最強の勇者
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「クソッ!はがたたない………!魔王である私が勇者でもないお前に………おい!貴様名前は」
「うるさい」
男は手を上に巨大な火の玉を作り出し、魔王に向かって放り投げた。
「クソガァァァァァ!」
「……………弱すぎる」
あ、こんにちは。僕、エーデルって言います。
なんか幼少期から魔法の才能開花しちゃって世界最強の魔法使いとか言われちゃったんですよね。
だからチヤホヤされて、10歳でクマの首落として「また俺なんかやっちゃいました?」みたいなこと言えるような楽しい人生だと思ったのに?
なーんか一人でずーっと放浪しまくって、女の一人ともいい感じにならないまま、今だ見たことある女の乳首はお母さんのだけ……………
「こんなんじゃダメだ!」
俺はこのままただ一人でよくわからんところで無双ばっかして誰にも知られずに人生を終了していいのか?それだけごめんだね。
だから私は転生をすることにした。
一定の魔力量を超えるとその魔力量と記憶をそのままにして転生することができる!
俺は可愛い子がいっぱいいる世界に転生してナーンにも努力せずに強くなってハーレムして暮らすんだ!世界最強の魔法使いエーちゃんを舐めんといてもろて。
「じゃぁ、いっきまーす!」
ここから俺の新しい人生の始まりだ!
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(ん………眩しい………)
目を覚ますと上には天井があり、ランプで少しだけ明るく照らされていた。どうやら夜のようだ
すると……
「あ、おい!目を覚ましたぞ!」
「ほ、本当に!うわぁ、可愛いーわ。名前はザディックよね。いい名前だわぁ」
おっと早速いい感じ
どうやら俺はよーくわからんところに転生したらしい。そして名はザディック。なぜか言葉はわかるんだが、まぁ魔力は引き継がれてるからそれの影響なのかな?
というか幸先がとてもいい。おそらく父親なこいつはイケメンだし、おそらく母親のこの女は美人だしでかい。
そんなことを思っていると、奥からもう一人の女の人がやってきた。
「あ!生まれてる!」
紫色の髪で美人だがなんだかやる気のなさそーな女の子が言った。
「そうよエイミー!あなたの弟よ!可愛がってあげなさい!」
母親がいう。そうだぞ弟だ。俺を甘やかせ。
「弟かぁ。仲良くしようね!」
エイミーがいう。
お姉ちゃんかぁ、前世だと一人っこだったから嬉しいな。
「さぁ、今夜は宴だ!たくさん飲むぞ!」
こうして第二の人生が始まった。
__10年後__
「二人とも………魔法学園でも元気でな」
「たまには帰ってきなさいよ」
「わかったわ!ちゃんと帰ってくるから」
「ザディックも!ちゃんとエイミーの言うこと聞くのよ!」
「大丈夫だって!じゃぁ行ってくる」
そう言って俺とエイミーは魔法学園に行くための魔法電車に乗った。
話の展開が急すぎて意味わからないよな。俺の親父もお袋もアッカリーンぐらい影が薄い。
まぁ色々あって姉が魔法学園に行くことになって、「ザディックはどうするの」的なことを母から聞かれて、俺も同級生たちに圧倒的な力を見せつけてイキリたかったから一緒に行くことにした。
荷物を置いて椅子に座った。
すると………
「………ちょっとザディック!窓側譲りなさいよ!あなたと私どっちが座るべき人格者か考えなさい!」
正直に言おう。エイミーめっちゃうざい。だいたい喧嘩ばっかだ。魔力を習得したらこいつをサンドバックにボコボコにしてやろうかと思ってる。
「黙れ国語の教科書のスイミーとエーミールをいい感じに足して2で割った名前のお前には言われたくない」
「エーミールいい子だろうが!あんま調子に乗るんじゃない!スイミー、あいつは仲間食われたのは気の毒なんだけど、なんか急に他の群れに割り込んできて図々しく指示してイキってるうんカスだからな!」
あと彼女はとにかくスイミーが好きじゃないらしい。
『続きましてー。グランスファクト魔法学園ー。出口は左側ですー」
そんなことを言っていたら気づいたら魔法学園についていた。
俺たちは魔法電車から降りて、目の前に広がる見たことのない光景に目が輝いた。
空には飛行魔法を使える人がビュンビュン飛び回ってたり、この世界じゃ珍しい車なども当たり前のように走っていたり、まさに世界の中心だ。
俺たちは重い荷物をうんしょと運びながら、駅の外まで出る。
まじで疲れた。こんな暑いのに最悪だ。
まぁいいか。
「ザディック早く行くわよ」
「わかったよちょっと待てくれ!」
さ、いっちょモテに行きますか!
あざっした