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ICO  〜海岸〜

 本作の続編、あるいはシリーズにあたる「ワンダと巨像」も当然購入。こちらは広大なフィールドを自由に散策できるという、ICOとはまた違った趣のある名作です。筆者が言うまでもないことですが。しかも年末発売という粋な計らい。あの時期にはやっぱり冬休み、またはお正月に心置きなくゲームができるという期待感で妙にワクワクしてしまうものです。決算にはあまり関係ないとはいえ、クリスマス商戦への参入はやはりメーカーのみならず、ユーザーにとっても重要なイベントなのです。


 話は逸れるけどこのワンダのBGMも名曲揃いなことで超有名ですね。よくワイドショーのスポーツコーナなどで某球団のBGMにワンダの戦闘曲が使われてましたから。最近は専ら「進撃の◯人」ですけど。(笑) 他にもバラエティ番組などで聞くことがたまにあるので、ワンダ未プレイの人でもBGM聞いたらピンとくる人は多いのではないでしょうか。


 が、残念なことに後にリリースされた「人喰いの大鷲トリコ」はハードが変わった関係で未プレイです。この作品もプレイしてなくて悔いが残ってる作品のひとつであります。


 ICOをはじめとするシリーズが制作されたのも本作が成功したが故でしょう。筆者は個人的に本作からゲーム全般の方向性が変わったように感じています。

 ゲームは攻略するもの、クリアーするもの、やり込むものとして、プレイヤーが挑むものでした。いや、現在でもそうなのでしょうが。

 あともうひとつ、友達やプレイ仲間と楽しさを共有するという楽しみ方もあったでしょう。しかし本作はそのどれとも一線を画してます。

 本作はプレイヤーに寄り添い、プレイヤーと共に物語を案内、進行するという新たな試みに成功しています。そして、今までの作品はプレイヤーの攻略までの道のりを極力、妨害するものでした。が、本作は最後までプレイヤーの手を離さず、攻略まで導いてくれるのです。


 この流れはどうも後のゲームにも影響を多分に与えたと感じています。攻略ナンボのゲームでも、やり込み前提のゲームでも、プレイヤーをラストまで導くことが前提になったような気がします。

 が、これはそのさじ加減が非常に難しいリスクも抱えています。攻略まで簡単に辿り着けると拍子抜けするプレイヤーもいることでしょう。しかし、本作のように物語重視のゲームは万人が楽しめるのが前提です。

 小説、漫画、映像作品、一部のノベルゲームは途中でやめない限り、誰でもエンディングが見れます。しかし、ゲームという、攻略要素のある媒体はその限りではありませんでしたが、本作はその両立が可能であることを証明しました。

 その方向性を指し示した本作は、間違いなくゲームという娯楽の新境地を切り拓いた革新的な作品でしょう。

 あ、ちなみに筆者は甥っ子の目の前で本作をクリアして大いに面目を保ったことは言うまでもありません。


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