表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の義妹は魔王様!!  作者: 柚子レモン
2/3

可愛いさは突然に

投稿一日空きました。すいません!!

玄関先でのお互いの自己紹介を終えると、誠は口をひらく。


「いつまでも玄関先で話もあれなので、どうぞ中に入ってください…ってか今日からここが家になるんですけどね」


そう言うと、侑香さんはほんのりと笑顔を作る。


もともとが美人なので、笑顔でそれがより一層引き立つ。


「誠君は私たちが新しい家族になるのをちゃんと認めてくれて嬉しいわ。 それじゃ、遠慮なく入らさせてもらうわ ね。


そう言って、僕の後を付いてくる。


「お邪魔します……だったら変ね。そうね…… これからよろしくお願いします。の方ががいいかしらね」


そう言った侑香さんは、俺と父さんにお辞儀をした。同じく、雪音さんも可愛げのあるお辞儀をする。


その後、玄関で待っていた父さんが二人に話す。


「ようこそ月城家へ。雪音さんもはじめまして。誠は頼りないところあるけど、まぁ仲良くやってくれ」


「一言余計だ。それに、そんなに言われるほど頼りないと自分では思ってないぞ」


父さんに反論していると、雪音さんは力を振り絞るように話す。


「あ、あの、誠君は男らしい所があります!それに…カッコいいですし……」


最後はわずかな声だったが、可愛い声で『カッコいい』なんて言われたので、思わず、顔を赤くしてしまう。


「おや?君どこでそんな姿を見たんだ?てか、君たち一度会ったのかい?」


「いや、会った事はない……と思う。多分今回が初めましてじゃない?」


俺がそう答えるが、雪音さんは何故か不満な顔をしている。しかし頬をぷくっと膨らませているので、むしろ可愛い。


こんな感じで話しているが、いくら家の中でも、玄関で話は良くないと思った。


「あの、まだ沢山話したいことがあるんですが、とりあえずリビングにあがりませんか?」


そう提案すると、雪音さん達は靴を脱いで、僕の後についてリビングまで移動する。


◆◇


「この部屋です」


俺とリビングに入った瞬間、雪音さんはこんな事を口にした。


「わあー!結構広いですねー。しかも、綺麗に掃除されてます!」


「まあ、元々掃除とかの家事は一通りできますし、料理も、ある程度は……」


「そうなんですね。フフッ、ずっと父親と2人で生活されていると聞いていたので、てっきり少し手を抜いているのかと思っていました」


「でも……」


雪音さんは言葉を続ける。


(まこと)君は家事とか、料理とか、色々できて偉いです。やっぱり、誠君はいい人です!」


「これはその頑張ってきたご褒美です!」


そう言って、いきなり僕の頭を優しく撫でてきた。


「んっ……!?」


これには僕もどうすることもできなかった。

心拍数がグンと上がり、心臓の音も聞こえそうなくらい高鳴っていた。


「ふふっ、どうですか?頭を撫でられて。やっぱりドキッとしましたか!?」


尋ねる声には、優しさと、少しわざとらしい気持ちが混ざっているような気がした。


「初、初対面の人にそんな事したらドキッとしますよ。でも、やりすぎたら色々と誤解されますよ」


僕はそうやって釘を刺した。


しかし、初対面の相手にここまでするものだろうか?


少し疑問に思いつつ、雪音さんに尋ねる。


「何であんな事したの?びっくりしたんだけど」


「それは、私がただしてあげたいと思ったからです。逆に、私達はもう兄妹なのに、何でしてはいけない理由があるんですか?」


「うっ...…」


……実際少し嬉しかったので、何も言えなかった。


「じゃぁ、言ってこないという事は、していいってことですね?分りました!これからも遠慮なくさせていただきますね。あと、敬語とか、堅苦しい話し方はやめましょう。せっかく兄妹になるんですから、このくらいはしないと」


「あぁ、分かりまし…わかったよ」


「はい!」


雪音さんはそうやって頷いてくれた。


「でも、他の人が見ているところでは……その……恥ずかしいからやめてね?」


「へ?」


そうやって、僕が見ている方と同じ方向にある、ドアの隙間に目を凝らした。


「あらぁ〜、あの2人、いつの間に仲良くなったのかしらねぇ、大地さん?」

「ああ、そうだな、侑香さん」


隙間から覗いていたのは、両親だった。


それを見た雪音さんは、顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。


「み、見られてたのかよー!!?」

「みられてたのー!!?」


その赤面している雪音さんもまた、彼女の可愛い一面だった。





次回は、10日朝6時を予定してます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ