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倉持氏はラッキースケベでいつも金欠  作者: ものかろす
日常編③
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倉持と映画鑑賞

イラストは三奈

倉持「いやー… 映画ってホントいいですね」

桜「聞き覚えのあるフレーズね」


ー水曜日の夜

倉持は桜と映画館に来ていた。


桜「面白かったよねー。 クライマックスのシーンとか感動しちゃった」

倉持「ですね。 鳥肌がすごかったですよ」

桜「そういえば、前作も良かったみたいだけど… 忘れちゃったんだよね」

倉持「それなら、ネット配信で見ることできますよ。 明日でも見ますか?」

桜「見たいです。 どこで見ます?」

倉持「私の部屋かリビングですね。 けど、リビングだと由紀さんが酒盛りを始めそうですね」

桜「そうですね。 じゃ、じゃあ、部屋に… 久しぶりに行ってもいいですか?」


倉持は自分の部屋の様子をイメージする。

ヤバいものがなかったかどうか、棚の隅から隅まで思い出す。

クローゼットを開けると、何か人影が見えたが無視をした。


倉持(うん… 大丈夫…なはず。 やばめのものは隠してる… だから、大丈夫だ)


倉持「ええ、部屋で見ましょう」

桜「じゃあ、お菓子と飲み物を用意しますね。 でも、週末実家に帰るんでしょ? 準備は大丈夫?」

倉持「まあ、特に持っていくものはないので、着の身着のままささっと行ってきますよ」

桜「そうですか… じゃあ、待っていますね」

倉持「すみません。 いつも待たせてばかりで」

桜「待っているのが私の役目ですから」

倉持「ありがとうございます」


ー次の日の夜

桜は倉持の部屋に来ていた。

ソファに並んで腰かけて、目の前のテーブルにお菓子と飲み物を広げて、テレビを付けた。


倉持「さて、見ましょうか」

桜「楽しみですね」

由紀「そうだな」

宇美「新作みたいんですけど、やっぱり前作を見てからの方がいいですよね」

紅葉「そうねー 私、これの元になった映画も見たことあるけど、安定して面白いわよね」

真冬「ああ、10年前のやつね」

宇美「私がまだ、子どものころにしてたやつですね」

紅葉「宇美ちゃん…」

倉持「えーっと…」


倉持はなぜいるのか、尋ねるタイミングを逃した」


倉持「狭いですね… リビングに行きますか」

由紀「ここでいいだろ」

真冬「そうそう。 ちょっと狭いのも逆にいいもんだ」

倉持「分かりました… じゃあ、始めますよ」


映画が始まる。

倉持と由紀、宇美は画面にくぎ付けになる。

紅葉はその様子をほのぼのと眺めている。

由紀と真冬は極力音は出さないようにしながら酒盛りを始める。

由紀は本棚を漁り始めた。

由紀と真冬はこそこそとほぼミュートの状態で話し合う。


由紀(へぇー… えっちじゃん」

真冬(徹も、こういうものを読む年頃なのね)

由紀(ちょっと、ルート分岐間違った感あるけどね)

真冬(だね… ちょっとお姉ちゃん心配だわ…)

由紀(実家では読んでなかったのか?)

真冬(まあ、まじめだから18禁は買ってなかったけど、昔はBLも百合もR18じゃなかったから、読んでたよ… 昔から結構ムッツリドスケベだったね)

由紀やっべぇな

真冬(まあ、そこで発散しないと、保てないでしょうね… 現実であれだけエッチなトラブルに巻き込まれてたらさ)

由紀(確かに… そういえば、いつからラッキースケベが発動し始めたんだっけ?)

真冬(うーん… 正確には覚えてないけど… 小学校のころにはちょっとしたスケベは起きてたかな… それまでは起きて… ない気がするなそのころは女の子の格好してたし…)

由紀(なにそれ? ちょっと、詳しく)

真冬(え… 言ったことなかったっけ?)

由紀(聞いたかもだけど… 覚えてない)

真冬(えーっと、待てよ… 写真… 形態にとりこんでるぞ)


真冬は由紀に幼いころの倉持の写真を見せる。


由紀ふーん… なかなかえっちじゃん

真冬(これに欲情するのは、ヤバいぞ)

由紀(冗談さ… けど、これなら、やっぱいけそうだな)

真冬(どこに?)

由紀(いや、実は今。 倉持男の娘化計画が始まっててさ)

真冬(なして?)

由紀(いや… 詳しくは長くなるんだけど… まあ、呪いを回避するために)

真冬(…そう。 確かにやってみる価値はあるわね)

由紀(だろ… 倉持が女の子になればってさ…)

真冬(そうだね…)


真冬は1人静かに思考する。


真冬(けど… それは徹が生きたってことになるのかな… 徹は多分… 心は変えない… 心を変えてまで生きるよりは… その心のまま消えることを選ぶ… そんな奴だよ…)



倉持「あのー… おふたり観ないんですか?」

由紀「観てるぞー」

真冬「うんうん」


宇美「お静かに… いま、いいとこなんです」


宇美は口元に人差し指を当てる。

由紀と真冬は口の前で両の人差し指をクロスさせる。


映画は中盤の盛り上がるシーンに入っていた。

主人公は思いのたけを叫ぶ。

しかし、その思いは届くものの、響かない。

心折れる主人公が再起するまでのシーンである。


倉持たちは画面から目が離せない。


そこからは怒涛の展開であった。

ヒロインのために、再び奮起する主人公。

最後は主人公がヒロインにお再び思いを告げて、END。


エンドロールが流れる。


倉持と桜はエンドロールも最後まできっちり見るタイプである。

紅葉と宇美は感想を述べ始める。

由紀と真冬は最後まで観ることができないタイプであった。


倉持「いやー。 やっぱりいいですね」

桜「ですね。 改めてみると、新作にこうつながってるんだってなって、面白いですね」

宇美「これは新作みなきゃですね。 来週にでも行ってみよ」

紅葉「そうね。 一緒に行く?」

宇美「行きます行きます」


ちなみにであるが、倉持は桜と宇美に挟まれる形で座っていた。

何度も桜のおっぱいや宇美のおっぱいが当たっていたのである。

なんなら、何度か頭の上に由紀がおっぱいを乗せてきていた。


倉持(巨乳も微乳もいいものですよね… うん… いやいや… そうじゃないだろ…)


倉持は映画もおっぱいも堪能していた。

後に3人には100円ずつ支払った。


挿絵(By みてみん)

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