倉持がプールに行く(第5回戦)
午前中にすべてのアトラクションを完全制覇した倉持は、サンラウンジャ―でくつろいでいた。
目はギンギンに見開き、天井を見つめていた。
目を閉じれば、音や感触が蘇る。
瞼の裏を見ていると、裸が浮かび上がる。
故に瞬きの回数と時間を極限まで削減し、乾く直前まで目を見開いた。
倉持の視界が暗くなる。と、同時に眼の上にたぷんと柔らかな重みが加わる。
ジョディ「トオル。 これ飲む?」
倉持(これ? 胸しか見えない…)
倉持の脳内では、おっぱい飲む?と変換されていた。
余談であるが、倉持はもっぱら哺乳瓶であった。
そのため、おっぱいを飲むということに、少しだけ憧れがあった。
だが、現実的に考えて、このような場所でいきなりおっぱいを飲むなどということが起こるわけがないということぐらい倉持は分かっていた。倉持でなくともだれでも分かる。至極当然のことである。
倉持はジョディが手に飲み物を持っていて、それを飲むかどうか、尋ねているのだろうと判断して、答えた。
倉持「飲む」
ジョディ「はい」ポロリン
倉持の口にややコリっとした感触が侵入する。
口の周りにはやわらかぁい、しかし弾力のある重みが加わる。
倉持(これ、おっぱいだ)
ジョディ「トオルちゃん。 のんでね」
以前にもあったように、口にモノが入ればしゃぶってしまうのが、自然な反応である。
反射的に倉持の口と舌は吸ってしまった。
ジョディが身をよじる。
ジョディ「ご、ごめんトオル… けど、ガマンできなくって…」
倉持(おかしい… ジョディはそういう線引きはしっかりしていて、知的で理性的なハズ… 自分からむやみに攻めることはしないハズ…っっ なんだ、なにか…だれかが、私の足の間をっっ)
白銀が倉持の内ももに舌をはわしている。
倉持(この舌触り… 白銀さんか…なぜ? 白銀さんも…… むやみにしないハズな…の…に…うっ)
桜が倉持の手をマッサージする。
倉持(ああっ… 少し痛いけど、ツボが的確に押されていて、気持ちいいっっ。 この手つき…桜さんか… けど、なぜ…特に理性的なこの3人が…)
倉持がふと耳を澄ませると、唄が聞こえる。
倉持(この唄は…『ダーティ・ダン○ング』。 そういえば、これだけじゃない…さっきからあちこちで音が鳴っていた… そうか…催淫音かっ)
催淫音とは簡単に言えばエロくなる音である。
倉持(しかし、なぜ、こんな音がっっっ。)
倉持がこのことを知らせようとするが、口がふさがっており、思うように声が出せない。
「トツートトト トトツートト ツートツーツー トツーツーツート」
ジョディと桜にモールス信号で伝える。
しかし、見えない状態でしたため、右手はジョディの片乳を左手は桜の足の付け根を叩いていた。
ジョディは刺激の強さで解読できなかった。
桜は辛うじて、解読できた。
桜(オトケセ… 音?)
桜は自分の手を思い切りつねり、我に返った。
桜「音、音を消すのね。 この音楽を」
ジョディ「音楽…そんなの… あっ、流れてる… いつの間にっっ」
白銀「この音楽に何か…」
ジョディ「この曲… ナイト営業中にかける曲で… ちょっと女性のキモチをエッチにするヤツなの」
白銀「何だって…それで…」
倉持はいまだ胸の下。
桜「ジョディさん… あの…そろそろ授乳は終えた方が…」
ジョディ「おおう… 気持ちよかったのに…」
ジョディは上体を起こす。
倉持の口はやっと自由になった。
倉持「私も今気が付いた… この音は催淫音といって、長時間聞いていると女性が…その、あの…興奮してしまいやすくなるんだ」
白銀「もしかして皆…」
倉持「ああ、しかも曲を止めなければ、多分3人も、また」
白銀「…確かに…少し…ヤバいかも」
ジョディ「ええ、正気が…」
倉持「ジョディ! 音響をコントロールしている部屋を教えてくれ! 私が止めに行く」
ジョディ「プールを出て、3階へ行ったところの制御室… 鍵は…」
ジョディは下の水着から、カードキーを取り出す。
ジョディ「これで、いけるわ…… ん…あ…ゴメン…また、来たかも」
白銀「早く…私たちは3人で抑えあっておくから…そのうちに」
桜「お願い…」
倉持「分かりました」
倉持は3人をその場に残し、制御室に向かう。
倉持「急がなければ」
倉持はプールサイドを競歩で進む。
倉持「くっ、このままじゃ、遅い…何か移動手段は…」
倉持は近くのヤシの木に気が付く、ヤシの木に上り、天辺を掴んだまま飛び降り、木を撓らせ、その反動で飛びあがった。
倉持(これも危険行為ではあるが、状況が状況… 許してくれッッ)
次々と木から木へ渡り、プールの出口に着く。
その時、2つの叫びが… 別の方向から聞こえる。
倉持(この声は…緑谷さんと… 宇美さん…)
声の位置から、場所を推測する。
倉持(ロングスライダーと…温泉…)
どうする…倉持
第5回戦 勝者はバブらせたジョディ




