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倉持氏はラッキースケベでいつも金欠  作者: ものかろす
日常編②
55/371

倉持は水着を着ていく派

今話より、不定期でイメージイラストを入れています。

イラストは健全オンリーです。

-日曜日

倉持は徒歩で三奈の家の前に来ていた。

前日に待ち合わせ場所を話し合ったのだが、結局倉持が迎えに行くことになった。

三奈はドアの前で待っていた。


倉持「おはよう」

三奈「おはよ」

倉持「親御さんは? ちょっと久しぶりにご挨拶でも…」

三奈「二人とも、ちょっと出かけてて…」

倉持「あー、そうですか… じゃあ、行きますか」


三奈は水着で行くことができるスパのチケットを持っていた。

倉持は近くのジムに行こうとしていた。


倉持「あれ? こっちじゃないの?」

三奈「え… いやー。 これ…チケット…パパからもらって…」

倉持「そうなんだ… 泳ぎの練習じゃなくて? まあ、コースがあればいいか」


三奈(プールの概念が違うっっ…)


三奈「そうそう。 こういうところでも、結構しっかり泳げるんだから、ね。 行きましょ」

倉持「分かった。 ちなみにチケットはいくらかな?」

三奈「優待だから… 無料で大丈夫だから」

倉持「…そう? なら、お言葉に甘えようかな…」


三奈に押し切られる形で、プール併設の水着スパへ行くことになった。

受付を済ませると、各々更衣室に迎った。

倉持は全身が隠れるタイプの水着を着こんでいた。

三奈は水着の上にパーカーを羽織る。


プールエリアで合流した。


三奈「お待たせ」

倉持「いや、今来たとこだよ。 水着可愛いね」


三奈(平然とこういうこと言うんだから…)


三奈「あ、ありがと」

倉持「じゃあ、あそこに直線コースがあるから行きましょう。 ビート版はいりますか?」

三奈「あー…」


三奈(待てよ… 逆にありかもしれない… 手を持って引っ張ってもらうとか…)


三奈「なくても大丈夫だよ。 けど、手を引っ張ってくれると安心かな」

倉持「お安い御用だ」


三奈と倉持はタオルとパーカーをカゴに入れて、直線プールに向かう。

二人はゆっくり着水する。

倉持は三奈の手を握る。


倉持「じゃあ、まずはこのまま向かい合って水に入ろうか… せーの」


ぼちゃんと水に浸かり、少ししてから顔を出す。


三奈「ぷはぁっ」

倉持「大丈夫そうだね。 じゃあ、バタ足からしようか」

三奈「はい」


三奈は倉持に引かれながら、バタバタと水をたたく。

小一時間練習し、休憩をすることになった。


倉持「三奈さん。 普通に泳げますね。 バッチリだと思います」

三奈「はは… ま、まあ… じゃあ、次は流れるプールに行きませんか?」

倉持「流れるプールですか…そうですね。 一応施設全部回らないともったいないですものね」

三奈「そうそう。 行きましょー」


流れるプールでは、三奈は浮き輪に乗り、倉持が引っ張る。

ウォータースライダーでは、二人で滑り落ちる。


三奈(んんん… あれー? おかしいな… ラッキースケベが一回も起きない…どうしたことか?)


倉持「さあ、三奈さん。 次行きましょう」

三奈「はーい」


三奈(まあ、いいか。 すっかりクラさん楽しんでる)


一通りプール施設での遊びを終えてから、併設のレストランで食事をする。


倉持「いやー、楽しいですね。 こんな施設があるなんて知りませんでした」

三奈「よかったー。 クラさんって、マジメだからこういうところ苦手だと思ってた」

倉持「そうですか? 結構行きますよ。 遊園地とか水族館とかも好きですよ」

三奈「そうなの? 私も好きだよ」

倉持「じゃあ、水族館行きますか? 年間パスありますし、同伴者も3人まで割引で行けますよ」


三奈(はげしくデジャブ…)


三奈「いいですね。 じゃあ、来週二人で行きません?」

倉持「そうだね… えーと金曜日の夕方はどうかな?」

三奈「バッチリ。 行けます」


昼からはスパエリアに行きゆったりとお湯につかる。

お風呂好きの倉持にとって、水着で入れるお風呂は非常に有り難かった。

ジャグジー風呂に浸かりながら至福の時を過ごす。


倉持「あああああああ」

三奈「ふぁああああ」


夕刻

倉持は三奈を家まで送る。

三奈の母親に挨拶をして、後にする。

母親にチケット二枚分の代金をこっそり渡す。

優待が本当かどうかは倉持のよく知るところであった。

夕飯に誘われるが、丁寧に断り帰ることにした。

三奈は駅前まで倉持を送る。


倉持「それじゃあ、また」

三奈「うん。 また明日」

倉持「今日も楽しかったよ。 じゃあ」


倉持は改札口を抜けて、奥に進んでいく。

三奈は姿が無くなるまで手を振り続ける。


三奈(ラッキースケベ…起きなくなってる? それとも…私だけ?)


挿絵(By みてみん)




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