沈黙の編隊 〜要撃作戦ローリングサンダー〜
そのシーンってのが、冒頭で拉致られてたヒロインが密室みたいな場所に監禁され、着衣を剥ぎ取られ、主人公に助けを請う、という、なんともこちらをソノ気にさせるシーン。ただデモなので上着を剥ぎ取られたとこ止まりでしたが。
発想の逆転でしょう。従前の雀ゲーはプレイヤーが対戦相手のギャルに対してアクションするんだけど、本作は助けるというシチュエーションのため、勝ち進むに従い、ヒロインが脱がされつつ、プレイヤーが頼られる仕様なわけです。ただ、勝ち進むごとにヒロインがヒドイ目に遭わされるという、救いのない展開になるのですが。
最後まで勝ち切ってヒロインのもとに辿り着いた頃にはもう手遅れのような気が。でも、負ければゲームオーバーでお色気シーンも拝めないという鬼仕様。制作サイドの血は何色だ。
こう考えると本作は一見、沈黙の◯隊をパロってるようでいて、その実スティー◯ン・セ◯ールの沈黙シリーズが元ネタだったのかと思わせておいてからの実は◯たちの沈黙のパロであったとも考えられるのです。いや、筆者の記憶が確かならば本作を見たのは◯たちの沈黙公開前だった可能性大です。ということは、もしかするとあの◯たちの沈黙の方が本作から着想を得ていた可能性が……絶対ねえよ!
◯たちの沈黙はともかく、本作は戦艦と戦う雀ゲーでありつつ、十八禁監禁系陵辱ゲーとしての側面も併せ持っているわけです。どんだけ詰め込んだんだ。恐らくですが、これは迷走に次ぐ迷走の果てに辿り着いた雀ゲーの極北ではないでしょうか。
最初のコンセプトとしてはフツーにヒロインが脱がされる雀ゲーとして開発するつもりだったんだけど、神が降りてきて新機軸としてプレイヤーがヒロイン救出という、目新しい視点を盛り込むことにしたと。
そうなるとヒロインを拉致って脱がせるのが手っ取り早い。十八禁ゲームでは鉄板のパターンだし。ただそれをアーケードのゲームにしてしまうとかなり十八禁寄りの仕様になってしまいます。いくらゲーセンが不良の溜まり場とはいえ、建前上、小学生だって入れる遊技場にそんな筐体置いてると当局の査察が入ってしまう。そんなゲームはゲーセンにも置いてもらえない。
そこでカムフラージュとして戦艦と戦うミリタリー雀ゲーというワケの分からん迷彩を施し、ショップおよび当局の目をごまかそうとしたのではないでしょうか。で、中身は中高生が喜んで食いつきそうな監禁系脱衣ゲーにしたと。
その際なんか面白そうなのでタイトルは当時のヒット漫画、沈黙の◯隊をロゴごとパクってみました、てな感じでしょうか。これならもしかすると原作ファンが勘違いしてプレイする可能性も無きにしもあらずです。かわ◯ちか◯じ氏もいい迷惑というか。まあ、ご本人も知らないと思うし、とっくに時効だと思うので、今更あえて騒ぎ立てる必要など全くないでしょう。