子猫の大冒険 08
ミィの剣幕に驚いたクマさんが、
大きな体を更に小さく縮めてしまいましたが、
ミィの質問にハッキリと答えてくれました。
「大きな声が聞こえたけど、
どうかしたの?」
早速、ミィが、クマさんから
詳しい話を聞こうとした時、
騒ぎを聞きつけた、リスさんが、
ミィの元にやって来ました。
「聞いて下さい、リスさん!
あちらに居る、クマさんが、あの橋を
如何にか出来るかもしれないと、
仰っていました!!」
興奮のあまり、
ミィの近くまで、やって来たリスさんに、
捲くし立てる様に、先程の話をします。
「その話は、本当ですか?」
今も、細い樹の後ろから、
ミィ達の事を伺っている、クマさんに、
リスさんが問いかけます。
「はい………。
絶対とは言えませんが、
橋を渡るだけなら、
何とかなるかもしれません………」
リスさんの質問に、クマさんは、
ミィにした時と同じ説明をします。
それを聞いたリスさんが、
「良かった………。
何とか、間に合いそうだ………」と、
小声で呟きました。
リスさんの呟きを、
傍で聞いて居た、ミィは、
どういう意味か、リスさんに聞こうとしましたが、
「なら、早速で悪いのですが、
詳しいお話を聞かせて貰っても良いですか?」
と、言うと、早足で、
クマさんの元に向ってしまいました。
リスさんに質問が、
出来なかったミィでしたが、
今は、それ所では無いと思い直し、
リスさんに続いて、クマさんの元に
向う事にしました。
クマさんは、自分の近くまで、
ミィ達が来た事を確認すると、
橋の向こう側に渡る為の方法を
お話ししました。
「この近くに、
人間さんが建てた小屋があります。
もしかしたら、小屋の中に何か、
使える物が有るかもしれません………」
「その場所に、
連れて行って貰う事は出来ますか?」
クマさんの話を聞いたリスさんが、
小屋のある場所をクマさんに聞きました。
「はい………。
それでは、僕の後に
付いて来て下さいね………?」
クマさんは、そう言うと、
小屋のある場所に向かって、
移動を開始しました。
クマさんの後ろに付いて、
暫くの間、橋とは反対側の方に向かって、
移動を続けていると、一軒の小さな
小屋が見えてきました。
「あそこに見えてるのが、
クマさんの言っていた、場所ですか?」
「そうです。あそこなら、
何か役に立つものが、
あるかもしれません」
先頭を歩くクマさんに、ミィが質問してみると、
その通りですと、クマさんが答えてくれました。
「すみません、クマさん。
中の様子を伺いたいので、
窓の近くに、私を運んで
貰っても良いですか?」
小屋の近くに到着したミィが、
早速、小屋の中の様子を伺う為に、
クマさんにお願いをします。
「でしたら、私の背中を使ってください」
ミィのお願い事を
快く聞いてくれたクマさんは、
ミィが窓の傍まで行きやすいように、
大きな体を窓の近くの壁に預けてくれました。
「僕も居一緒に登って良いですか?」
クマさんが、大きな体を壁に預けたのを
見ていたリスさんが、自分も一緒に登って良いか、
クマさんに確認を取ります。
「えぇ。かまいませんよ」
リスさんのお願い事にも、
快く、快諾してくれました。
「「ありがとうございます!!」」
それを聞いたミィと、リスさんは、
クマさんにお礼を言うと、
早速、クマさんの体を上って、
窓の所まで移動を開始しました。
この度は、
子猫の大冒険をご覧頂きまして、
誠にありがとうございます。
初の童話に挑戦させて頂いており、
色々と、至らない点も多々あると思いますが、
最後までお付き合い頂けましたら、
幸いでございますm( _ _ )m
不定期更新になると思いますが、
出来るだけ、速めに更新出来るように、
心がけて行きます!!