倉持はプールに行く(最終決戦)
倉持は壁にもたれかかり、呼吸を整える。
青野はその50㎝ほど離れたところに膝を抱えて座る。
倉持「…早く…皆のところに行かないと…」
青野「それなら大丈夫ですよ。 手は打っています。 皆に耳栓を渡したうえで、プールで身体を冷やして落ち着いてもらっていますので」
倉持「…さすがだな… ありがとう」
青野「もっと褒めてもいいですよ?」
倉持「ああ、本当にナイス対策だ… しかし、どうやって気付いたんだ?」
青野「それはですね。 なんかおへその下あたりが急にむずがゆくなりまして… この感覚どっかで…と思ったら、喫茶店の時に感じたのと似てたんです。 けど、理由は分からなくて…あたりを見ると、赤井さん以外みんなちょっとおかしな感じだったんですよ。 でも、赤井さんって、多分影響を受けやすい方だと思うんですよね。 そんな赤井さんが無事… なぜ? って思ってよく見ると赤井さんは耳栓をしていたんです。 それで、音に目をつけて… 音に目をつけるって変な言葉ですね… まあ、音かと思って耳を澄ませると、なんか妙に雰囲気がある音楽が流れていたんです。
それが原因っぽかったので、皆に耳栓を配って、プールで頭を冷やして… ってしてから…倉持先輩の後を追いかけたんです」
倉持「そうか… 本当に助かったよ… 青野はよく無事だったな」
青野「へへ… 無事に見えます?」
倉持が青野の方を見ると、床に水たまりができていた。
倉持「…本当にありがとな」
青野「…お役に立てて何よりです… 見ます?」
青野が足の間に手を伸ばし、首をかしげながら倉持に問う。
倉持「ぐああああああ」
その瞬間、倉持の全身に電流のような衝撃が走る。
倉持はもだえ苦しむ。
青野「ちょっ。 倉持先輩… いったいどうしたんですか…」
青野は倉持の痛みの原因を探る。
これほどまでに苦しむ場所…
青野「そうか! 先輩失礼します!」
青野は倉持の水着の下半分を奪い去った。
そこには…ダイレクトチ○チンではなく、プラスチックによっておおわれた下半身があった。
青野「これは… 何ですか?」
青野はそのパーツが苦しみの原因であることに気が付いたが、それが何なのか分かっていなかった。
そのパーツは倉持の竿と玉を覆っており、それが何らかの反応を示すと締め付けるものであった。
いわゆる『射精管理器具』であった。
青野はそれを取り外そうと手を伸ばす。
倉持「だ、だめだ青野…それを外したら…」
青野「だって…このままじゃあ先輩死んじゃいますよ… それにおチ○チンがかわいそうです」
倉持「いいから、大変なことになる」
青野「既に大変じゃないですかっっ! このままじゃあおチ○チンが死んじゃいます。 お○ンチンを助けないと」
倉持「あまり連呼しないでくれ」
青野「こんなものおおおおおお」
倉持「う…あああああ」
青野「えい!」
青野は無理やり倉持の拘束具を排除した。
その瞬間、倉持の封印されしマジックロッドは瞬時に極限開放状態となり、その先端から白い閃光を放った。
余談であるが、青野はまだ男を知らない。
性教育レベルの知識しかない。
それゆえ、放たれたものが何であるか、処理に戸惑った。
とりあえず、顔や胸、お腹についた白いものが何なのか調べるために、顔についたそれを手に取り、匂いを嗅ぎ、ひとなめしてみた。
青野(…これ、お○っこじゃない! ということは…これって… 学校で習った…せ○し? 思ったよりも粘っこいし、独特のにおいがする)
青野は感動していた。
倉持「す、すまない。 青野! すぐに、すぐに洗いに行ってくれ。 眼に入ったら痛いらしいし」
青野「…んーーー。 いいですよ。 もうちょっと、このままでも…ちょっとクサいですけど…なんかクセになりそうな匂いですね…」
青野(何となく合点がいきました。 さっきまでおチ○チンについていたのは、おチン○ンがたたないようにするためのアクセサリー… トンネルの中でおっきしていなかったのは…私に魅力がないからじゃなくて… そのアクセサリーのせい…)
青野「ふふふふふー」
倉持「ど、どうしたんだ?」
青野「いえー… 何か嬉しいなって」
青野はそう言いながら、自分の手についた白いものを口にちゅぷっと押し込み、舌でチロチロとなめとった。
倉持の股間はギンギンになっていた。
そこに、水着姿の藤壺が現れた。
倉持と青野は身構えた。
藤壺「あーあー。 そんな構えないでください… 倉持先輩… 申し訳ありません。 ちょっとオイタが過ぎました… 今日のところはもう何もしませんので…一緒に遊ばせてください。 私がいれば、そんな拘束具なくても大丈夫でしょ?」
青野「そんなこと言われて信じられるとでも?」
藤壺「ごめんなさいね。 けど、本当よ? もう変なことする気はないわ」
倉持「そうか… じゃあ行こうか」
青野「え? いいんですか?」
倉持「まあ、もうしないならいいさ」
藤壺「…ええ、もう私からはしないわ…」
ー少し遡る
藤壺は着替える前にプールの様子を見に行った。
そこで見たのは、必死で自分を抑える女性たちの姿であった。
全員倉持のために自分を抑えていた。
その姿に藤壺は揺れていた。
藤壺(…やりにくいなぁ。 ホント、カスみたいなやつなら平気なのに… 皆本気なんだもん…)
藤壺は敬意を表すため、倉持が安心して遊べるようにと、自分も加わることにしたのであった。
その後、倉持と青野はシャワーで身体を流し、乱れを整えてから、藤壺と一緒に全員と合流した。
何も問題が起こることなく、その後は、楽しくアトラクションで遊んだ、とさ。
その後、倉持はネットバンキングを使い。
ジョディ3,000円+修理手付金50万円、白銀500円、青野10,000円、緑谷2,000円、筑紫2,000円、桜500円、宇美2,000円、店長1,000円、紅葉1,000円、由紀1,000円、三奈1,000円 振り込み予約をした。さらにジョディには修理費用について、確認をメールを入れた。
ージョディは一人、部屋でグラスを傾けながら、倉持のメールを確認する。
ジョディ「こっちの落ち度だから、お金はいいんだけど… まあ、それで納得するトオルじゃないし…5万円ほどもらっておこうかな…」
ジョディ(…それにしても、中々よい人たちが周りにいるわね… これなら、いざというとき対策ができそうだわ… 特に、白銀さん、青野さん…いずれ、コンタクトとろうかな)
ー同刻
解散した後、藤壺は白銀と赤井に誘われて、居酒屋にいた。
すでに、食事も一通り終えて、世間話も終わっていた。
切り込んだのは赤井であった。
赤井「事情は少し白銀さんから聞いたけど…いくら何でもやりすぎよ。あなた何が目的なの?」
藤壺「…強いて言うなら、幸せ? かな」
白銀と赤井は藤壺を睨み付ける。
藤壺はグラスのドリンクをグイっとあおり、2人を見据えた。




