祖母から相続したボロアパートが異世界の敵国同士を繋いでしまった件。
送ったものの選ばれなかった作品です。
両親が交通事故で死んで以来、私の親代わりであったおばあちゃんが死んでから数日後。
私は、おばあちゃんの遺産の一つであるという、個人的に、映画のセットとして使えるんじゃないかと思ってしまうくらいボロいアパートを受け継いだ。
しかし実際に見てみると、そのアパートの存在を知らせてくれた弁護士が見せてくれた写真以上に、アパートは老朽化していたため、おばあちゃんには悪いと思いつつも建て直すだけの資金もないし、変な人が入り込んだら怖いし、なにより倒壊したら危険なので取り壊そうと思ったんだけど……なんとそのアパートの一室で、二人の……この世の者じゃないんじゃないかと思うくらい美形で、しかも変な格好をした男性が、血まみれで倒れているのを発見!?
とりあえず救急車を呼んで、二人は病院に担ぎ込まれて……そして二人は一命を取りとめたけど。
二人が担ぎ込まれた病院に、なぜか私の元カレが入隊したという自衛隊の部隊の一つが、元カレ付きで現れた!? さらに、この事態の原因を知っている事を示唆する、おばあちゃんの遺言書がアパート内で発見されて……!?
これは、日本のとあるボロアパートを介して繋がってしまった敵国同士と、異世界の戦争を利用する、という最低な手段で日本に利益をもたらそうとする日本政府とそんな彼らの戦争を、おばあちゃんの遺志を継いで終わらせようとする……私の異世界救国物語だ。