子猫の大冒険 11
クマさんが橋の所まで、
移動するのを見届けた後、
リスさんは、ミィに
「それでは、僕も、行ってきます!」と言うと、
古いロープの上を駆け抜けて行きました。
ロープの上を伝い、
反対側に到着したリスさんは、
自分の体に括り付けていたロープを外すと、
急いで、古いロープと、新しいロープの
端と端を結びました。
「これで、良し!!」
結んだロープが外れないか、
何度か引っ張って、確かめた後、
問題が無い事を確認した、
リスさんは、再び、
ロープの上を駆け抜けて、
ミィの元へと戻って行きました。
「ただいま!クマさん、
ロープを引っ張って下さい!!」
リスさんは、ミィ達の元へ戻ると、
先程、クマさんにロープを
引っ張って貰う様に、お願いしました。
「分かりました!」
クマさんは、そう言うと、
橋に掛っていた古いロープを
口に銜えると、ゆっくりと、
引っ張って行きました。
ある程度、ロープを引っ張ったら、
また、橋の方へと、近づいて、
古いロープを引っ張って行きます。
クマさんが何度か、
ロープを引っ張る作業を繰り返していると、
リスささんが、体に括り付けていた、
新しいロープが見えて来ました。
「ありがとう、クマさん!
それでは、そのロープを
僕に貸してい下さい!!」
リスさんは、そう言って、
クマさんから新しいロープを受け取ると、
ロープが外れないように、
何度も何度も橋の近くにある杭に、
ロープを巻きつけて行きました。
「よし!こんな物で大丈夫かな?」
最後にロープの緩みが無い事を
確認したリスさんは、後、3回、
同じ作業を繰り返す事を、
ミィと、クマさんにお話しします。
「それでは、残っている3本のロープも
入れ替えたいので、クマさんには、
続きをお願いします!!」
「分かりました!任せてください!!」
それを聞いた、クマさんは、
直ぐに作業に取り掛かれるように
準備を始めます。
「これが終わったら、
次は、猫さん番なので、
準備をお願いしますね!」
リスさんも自分の体に
別のロープを巻きつけると、
ミィに準備をするようにお願いしました。
「はい!それでは、
私も準備を進めますね!!」
リスさんの指示を聞いたミィも、
直ぐに、作業に取り掛かれるように、
木の板の準備を始めます。
ミィが自分の準備をしている間に、
リスさんが、反対側に移動し終わると、
先程と同じように、古いロープと、
新しいロープを結びます。
そして、クマさんに
合図を出した、リスさんは、
クマさんが、ロープを引っ張っている間に、
次のロープの準備をする為に、
急いで、ロープを体に巻き付けると、
また、反対側に向かって、
駆け抜けて行きました。
それからは、1度やった事で、
要領を得たクマさんのお蔭もあって、
ロープの交換作業は、
サクサクと終わって行きました。
この度は、
子猫の大冒険をご覧頂きまして、
誠にありがとうございます。
初の童話に挑戦させて頂いており、
色々と、至らない点も多々あると思いますが、
最後までお付き合い頂けましたら、
幸いでございますm( _ _ )m
不定期更新になると思いますが、
出来るだけ、速めに更新出来るように、
心がけて行きます!!




