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倉持氏はラッキースケベでいつも金欠  作者: ものかろす
日常編① 起
17/371

倉持穴に入る

危機は脱した。

しかし、いまだ脱出することができないでいた。

穴によって、空気は出るようになったものの、それでも、媚薬の効果がなくなったわけではない。

加えて、暑さ。

暑さは人から正常な判断力を奪う。


皆、体力的にも精神的にも、限界を迎えつつあった。

復旧のめどが立たない。

せめて、電話かネットどちらかでも復旧すれば…何とかなる。

ポケットWI-FIもない。

狼煙という手もあるが、なぜか、人通りがない。


自力で脱出するしかないのである。



倉持は現状を整理する。


現在2階だけが、完全に隔離されている。

階段に出るためのドアが歪んでいて開かない状態である。

また、非常階段にも出ることができない。

窓ガラスは防弾使用。

トイレの窓は人が通れるほどではない。


3階は空部屋…1階は雑貨屋…地下はアダルトショップ… 

なんだこの物件は?


倉持は思案する。

どうすれば、無事に脱出できるか…


倉持(そういえば…さっきトイレにまだ少しだけ水があったな…尿よりはそっちがマシだった気が…いやいや…それは今関係ない… しかし…考えが…まとまらない… どうすれば…)

白銀「クラさん…一人で考え込むなよ」

赤井「そうだよ。 みんなで考えよう!」

黒田「そうそう。 人を頼るのも大事よ」

倉持「みんな… そうだな。 みんなで考えよう!」



青野「燃やしますか?」倉持「アウトだ…非常事態と言えど、それはまずい…」緑谷「叫びますか?」倉持「できなくはないが… 周辺に人の気配がない…」青野「床をぶち抜きましょうか」倉持「床…?」白銀「案としては悪くないが…ぶち抜くすべがない…」赤井「この床だと…普通に考えてぶち抜けないわね」桜「ええ、この床も防弾使用ですから…」三奈(ここの店長…命狙われてんの?)店長「すまん。 この店はちょっとやそっとじゃ壊れないように床も窓ガラスも強化してるんだ」桜「せめて上の階が撤退してなかったら、WI-FI環境は何とかなったかもしれないのに…」

倉持「桜さん… 今なんて?」桜「え? ワイファイ? もしかして、ウィーフィー?」倉持「いやWI-FIはWI-FIでいいよ。 その、上の階は何をしてたんですか?」桜「何か、ネット関係での事務所でしたよ」


倉持の脳内で、パズルのピースが組み立てられる。


倉持(ハマった…けど… この作戦にはリスクが…)

白銀「クラさん。 どうやら思いついたようね? 脱出方法」

倉持「ああ…だけど…」

緑谷「何でも言ってください」

筑紫「私たち、何でもします」

赤井「私だって、あんたの作戦なら、何だってやるわ」

黒田「そうよ… みんなあなたを信頼しているわ」

青野「そうです」


倉持「みんな… 分かった…けど、無理だと思ったら、言ってください。




MISSON1


倉持「まずは、天井裏に行って下さい。 トイレに入り口があります。 天井裏は狭いので、最も小ぶ… 小柄な筑紫さん…お願いします」

赤井(バストサイズが決定打か…)

筑紫「はい」


倉持はトイレに行くと、筑紫を肩に乗せようとする。


筑紫「ごめんなさい。 前から上がってもいいですか?」

倉持「ええ… 上りやすいように」


筑紫は深く座る倉持の肩に片足を引っかける。

倉持の頭をもって、体を持ち上げる。

倉持の顔に、筑紫の恥部がぶつかる形になる。

筑紫はもう片方の足で倉持の肩に立とうとする。


筑紫「行きますよ」

倉持「…え…ええ」


筑紫は勢いよく倉持の肩の上に立つ。

倉持はバランスを保ちながら、筑紫を持ち上げる。

筑紫は天井へと続く窓を押し上げて、天井裏によじ登る。


筑紫「行きました」

倉持「分かった。 気を付けて進んでください」


ふと倉持が上を見上げてしまうと、その真上には、筑紫のあらわになった秘部が全開になっていた。


MISSON2


筑紫は天井裏を這うように進んでいく。

筑紫「…ううう、何回も見られてしまったぁぁ… うう… クセになりそうでコワい…」

筑紫(さて、このあたりね。 OAフロアは床下にコードを這わすために特別な作りにしていることがある… ちょっと重いけど、私の力なら…床を押し上げることもできる)

筑紫(よし…ぐ… ううううう… ここで… 力を出すんだ…)

筑紫「うあああああ」


バガンと音を立てて、床は吹き飛んだ。

筑紫があたりを見渡すと、そこは誰もいない、がらんとした空間であった。

筑紫は急いで非常階段へ続くドアを開けた。


筑紫(行ける… これなら脱出できる)


筑紫は床をドンドンドンと三回踏む。

これは、事前に決めていた合図である。

一回ならダメ…三回なら希望アリ。


MISSON3


筑紫「あとは、適当な場所に座る…」


そのころ二階


倉持「よし、三回… 行けるぞ… それじゃあ、みんな離れてください」


倉持はおもむろにズボンを脱ぐ。

そして、下着の隙間から、通常状態のジュニアを取り出す。

女性たちは気を使って、遠巻きにガン見する。

倉持は携帯電話を取り出し、保存していたお気に入りファイルを開く。

そこには、二次元美少女たちのあられもない姿が多数収められていた。


倉持「よし」


既に倉持のジュニアはいつでも戦える状態であった。

その状態で刺激的な画像を見れば、身体は瞬時に反応する。


倉持は座った状態で、熱きレバーに手を伸ばす。

その瞬間天井は崩れて、座っていた筑紫が落ちてきたのだ。


もはや定番となった天井崩し、ラッキースケベの奥義の一つである。

倉持は、股間を無理やり根元から折り曲げ、足と足の間に収納すると、筑紫を身体を使って受け止めた。

筑紫は倉持の身体に乗っかるように落下する。

収納していなければ、ダイレクト挿入する位置であった。


倉持「大丈夫ですか? 痛くないですか!」

筑紫「は…はい、大丈夫です」

倉持「よく頑張ってくれました」


倉持は筑紫の頭にポンと手を乗せる。


これで、突破口が開けたのである。


MISSON4


倉持はズボンやみんなの上着を結び、ロープ梯子を作る。


女性陣は、組体操でピラミッドを作る。

一番下に4人、真ん中に3人、その上に2人。

見事なバランスである。


だが、このピラミッドには欠点があった。

前から見ると、全員の胸元が丸見えである。

さらに、登るために後ろに登ると、9のお尻が並んでいるのである。

ヒップラインはこれでもかというほど、強調され、何人かのスカートの奥からは綺麗な割れ目が見えている状態である。


倉持は靴を脱ぎ、ゆっくり… しかし、素早く女性たちに登っていく。

頂点に登ると、両足に先ほど、作った梯子を結びつける。

そして、天井の穴へ向かって、飛んだのだ。


倉持は、腕を穴のふちに引っかける。

念のため近場のコード類を掴めるだけ掴むのであった。


倉持「届きました。 皆さん登ってください!」


MISSON5


上の段から、ロープ梯子を伝って登っていく。

服に手や足をかけ、倉持の隆起した部分に手をかけながら登っていく。

途中倉持には何度も何度も乳房の触感や恥部の視覚的刺激が与えられる。

女性の柔らかさがとどまることなく倉持に刺激を与える。

それゆえ倉持の隆起は収まることを知らなかった。



ついに、9人全員が穴を登り切った。


FINAL MISSON 


3階に伸びりきったとき、皆、何やらわからぬ達成感と一体感とに包まれていた。

服装を整えると、3階の連絡通路から、ようやく脱出したのであった。






女性たちの服の中に、ひっそりと1万円ずつ入れられていたのは言うまでもない。

また、店長の口座には、後日ガラスの修理代が振り込まれていた。

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