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倉持氏はラッキースケベでいつも金欠  作者: ものかろす
日常編③
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倉持と第二回商品会議(前編)

桃井「第2回商品会議―。 パフパフー。 お久しぶりです。 みなさん! 食品街のミニマムアイドルこと、桃井です。 お忙しい中お集まりくださりありがとうございまーす」


水曜日の終業後、倉持たちは会社近くのお弁当屋の看板娘である桃井に呼ばれて、お店に来ていた。

倉持、灰田、青野、赤井、緑谷は長机に座って、桃井の出方を伺った。


灰田(小声)「これってなんですか?」

倉持(小声)「私たちがよく利用しているお弁当屋さんなんですけど、以前にも一度バズる商品開発というテーマで集まって話したんですよ」

灰田(小声)「へー。 なるほど… ちなみにこれは仕事?」

倉持(小声)「いえ、まったくのボランティアです。 残業代はでません」

灰田(小声)「なるほど… つまり楽しい会ということね。 そういうの好き」


青野(なに… 小声で話してるんでしょうねぇ… というか席もちゃっかりとなりだしいいい)


桃井「さて、以前は皆さんのおかげで色々と解決して、今めちゃくちゃ黒字です。 ありがとうございます。 けど、まだまだ面白い商品を… 秋メニューを考えたいんです。 食欲の秋、馬肥ゆる秋、美味しくて画期的な商品を生み出したいんです」

倉持「あの… それなら、もっと専門的な人に聞いた方が…」

桃井「NO。 専門家は正しいことしか言わないんです。 もちろんそれは大事なことなんですが… 正しくないこと正しいことと同じぐらい大事なんです。 だから、私は皆さんの色々な意見を伺いたいんです。 よろしくおねがいしまっす」

赤井「なるほどね… ちなみに、現行の秋メニューはどんなものがありますか?」

桃井「確かにそうですね。 こちらが現行の秋メニューです」


秋メニューには、キノコごはん、サンマが主食のもの、カキフライ、月見、海鮮天ぷら丼などが並んでいる。


青野「おいしそうですねー。 私、月見系大好きです。 甘辛のタレと卵の相性が最高ですよね。 味変ができるのもいいポイントですね」

桃井「そうそう。 味変は結構面白いのよね… まあ、難しいんだけど。 一考の余地はあるわね」

赤井「ミックスもりもり丼とかは?」

桃井「それは… もうあるんですよねー。 こないだも白銀さんが食べていましたよ」

青野(え… 白銀さん大食いなんだ…)

灰田「はいはーい」

桃井「えーと… 灰田さんですね。 よろしくお願いします」

灰田「フルーツ弁当とかどう?」

桃井「フルーツ弁当… ですか?」

灰田「そう! 小食な女性向けのヘルシーなお弁当。 メインはサツマイモにして、カボチャの煮つけ、ナシやぶどう、カキなんかのフルーツを添える。 ってどう?」

桃井「採用で!」

青野「早ッッ」

桃井「いけるわ。 もういけそうだもん。 そういのもっと頂戴」

緑谷「茄子ご飯はどうでしょう」

桃井「秋ナスは冷えるというけど、美味しいのよね。 もうちょっと、詳しく」

緑谷「ええ… 茄子ずくし弁当です。 ご飯の上にノリと茄子の焼き浸しを乗せて、おかずは茄子、サツマイモ、カボチャ、エビの天ぷら… どうでしょう」

桃井「茄子丼は採用の方向で、まあ、もともと結構あるけどね…」

緑谷「…ですよねぇ」

桃井「あの… 青野さん? 今日は女体盛りはしないのでお胸はしまってください」

青野「いえ… 暑いので…」


青野は上着のボタンを外した状態で、机の上におっぱいを乗せている。

倉持は先ほどから、それが気になって思考がまとまっていなかったのである。


倉持(えーと… だめだ… 何を想像しても、そっち方面にいってしまう… 棒状のものはすべからくだし… かぼちゃも断面は臀部っぽいし… 果物も… だめだ… 思考がまとまらない…あああ… おっぱいがあああ)

桃井「倉持さん? いかがですか?」

倉持「…」

桃井「倉持さーん?」

倉持「え… あ、はい。 すみません。 取り乱していました」


灰田(ふーん。 青野さん結構攻めるね… この娘が今、倉持さんの癖に刺さっている娘ね。 たしかにいやらしい身体だわ。 あのおっぱい… 私も揉みたいもん)


灰田は青野の背後に回り、おっぱいを揉みしだき始めた。


青野「あん… 灰田さん… いきなりどうしたんですかぁ?」

赤井「いや、そもそもいきなり胸を出したの青野さんでしょ」

灰田「そこに胸があるから… ところで、胸と峰って似てるよね」

緑谷「は、灰田さん。 それ以上はまずいですよ」

桃井「いやまって… これも、何か考えがあっての事かも… おっぱいの形は∞… そこから新しい発想が生まれるかもしれません」

赤井「何を言ってるの…? 灰田さん… もういいでしょ」

青野「いえ…あ 続けてください…ん 以前倉持さんは、私のおま…ん アワビを食べた瞬間にアイディアを…ああ… 思いつきました… もしかしたら、今回もおっぱ…あん を見ることで、何か…はぁ 思いつくかもしれません… それに…ん 灰田さん… 気持ちいいので」

灰田「でしょー」

桃井「さあ…倉持さん。 いかがですか… 何かいいアイディアは!」


全員の注目が倉持に集まる。

倉持の視線はおっぱいにいってしまう。

その時、灰田の手が描くおっぱいの軌道が…まるで催眠術のように倉持の思考を支配し始めた。


灰田「いいおっぱいだね。 柔らかさも、弾力も最高ね」

倉持「ですね。 揉みたいです」

赤井「え…」

緑谷「倉持…さん?」

桃井「何か… 様子が」

青野「倉持さん… 目がコワいですよ?」


倉持は基本的に単純である。

暗示や催眠術にも比較的かかりやすい。

はたして、倉持への暗示はとけるのだろうか…

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