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倉持氏はラッキースケベでいつも金欠  作者: ものかろす
日常編① 起
14/371

倉持と力の収束(前編)

春野桜 27歳 163 54

大学生からの付き合い

ロングヘア― すべてにおいて平均的

よく自慰行為をする

喫茶店勤務(正規雇用)


赤井 経理部 27歳 162 56

倉持とは同期

経理部のエース ややショート

下着がセクシー

スタイルはバランス型


青野 営業部 23歳 168 60

豊満なバストを誇る

髪はサイドでくくっている


黒田 営業部 30歳 165 62

倉持の先輩 ふくよか うっかり おやつ好き


緑谷 営業二課 26歳 160 58

契約社員 うっかり


筑紫 システム部 26歳 158 57

契約社員

ジト目 平均的スタイル


白銀 システム部 26歳 170 61

スレンダー

見た目は正統派美人

ロングヘアー

正社員


店長 38歳 163 58

髪は後ろで縛っている

胸はでかめ


三奈 18歳 160 55

髪は長めでサイドテール

胸が大きい

ギャル風



喫茶店

桜が鼻歌まじりに店内を回る。

次から次へと止まない来客。

焦る店長とは対照的である。


店長「…」


その様子に店長は察した。

店長は、16時で店を閉めると宣言した。

宣言に従い常連たちは15時55分には完全に退店した。

桜は店長に問いかけるが、店長は食材が切れたとだけ、伝える。


店長は桜に、店内の清掃や整理を指示する。


その10分後、倉持の影が見える。

やはりな、と店長は外に出て、倉持たちを迎え入れる。


倉持「すみません店長。 8人で」

桜「この女子ホイホイが!」



店長は倉持たちを席に誘導する。

そこに怒りに目覚めそうな桜がお冷を持ってくる。


桜「倉持さん。 どういうこと?」

倉持「ああ、紹介しますね。 同僚の赤井さんと白銀さん。 後輩の青野さんと緑谷さんと筑紫さん。 先輩の黒田さん。 そこで会った三奈さんです。 えーと赤井さんと三奈さんとは知り合いだよね」

桜「そうだし、そうなんだけど、そうじゃない」


回想シーン

オフィスにて


倉持「さてと… じゃあ、このまま出て、直帰しますね」

青野「倉持さん。 サボタージュ―」

倉持「いやいや。仕事仕事 まあ、お昼休んでないから、軽食はとるけど」

青野「私もお昼食べ損ねたんです。 ご一緒しても良いですか?」

倉持「そうか、でももう、有給1時間取った方がいいと思うぞ、ちなみにそこのパスタとケーキはかなり美味しいよ」

黒田「ケーキ? 私も行く」

赤井「なら、私も」

倉持「赤井さん…部署違うのに」

赤井「いいし、今日はもうかなり仕事したから、帰る」

白銀「そうだな。 私たちも一緒しようか」

倉持「おいおい」


白銀(倉持、緑谷と筑紫も誘っておこう。 気晴らしになるだろう)

倉持(なるほど、そういう考えか…)


倉持以外は、1時間の有給休暇を取得して、オフィスを後にした。

その道中、倉持を見つけた三奈が、異変を察知して同行したというわけである。


喫茶店に戻る。


倉持「すみません店長。大勢で押しかけてしまって」

店長「いいよー 何となく予想できてたから」


この時、女性たちは各々思考を巡らせていた。


桜(ここ最近倉持さんとろくに話ができなかったから、じっくり話したかったのに… これじゃあ、話しどころじゃないじゃない…… あれ…スース―する… しまったさっきバックヤードで着替え中に慌てて出てきたから、下着履き忘れた…)


赤井(ライバルは白銀さんぐらいと思っていたのに… ここの店員さん、JK… 青野に緑谷まで…何年も培ってきた友人ポジが危ういじゃない… あれ…なんか違和感が… ひもが切れてる…うそ…いつの間に…)


白銀(先日は観覧車の上で、かまそうと思ったのに…上の口じゃなく下の口を合わせてしまうなんて…このままじゃスカキャラになってしまう… ここで、頼れる同僚ポジをしっかり演出しておかねば… ん… そういえば、会社を出るときに下着替えようとして… ハッ! バッグの中に下着が2セット… つまり、今ノーパンノーブラ… え…なぜに)


青野(楽しみー でも、食べ過ぎると、また胸が大きくなっちゃう… ん? なんか、胸が重力で引っ張られてる感… なんで? なんで? 私ノーブラなの)


緑谷(ついてきてしまった… 反省しないといけない立場なのに… う…う…てゆうか、下着…)


筑紫(あれ? いつの間にか、ブラとパンツがない… いったいどういうこと…)


三奈(しまった… 今日汗かき過ぎて、ブラ外してたんだった…)


黒田(ふふふ、今日は月に一度のノーブラノーパンデー… それで、後輩たちとお茶するなんて、私結構でんじゃらすね)


店長(あれ? 胸がスース―する… おかしいな… さっきまで… あ? お客さん返してから、暑くてバックヤードに投げ捨てたんだ)


なんということでしょう。

10人の人間がいながら、ブラは3着(倉持は身に着けていない)、ショーツは4着、ボクサーブリーフが1着しか存在しない空間である。


これはラッキースケベの収束作用によるものである。

先週、倉持はラッキースケベをいつもよりは引き起こしていない。

さらに、この日は、まだ、緑谷に対してしか起こしていない。


即ち、この日この時倉持のラッキースケベ力は、収束し、かなり高まっていた。




話はそれるが、今月倉持は夏のボーナスもあり、少しだけ潤っていた。

帰省代を考慮しても、十分なお金があった。

倉持はそれで、キャンプ道具を購入しようと考えていた。

毎年少しずつ買い足していて、今年はいよいよテントを購入できると、ひそかにワクワクしていた。


加えて、最近のラッキースケベの状況から、倉持はラッキースケベ力が弱まっている? と考えていた。

それもあって、今日この日、いっても精々2000円ぐらいだろうと踏んでいた。


だが、倉持は自分のこの能力を甘く見ていた。

弱まっていたのではない。

溜まっていたのだ。



果たして、倉持の財布の中身はどうなってしまうのか…








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