコロコミックの漫画ですらやらなそうなことやってたんだ。

でもエイミーがそんなにいけるってことは、俺も魔道具に手のひらをのせれば6分の1スケールアンコールワットぐらいなら作れるんじゃないか?

それにこの前にいる女の子の近くで無双することによってなろう系主人公への道は始まる。

だが、一旦は名前を聞くべきだろう。


「ちなみに君はなんていう名前なの?」


「私はエリーゼって言います。仲良くしてください」

すごく明るくてイイ子だなってのが第一印象だ。顔もかなり可愛い。


「あぁ、俺はザディックだ。よろしく。」

そんなことを話していると、エリーゼの番がやってきた。


「はぁなんだか緊張しちゃう」

エリーゼはそんなことを言いながら魔道具の上に手のひらを置いた。


「………な、なんだこの数値は」


「ど、どうかしたんですか先生」

他の生徒たちがざわつき始めた。

もしかして俺と同様のチート能力の持ち主なのか……?!」


「に、2点だ」


「え………?」


小指の第一関節しか触れてない時の点数してるやんけ。こんな低いことってあるのか?


「あ、あの先生。私ってそんなに魔法の才能ないのですか?」


「………エリーゼ、ちょっと後で再検査させてくれ」


「わ、わかりました………」


エリーゼはこの点数を聞いてかなりのショックを受けているようだ。まぁこの点数だとそうだろう。

だがもし魔力量が多すぎて測定不能になったという可能性もあるが


「今は自分の結果に集中だ」


「つ、次のやつこい」


俺は魔道具の前にたった。

この日をずっと夢に見ていた。その夢がやっと叶う。

今までのぼっちの生活に戻るのは嫌だ。ここから俺の本当の人生が始まるんだ!

俺はゆっくりと手のひらを魔道具の上に置いた。

まぁさぞかし高い点数が………


「39点。はい次」


「ん???????????????????」


現実はそう甘くないのか………?

あざっすマジで

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ