ファイナルファンタジータクティクス 〜ザル袋〜
序盤は誰にでも勝てるプラクティスなステージばかりなのでトントン拍子に進んで行けます。物語も中世ヨーロッパ史を下敷きにしたような、なかなか重厚そうな印象。家柄、身分、戦争といったワードが歴史モノ好きなプレイヤーの心をくすぐります。
馴染みのないS・RPGとはいえ、アークザラッドで経験してたし、拒絶反応があるわけでもありません。さりとてこちらは高低差とかチャージタイム、出撃ユニットの制限などもあってかなり上級者向けな仕様ではあります。当たり前のように味方も攻撃できる仕様に面食らったり。それでも初心者でもどうにか進める難易度なのは助かります。
が、その序盤で早くもつまずくことに。剣士アルガスを救出するステージで何度もやられてリトライを繰り返す羽目に。どうやらマップを何度も行き来して会敵、レベルを上げねばならないことを知るも、なんで準主役級と思われるディリータが通常戦闘に出ないのか等々、疑問が尽きません。しかも順当にレベルアップしても敵も合わせてレベルアップする仕様に愕然。これじゃいつまで経っても終わんないんじゃ? という虚無感に襲われます。
が、メンバーがナイトにジョブチェンジした頃に再チャレンジしてみるとイベントバトルでの敵レベルは固定と知りひと安心。どうにか序盤はクリアできたのでした。
こりゃレベル上げたもん勝ちだなと思い直し、レベル上げにいそしみますが、効率的な育て方さえ知らないもんだから無駄なことばかりやってたものです。
しかも中盤以降になるとフィールドの敵も強くなって、妙な布陣では勝てなくなる厳しめのバランス。そんなもんだからとにかくレベルアップのバトルばかりこなす羽目に。でもそのおかげで、筆者のような素人でもそれなりに攻略のコツを掴めてくるので戦闘もそれなりに楽しくもなるのですが、マンダリア平原で敵味方をほとんどカエルにして延々バトルを続けてりゃ、そりゃ飽きてもきますがな。結局自分はゲームを楽しんでるのか、作業を強いられてるのか分からなくなるパラドックスに陥るのでした。