子猫の大冒険 13
空を見上げながら、
リスさんは、そう言いました。
「分かりました………」
リスさんから、切迫した雰囲気を
感じ取ったミィは、素直に頷きました。
「それでは、クマさん!
本当にありがとうございました!!
このお礼は、必ずします!!」
「私も後で、必ず、お礼に伺います!!」
先を急ぐ前に2匹は、
ここまでお手伝いをしてくれた、
クマさんに、何度目かになるお礼を言います。
「そんな………。
お礼何て、お気になさらないで下さい………。
また、一緒にお話をしてくれるだけで、
私は、嬉しいので………」
ミィと、リスさんから、
お礼の言葉を受け取ったクマさんは、
照れながらも、また会う約束を2匹と交わします。
それを聞いた2匹は、
満面の笑みを浮かべながら、
「「はい!必ず、会いに来ます!!」」と、
クマさんと約束をします。
それを聞いたクマさんは、
ニッコリと、ほほ笑みながら、
「それでは、道中お気を付けて下さいね」と、
言って、2匹を見送りました。
クマさんに見送られながら、
ミィと、リスさんは、不思議な泉の
ある場所に向かって、
再び移動を開始します。
「早速で、悪いのですが、
詳しい話を聞かせて貰っても良いでしょうか?」
移動を再開して暫く経った頃、
ミィは、先程、リスさんが言っていた、
意味を聞く事にしました。
「それを、お話しする前に質問なのですが、
猫さんは、不思議な泉に付いて、
どれ位の事を、知っていますか?」
逆に、リスさんに不思議な泉に付いて、
どの程度の知識があるのか尋ねられたミィは、
コマドリさんから聞いた話を、そのまま、
リスさんにお話ししました。
「そうですね………。
それで、間違いあいのですが、
正解でもないですね」
ミィの話を聞いた、リスさんから、
思いがけない言葉が出て来た為、
驚いたミィは、その場で、
立ち止まってしまいました。
「もしかして………。
不思議な泉の力を借りても、
女の子の病気は治らないんですか?」
悪い方向に考えが、
至ってしまったミィの瞳に、
涙が見る見るうちに溜まって行きました。
立ち止まってしまった、
ミィの方を振り向いたリスさんは、
今にも泣き出しそうなミィの姿を見て、
慌てて、自分の言葉が足りなかった事を、
ミィに謝罪します。
「ごめん!そう言う意味で、
言った訳じゃないんだよ!!」
リスさんに宥めて貰って、
少しだけ、気持ちが落ち着いたミィは、
リスさんが言った事が、どういう意味だったのかを、
より、詳しく聞いて見る事にしました。
「でしたら、正解では無いとは、
どういう意味なんでしょうか………?」
ミィから質問されたリスさんは、
少しだけ、自分の考えを纏めます。
そして、考えが纏まった、
リスさんは、不思議な泉に付いての、
お話をミィに聞かせてくれました。
「不思議な泉に関してのお話は、
猫さんが話してくれた通りで、
間違いないんだけど、
その前に1つ、猫さんには
『試練』が待っているんだよ………」
それから、リスさんから
聞かされた、お話は、ミィにとって、
とっても、衝撃的な物でした。
この度は、
子猫の大冒険をご覧頂きまして、
誠にありがとうございます。
初の童話に挑戦させて頂いており、
色々と、至らない点も多々あると思いますが、
最後までお付き合い頂けましたら、
幸いでございますm( _ _ )m
不定期更新になると思いますが、
出来るだけ、速めに更新出来るように、
心がけて行きます!!




