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ファイナルファンタジータクティクス  〜ラムザくんの憂うつ〜

 そんなこんなで結局ラスボスを倒して無事エンド。筆者がFFシリーズで初めてクリアできたゲームになったのでした。総括すれば世間が言うように名作なのでしょう。今も根強いファンはいますし、筆者とてそうです。PSP版も購入したしPSPタクティクスオウガも買いましたよ。が、熱狂的なファンかというと、実はそうでもなかったりします。


 確かに物語は重厚で見応えはあるのですが、ゼノギアスと比べてしまうと筆者的感動ポイントが若干薄いかなとも思えたり。いや、ゲームを比較すること自体がそもそもの間違いだとは分かっちゃいるのですが。

 主軸となるのは獅子戦争という、薔薇戦争でもモチーフにしたかと思えるような中世ヨーロッパ戦国絵巻っぽい印象。これによって一介の平民から王にまでのし上がった英雄の歴史の真実を、歴史の影で蠢いた、いま一人の謎の人物の視点を通して追うという渋めのストーリー……なのですが、途中から聖石の魔力を得た魔人とかが出てきてファンタジーな要素も含んでて、まあこのアクセントがFFシリーズっぽさの演出にも一役買っているわけなのですが、ぶっちゃけ、かなりどっちつかずな印象。個人的な意見に過ぎないのですが。


 その歴史に埋もれた謎の人物っつーのが早い話、主人公のラムザなのですが、このラムザもなかなか複雑な家庭の事情を抱えて自身のアイデンティティの確立に苦悩してたり、後に英雄となる幼なじみのディリータとの関係も丁寧に描かれてて共感してしまいます。

 で、このディリータが挫折を味わって野望を抱くのも納得のストーリーなのですが、一方でラムザは魔人との戦いに巻き込まれてしまって、そちらのストーリーは別ライン化してしまってる感があります。


 序盤ではウィーグラフという平民出身の騎士が待遇改善、あるいは革命という志を持ってラムザと敵対したり理想を熱く語ったりもしてるのですが、そのウィーグラフも魔人に取り込まれてしまったのか、完全に魔物の手先に成り下がり、登場時の思想とかは結局なんだったの? てな感じに。

 また終盤には魔人が化け物と知りつつ協力してる敵キャラが革命の意義とかを語ったりもしてるのですが、もはやラムザの戦う理由は魔人の殲滅にあるので、そいつと議論するのもなにか違うような気が。


 騎士としての出世コースに乗ったディリータはその魔人共を逆に利用してちゃっかり王女に仕立て上げられた女性と婚姻関係を結んで王に収まる、という関連性はあるのですが、こちらの方はもうほとんど話のついでみたいになってしまってます。

 一方、主人公のラムザは魔人のボス級、聖アジョラを倒すため(正確には妹を助けるため)に魔界に向かってもう戦争なんか眼中にないご様子。その魔人共にしても何がやりたいのかよく分からないし。まあ、権力者になりすまして人間界を支配、コントロールするという目的があるっぽいことは作中で語られてはいるのですが。


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