子猫の大冒険 12
それからは、1度やった事で、
要領を得たクマさんのお蔭もあって、
ロープの交換作業は、
サクサクと終わって行きました。
「ありがとう!
クマさんのお蔭で、
予定よりも早くに、交換が終わったよ!!」
「どう………。いたしまして………」
流石のクマさんでも、
1匹で、ロープを交換するのは、
凄く、大変だったのか、
地面に座り込んで、
ハァハァと、しんどそうにしています。
ですが、クマさんのお蔭で、
橋の上下左右に2本づつ………。
合わせて、4本あった全ての
ロープを入れ替える事が、出来ました。
「それ……、じゃあ………。
猫………、さん……。
床板の………、交換を………
おね……、がい………、します………」
古いロープを交換する為に、
何度も橋を行ったり来たりをしていた、
リスさんも、息が絶え絶えの様子でした。
ミィの為に、ここまで、
頑張ってくれた2匹を見たミィは、
今度は自分が頑張る番だと、
気持ちを込めると、
橋の床板の交換作業を始めます。
「はい!頑張ります!!」
まず、最初にミィは、一番手前にある、
古くなった床板を、川に落とすと、
次に小屋から持って来た板を、
先程、川に落とした板の代わりに、
置いていきます。
「(良し!この調子で、
入れ替えて行くぞ!!)」
何度か、踏んでみて、
床板が川に落ちない事を
確かめたミィは、次々と、
床板の入れ替えを、行って行きます。
「お待たせ、猫さん!
僕も床板の交換作業を手伝うよ!!」
「私も、お手伝いしますよ」
床板を落としては、入れ替えて、
落としては入れ替えてと言った、
作業を黙々と、続けます。
そして、残り後、半分と言った所まで、
床板の交換が終わった時、
疲れの取れた、リスさんと、
クマさんが手伝いに来てくれました。
「ありがとうございます!!」
手伝いに来てくれた、
2匹にお礼を言ったミィは、
残りの作業を再開します。
2匹の手伝いもあって、
見る見るうちに、交換作業が、
終わって行きます。
そして、最後の1枚の床板を
交換した時、遂に川の向こう側に
来ることが出来ました。
「リスさん、クマさん
本当にありがとうございます!!
何とか、川の向こう側に来ることが
出来ました!!」
改めて、ミィは、リスさんと、
クマさんお礼を言いました。
「いいえ………。
私も、お手伝いが出来て良かったです」
ミィのお礼を受け取ったクマさんは、
少し、照れくさそうにしつつも、
ミィの手伝いが出来て良かったと、
言ってくれました。
「でも、手伝ってくれて、ありがとう!!
このままだと、間に合わないかと、
思っていたから、本当に助かったよ!!」
リスさんも改めて、
クマさんにお礼を言いましたが、
ミィには、少し気になる事がありました。
「さっきも、言ってましたが、
どう言う意味なんですか??」
その事が、気になったミィは、
思い切って、リスさんに
尋ねて見る事にしました。
「それに付いては、
移動中に説明しても良いかな?
クマさんのお蔭で、
少し時間に余裕が出来たけど、
それでも、ギリギリになりそうなんだよね………」
空を見上げながら、
リスさんは、そう言いました。
この度は、
子猫の大冒険をご覧頂きまして、
誠にありがとうございます。
初の童話に挑戦させて頂いており、
色々と、至らない点も多々あると思いますが、
最後までお付き合い頂けましたら、
幸いでございますm( _ _ )m
不定期更新になると思いますが、
出来るだけ、速めに更新出来るように、
心がけて行きます!!




