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倉持氏はラッキースケベでいつも金欠  作者: ものかろす
日常編②
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倉持は打ち合わせをする

-朝 倉持はいつも通り起床した。

ランニングウェアに着替えて、近くの公園へ行く この時コーヒーメーカーのスイッチを入れる。

ランニング仲間のジョディと世間話をしながら軽く運動をする。

シェアハウスに戻り、シャワーを浴びる。

部屋に戻り、コーヒーを入れ、多めに沸かしたコーヒーはステンレスボトルに入れる。

コーヒーを飲みながら、日経新聞(デジタル版)に目を通す。


宇美や紅葉に挨拶をしながら、シェアハウスを出る。

電車では三奈と挨拶を交わす。

金曜日の予定を確認していると、降車駅に到着した。


倉持はスタスタとまっすぐにオフィスへ向かう。

オフィスに入ると、いつも通り皆に挨拶しデスクにつく。


滞りなく業務を終わらせていく。


前場が引け、業務も落ち着いたところ、緑谷と筑紫が倉持のデスクに訪れる。


緑谷「お疲れ様です。 以前途中になっていたお話の続きで…」

倉持「そうだね。 じゃあ、お昼食べながら話しましょう」


挿絵(By みてみん)



倉持は緑谷と筑紫と一緒にオフィスを出てすぐのレストランに入った。

倉持は二人にメニューを差し出す


倉持「どうぞ、私は決めてるから」


緑谷と筑紫はささっと軽食を頼む。

倉持は水に口をつけ、おしぼりで手を拭く。


倉持「その後はどうですか? 何か連絡ありました」

緑谷「いえ、何も来ていません」

筑紫「おかげさまで、無事に縁を切ることができました」

緑谷「本当に、そのせつは申し訳ありませんでした」

筑紫「ご迷惑をお掛けしました」

倉持「大丈夫ですよ。 まあ、無くはない話ですから… 正直二人のように優秀な人が来てくれたから、むしろありがたいよ」

緑谷「そんな…恐縮です」

倉持「謙遜しなくていいよ。 本当によくやってくれてる」


食べ物が運ばれるまで、たわいもない話を続ける。

3人の前に食事が届く。


倉持「さて…」

緑谷「ええ」

筑紫「あの話ですね…」

倉持「ブースは?」

緑谷「東5 1日目 ク43です」

倉持「承知した」

緑谷「でもいいんですか? 本当に売り子をお願いして…」

倉持「大丈夫。 それに一度入ってみたかったんだ」

筑紫「ちなみに、一般参加は?」

倉持「それが、あまりないんですよね… 3回ぐらいかな 小さいのにはたまに行くけど」

緑谷「そうなんですね。 でも意外でした… まさか倉持さんが、オタ趣味をお持ちとは… 以前お店で会った時も衝撃でしたよ」

倉持「まあ、最近の流行には疎いからね。 でも、まあ、そこそこ知っていると言えば知ってるか…」

筑紫「ジョーと言えば?」

倉持「島村かな…」

緑谷「攻めの反対は?」

倉持「受け」

筑紫「/(スラッシュ)の意味は?」

倉持「海外でのカップリング記号」

緑谷「リバシは?」

倉持「受けのキャラによる」

筑紫「なるほど… 失礼ながら試させていただきました」

緑谷「フェイクじゃないようですね」

筑紫「是非、よろしくお願いします」

倉持「こちらこそ、不慣れなところが多いけど、是非頼むよ」

緑谷「それでは、今週末は戦場ですね」



倉持は話を進めながらも淡々と食べ進める。

筑紫もほぼ食べているが、緑谷は少し遅い。

筑紫が口を開ける。


筑紫「そういえば… 昨日のグランピング… 誘ってくださってありがとうございました。新鮮で楽しい体験でした… ただ…」

倉持「…」

筑紫「どうして白銀さんを誘わなかったんですか?」

緑谷「え? 仕事で来られないって…」

筑紫「だれが、その連絡を?」

倉持「…」

緑谷「…倉持…さん?」


倉持はポリポリと頬をかく。


筑紫「出張先で何かあったんですか? 藤壺さんのお話では、同衾したとありましたが… それと、先日誘わなかったこと…そして、先日一度もラッキースケベが起きなかったこと… 何か関係が?」

倉持「うーん… 結論から言うと… やましいことはない… 同衾はしたけど、手は出していない。ただ、帰りの新幹線で… 少しだけ距離を置こうってなっただけだよ」

緑谷「言い出したのは、倉持さんから?」

倉持「…白銀さんからだね」

筑紫「そうですか… 色々とお二人にしか分からない事情があるようですね… すみません。 聞くべきではないと思ったのですが、どうしても引っかかりまして…」

倉持「いや… いいよ。 不自然なことをしたのはこっちなんだし… 筑紫さんが気に病む必要はないですよ」

筑紫「いえ… それでも、すみません」


筑紫は水を飲み干す。


緑谷「でも、そういえばラッキースケベ起きませんでしたよね。 全員ノーパンになってもおかしくない状況だったのに」


筑紫(そんな状況、普通お風呂場でしかありえないけど…)


倉持「ああ、そういえば最近誰ともぶつからないな…」

緑谷「なんか変な感じですね。 まあ、でもない方が倉持さん的には良いかもしれませんけど」

倉持「はは、まあいくらか気は楽かな… 食事も普通に行きやすいし」

筑紫「…倉持さんが、今、憂いがないのであれば…良い事だと思います」


緑谷がフォークを置く。


緑谷「ごちそうさまでした。 すみませんお待たせしました」

筑紫「それじゃあ、また。 以前お渡ししていた資料は…」

倉持「大丈夫、ありますよ」

緑谷「それではよろしくお願いします」


倉持は緑谷と筑紫を制して、まとめて会計を済ませる。

オフィスに戻り、いつも通り午後の業務に取り掛かった。


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