倉持は絶好調(朝)
ご存じの方も多いと思うが… 盲点について説明をしておこう。
人間の眼には盲点と呼ばれる部分がある。
簡単に言えば視神経の密集地点であり、見ることができない部分である。
両の眼を用いるときは、その部分というのは片方の目によって補完されるので、盲点を認識することはできない。
これは当然理解の範疇だと思われるが、面白いのは、片眼で見ても盲点を認識できないということである。
試してみてほしい。
単に片眼をつむり、盲点を認識できるかどうかを…
おそらくできないだろう。
なぜか?
それは、盲点部分を脳が補完しているからである。
眼はあくまで認識器官であり、実際に見ているのは脳の働きによる。
すなわち、眼にて受容した何々を、脳内に映し出すことによって、はじめて視ることができるのだ。
①脳によって視ている。
次に、強い光を見た後、残像が残ることはないだろうか?
これは陽性残像という現象であり、強い刺激が脳内や網膜に残ってしまうことで起こる現象である。
②強い刺激が脳に残る。
①②より倉持にはある現象が起こる。
いよいよ本編開始である。
倉持の脳は時折、倉持の能力を超える働きをすることがある。
絶好調という感じである。
今回はそんなお話。
長い休暇を終えて、倉持にまた日常が戻ってきた。
朝5時 起床
朝5時5分 洗顔、歯磨きなど身支度をする
リビングで由紀と出会う。
由紀は何も身に着けていない。
倉持「由紀さん… さすがに服は着た方が?」
由紀「え? 何言ってんだよ。 ズボンは履いてるぞ」
倉持「え…いや、履いてますか?」
由紀「よく見ろよ」
由紀が倉持の頭を掴みグイっと下半身を見せつける。
倉持の目の前には、由紀の丸出しの下半身しか見えない。
倉持「…」
由紀「それに、上半身も絆創膏を貼っているだろ? よく見ろよ」
倉持にはぽいんとたわわな生パイしか見えない。
倉持「どういうことだ…」
倉持はいぶかしみながらも、由紀に500円支払う。
しかし、ルーティンを崩すことはできないので、とりあえず着替えて、ランニングに行く。
朝5時10分 ランニングウェアに着替えて、近くの公園へ行く この時コーヒーメーカーのスイッチを入れる
朝5時25分 ランニング仲間のジョディと挨拶を交わす ジョディはよく胸チラをしてしまう。
だが、この日はチラどころではなかった。
ジョディ「オハヨー。 トオル、久しぶりね」
倉持「ああ、そうだね」
ジョディ「メールに送った予定は確認してくれた?」
倉持「OKだよ。 週末お邪魔するよ」
ジョディ「フフフ、楽しみね」
倉持は普通通り会話をしているが、内心は焦っていた。
倉持(…全裸だよ… 胸どころか、下にも何も着けてない… ブロンドのアンダーヘアーがなびいている… どういうことだ… そんな露出狂みたいなことをジョディがするか? 由紀さんじゃあるまいし…)
倉持「ジョディ… つかぬことを聞くけど… 服は着てるよね?」
ジョディ「ナニ言ってんの? 着てるよー あー… 何々よっきゅうふまん?」
ジョディが胸の横に手を添えてから、手を胸の真ん中に持っていく。
倉持(おそらくだが… 今おっぱいチャレンジしてるのか? 手の動き的には、ウェアをグッと掴んでおっぱいを露出したように思える…つまり、服は着ている… ということか?)
ジョディ「どしたの倉持? 何かあった?」
倉持「いや… なんでもない… ありがとう。 ちょっと、分かってきたよ」
倉持はジョディに1,000円支払った。
朝5時35分 家に帰ると共用のシャワールームに行く そこで、同居人の由紀と鉢合わせる。
倉持「…リアル全裸ですか?」
由紀「何言ってんだ…全裸に決まっているだろ」
倉持は2,000円手渡した。
朝5時45分 部屋に戻り、コーヒーを入れる 多めに沸かしたコーヒーはステンレスボトルに入れる。
朝5時50分 コーヒーを飲みながら、日経新聞(デジタル版)に目を通す
新聞の写真の人物は服を着ている。
朝6時30分 不安に駆られながらも出発
朝6時32分 シェアハウスを出るまでに、同居人の宇美と出くわす。
宇美はなにやら探しているようで、四つん這いの姿勢で、机の下に入っている。
お尻の割れ目もその下の一本の亀裂も丸見えである。
倉持「お…おはよう」
宇美「あ、おはよーございます」ゴツッ
宇美は机から勢いよく出たため、頭をぶつけてしまう。
宇美「いたあーーー」
倉持「大丈夫?」
倉持は宇美の頭をなでる。
彼は1,000円を支払った。
朝7時 通勤電車で女性に胸を押し付けられる。 彼は100円を支払った。
電車に揺られて、しばらくすると三奈が目の前に乗ってきた。
左右異なる乳輪も、まばらに生えた下半身も見えている。
この時点で、倉持は完全に自分の脳の仕業であると認識していた。
倉持(つまり…だ。 ここ最近全裸ばかり見た刺激が強すぎて… 皆を見た時に、脳が全裸変換してしまうということか… なるほどなー… まあ、こんなこと人に言っても信じてもらえないよな…
高校時代だったかな…一度あったなぁ)
三奈「クラさん… 久しぶりだね」
倉持「あ、ああ」
三奈「さ… さび…」
倉持「ん?」
三奈は顔を赤くしてうつむく。
その瞬間電車が揺れて、三奈の巨乳がむにゅりと倉持のみぞおちあたりを刺激する。
倉持は三奈を離そうとするが、三奈は倉持の背中に腕を回して、ぎゅっと抱き寄せる。
三奈「クラさん… 今度… どこか、行きたいな」
倉持「どこか… うーん。 今週末は予定があるからなぁ… 来週ならいいかな。 学校も休みだよね」
三奈「うん。 そう。 じゃあ、じゃあ…プール行こ! プール」
倉持「プールかぁ… いいよ!」
三奈「やったー」パアッ
倉持(最近泳いでなかったからなぁ… ジムのプールも使わないと勿体ないよね。 特に今月はほとんど利用してないし… 行かなきゃな)
倉持は三奈との約束をメモする。
三奈に500円渡して電車を降りる。
朝7時40分 会社到着 8時の始業時間までに、準備を整える。
始業前に、部長の金剛を始め、特にお世話になった人には個別にお土産を持っていく。
全裸に見えるが、そこは全力で気にしないことにした。
朝8時 一通り挨拶を終えて、始業
倉持「さて…」
山盛りの書類を見る。
しかし、倉持は特にげんなりすることもなく、早速資料を整理し、優先度のや重要度が高いものから処理していくのである。




