倉持は囲まれる(後編)
2位と3位
その間には大きな差がある。
様々な組織でも、ナンバー2は何かスゴイ感じがするが、ナンバー3はかませ感が強く。
ぞんざいな扱いを受けることも多い。
また2位はたいていの場合1位と直接対決の末、破れた方となることが多い。
そのため、惜しい…もう一歩感がある。
また、組織の話に戻せば、ナンバー2はむしろ、参謀的な印象があり、何かと良い印象がある。
何が言いたいかというと、2位になることは結構大事ということである。
『おっぱいとお尻どっち派』
男の永遠のテーマである。
これはつまるところ、大抵の場合、女性の好きな部位の第2位と第3位を決める戦いである。
形的にはどちらも3位がしっくりくるが、そういう話ではない。
おっぱい派とおしり派の論争は長い間討論されるが決着がついたためしがない。
なぜならば、結局どっちも! という結論に至るからだ。
おっぱいいける関係ならおしりもいける。
おしりいけるならおっぱいもいけるのである。
当然倉持も、どっちも派である。
全裸の女性に囲まれた全裸の倉持は、どうしようか迷っていた。
宇美を除いた7人が大浴場の湯船に浸かっている。
湯の高さはちょうど、胸の頂点の位置である。
そのため、湯の揺れによって、サブリミナル乳首現象が起きるのだ。
擬似おっぱいで作戦で、気持ちを落ち着けたものの、すぐに倉持のかき混ぜ棒は、充血していた。
今も倉持は股の間に封印している。
倉持(…すぐに元気になってしまう… このまま湯船を出たら、高さ的にみんなに私のピストルを向けることになってしまう… せめてタオルがあれば… 隠せるのにっっ)
残酷なことに、タオルは全て湯船の外にある。
さらに倉持は身内によって危機にさらされる。
千夏「お兄ちゃん… やっぱり体鍛えてるんだね。 大きくなってるもん」
千秋「そうね。 かなり胸板が厚くなってるわね」
真冬「そういえばそうだな。 どれどれ」
真冬と由紀が倉持の足の上に乗っかる形で迫る。
倉持「ちょ…ちょっと」
真冬と由紀が倉持の胸板を撫でまわす。
真冬「ほんとだ…かなり硬い」
由紀「だなー。 腹筋もやっぱ割れてるね」
由紀は倉持の腹筋の溝を撫でる。
由紀と真冬のおしりの肉が倉持の膝あたりに当たる。
倉持「ちょ…ちょっと、やめてください」
倉持を挟むようにして座っている桜と霞は、どさくさに紛れて、倉持のVラインと太ももをなぞる。
桜(きれーなライン… しかもすべすべー)さわさわ
霞(いつも触られてばかりだからね… たまにはお返しよ)シュッシュッ
倉持「あ…」
倉持から、声が漏れる。
倉持は赤面する。
倉持「ちょっと、悪ふざけはやめてくださいよ」
由紀「ぶー」
真冬と由紀は手をとめる。
しかし、その臀部は依然として倉持の足の自由を奪っている。
倉持(まずい…さっきの刺激で、もうかなりやばい… しかも足には…柔らかな感触と…さらさらとなぞられるような感触が… く… おしりは…擬似しり作戦ができない… どうすれば…)
真冬のハリのあるお尻。
由紀の少しお肉のついた柔らかなお尻。
破壊力が抜群である。
さらに、視界には乳。
腕にはかすかに桜と霞の乳の感触。
絶体絶命のピンチである。
倉持(このままじゃお尻とおっぱいに負けてしまう…しかもお酒を飲んだこともあって…のぼせてきた…)
倉持(お尻を並べて尻並べっていうゲームはどうだろうか? もしくはおっぱい並べて乳並べ… そうだ… おっぱいとお尻を並べてさ… おっぱいとお尻の組み合わせを当てるんだ。 それはいい… あれ…私何か変なこと考えてるな… やばい…酔いが回ってた… 落ち着け… ここから出ることを考えよう。 現在私の腕と足はおっぱいとお尻でロックされている… ロックフェラ○は関係ないぞー… えーと、のぼせたからどいて… そうだな…それで行ける… ロックを外してだ… その後、立ち上がり、速攻で大浴場から出る… よし、行ける… だが、やはりモロ出しは避けられない…)
倉持は周囲を見渡す。
湯船の外には宇美がいる。
宇美は倉持からのコンタクトを待っている様子である。
倉持テレパシー「宇美さん…」
宇美テレパシー「倉持さん。 任せてください」
倉持テレパシー「助かる。 タオルを貸してくれ」
宇美テレパシー「承知!」
宇美は自分に巻いていたタオルを外し、その肢体を露わにする。
倉持(自分のじゃなくてもいいのにいいい)
宇美はドヤ顔でタオルを倉持に投げた。
倉持は片手で、タオルを受け取る。
倉持「すみません。 のぼせちゃったんで、出ますね」
由紀「そうなのー 早くない?」
真冬「まあ、仕方ないかー」
桜「ですねー」
全員のロックが解かれる。
倉持はすかさず、レバーを収納したままの状態で立ち上がると、すぐに下半身にタオルを巻いた。
だが、それで安心した瞬間、隠し腕の封印が解かれ、タオルが宙に舞った。
千夏「…お兄ちゃん… 大きい」
千秋「へーー」
真冬「かたそー」
紅葉(むけてるのね…)
宇美「でかい…」
ほとんどの者は、倉持のアソコを見たことがあるが、ここまで肥大化した状態を見ることは少ない。
全員の視線が、男の第1位に集まる。
倉持(…どうしよ)
おチ○チンはあるがオチはない。
この後、宇美のくしゃみが機転となり、皆順々にお風呂から上がる。
結局倉持は最後に出ることになる。
さらに夜はふけて
桜は一人お風呂に入りなおす。
ゆっくりと肩まで浸かる。
霞「お邪魔していいかしら?」
桜「お邪魔だなんて…どうぞ」
霞は一人分隔てたところに浸かる。
霞「そういえば… 初対面よね?」
桜「そうですね… なんかそんな感じしないですけど」
霞「そうね… けど、色々となれなれしくしちゃってごめんなさいね」
桜「いえいえ… 楽しかったですよ。 こうやって、ワイワイするの」
霞「…」
桜「倉持さん…って、なんていうか、不思議ですよね… 人を寄せ付けなさそうなオーラは出しておきながら…最終的には何か…人に囲まれてるっていうか…」
霞「そうね… 昔もそうだったわ…」
桜「やっぱりそうですか」
霞「だから… 逃げた」
桜「え?」
霞「多分、アナタは何も知らされてないわよね」
桜「…何をですか?」
霞「いいの…知らないでいてあげて… それが徹の幸せになる」
桜「どういうことですか? 話が見えませんけど…」
霞「徹には人に言えない秘密があるの… それがバレたから、徹は大学進学を理由に逃げたのよ…私や…家族から」
桜「…」
霞「思わせぶりなことを言ったのは謝罪するわ… けど、覚えておいて、徹にはあなたのように…知らないけど、理解して寄り添ってくれる人が必要なの」
桜「…よく意味は分かりませんが… 分かりました… このまま、私たちは彼の居場所であればよいということですね」
霞「話が早くて助かるわ…」
桜「…けど… 言ってくださいね… 何か力になれることがあれば…」
霞「そうね… その時は言うわ」
桜「ええ」
霞「…良かった… あなたがいて」
桜は苛立ちと嫉妬を覚えたが、そういった負の感情は一度抑え込むことにした。
自分が知らない倉持を知りたいと思うが、倉持のために、あえて知らないままでいよう。
1番の理解者になれなくても、2番3番ぐらいの理解者になれることができればよい。
桜はそう胸に誓った。
翌日は霞たちは、シェアハウス住民一同から見送られながら、帰っていった。
倉持は全員に3,000円支払った。




