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虎姫伝  作者: くろさぼ
12/13

―エピローグ―

 (さき)が待ち合わせの場所に着くと、知世(ともよ)は既にそこで待っていた。

 綺麗で長い髪の毛に整った顔立ち、そこに居るだけで存在感があり、周囲の視線を集めていた。

 知世は世界の綻びがある樹海の守人を続ける生活を続けながらも、たまに咲と会って遊ぶようになっていた。

 そして、今日はもう1人。


「お待たせ」


 遅れてやってきた少女は来るなり知世の頭に手を乗せ、髪を乱すかのように撫で回した。


「シン、いきなり何をするのですか!」


 名前を呼ばれた少女は気にも留めず、撫で回していた。

 服装はいつもの鎧姿ではなく、女性らしくオシャレな服に身を包んでいた。


「私が普段忙しいのは、誰かさんが世界を滅茶苦茶にしてくれた所為なんだから、これぐらい、いいだろ?」


 そう言われて、知世は頬を膨らましたものの言葉では何も言い返せなくなる。

 事実、シンは気性の荒い魔物が多種族と仲良く暮らしていく為に、各地で発生したトラブルなどの処理に追われていた。


「それより、早くどっか行こうよ」


 そう言って、シンは知世の背中を強めに押す。

 それと同時に知世は軽く悲鳴を上げる。

 シンはそれを見て、満足そうに笑った。


「視力代わりに魔力使ってるの知っていて、やっているでしょ?」

「当然。でも、未だに魔力無しでは一人で歩くことも出来ないのか?」


 シンは悪戯っぽい笑みを浮かべたまま知世に聞くと、知世は恥ずかしそうに頷いた。


「そうか、そうか。なら、私が近くに居ると困る訳だ」


 シンは嬉しそうに答え、知世から離れようとしなかった。

 咲が知世の手を握ると、知世もその手を握り返してくる。


「なにがあっても、私は知世の親友だからね」


耳元で囁くと、咲は知世の手を引っ張って歩きだしたのだった。

 駄文ではございますが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

 かなり前に書いたものではございますが、楽しんで頂けたなら幸いです。

 自分で命名周りがどうにかならないのかとは思いましたが、敢えてそのままの名前で投稿しました。

 特に必要ないかとは思いましたが、次回、登場人物一覧でも書いて終わりにしようと思います。

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