子猫の大冒険 10
リスさんに、そう言うとミィは、
ロープを口に銜えると、
橋の近くまで持って行く為に、
移動を開始しました。
ミィとクマさんが、何度も小屋と橋を
行ったり来たりして、必要な物を、
運んで行きます。
「2人とも、ありがとう!!
今度は、僕が頑張る番だね!!」
そして、橋の近くに、
必要な道具が揃った所で、
リスさんが、2匹にお礼を言うと、
直ぐに、橋を直す為の
準備に取り掛かりました。
「何か私に手伝えることは無いですか?」
リスさんが準備をしているのを
見ていたミィは、自分も手伝う旨を伝えます。
「そうですね………。
それなら、僕がロープを
新しいのに交換するので、
その後、猫さんは、床板を新しいのに
交換して貰っても良いですか?」
ミィの申し出を聞いたリスさんが、
少しだけ、考えると、床板の交換を、
ミィにお願いしました。
「分かりました!頑張ります!!」
リスさんから、
自分のやるべき事を聞いたミィは、
その時を待ちます。
早速、リスさんも
自分の準備に取り掛かる為に、
ロープの置いている場所に移動します。
沢山、置いてあるロープの山の中から
1本だけ選ぶと、そのまま、自分の体に
ロープを巻きつけて行きます。
「こんな物かな?」
リスさんが、
自分の体に巻き付けた
ロープの具合を確かめていると、
クマさんが、近づいてきました。
ここまで、クマさんに手伝って貰ったのに、
お礼を言っていない事に気が付いた、
ミィとリスさんが、改めて、クマさんに
お礼を言うとした時………。
「何か、私にも手伝えることはありませんか?」
と、クマさんから、
お手伝いの申し出がありました。
「まだ、手伝って貰っても、良いのですか?」
クマさんからの申し出に、
リスさんが、ミィを代表して、尋ねました。
ここまででも、クマさんには、
沢山、お手伝いをして貰っていたので、
これ以上、付き合せては、申し訳ないと、
ミィとリスさんは、思っていました。
だけど、この後の事を考えると、
正直、ミィとリスさんだけでは、
少し手間取る恐れがあったので、
クマさんからの申し出は、
大変、有り難い物でもありました。
「はい。難しい事は出来ませんが、
簡単な事なら、お手伝いします」
「ありがとうございます!
でしたら、僕が今から反対側に行って、
新しいロープと古いロープを
繋ぎ合わせますので、
それが、終わったら、クマさんは、
此方側から古いロープをゆっくりと、
引っ張って貰っても良いですか?」
改めて、クマさんからお手伝いをする事を
聞いた2匹は、クマさんにお礼を言うと、
早速、手伝ってほしい事を伝えました。
「分かりました。
それでは、橋の所で、待っていますね」
そう言うと、クマさんは、
橋の所まで、移動して行きました。
クマさんが橋の所まで、
移動するのを見届けた後、
リスさんは、ミィに
「それでは、僕も、行ってきます!」と言うと、
古いロープの上を駆け抜けて行きました。
この度は、
子猫の大冒険をご覧頂きまして、
誠にありがとうございます。
初の童話に挑戦させて頂いており、
色々と、至らない点も多々あると思いますが、
最後までお付き合い頂けましたら、
幸いでございますm( _ _ )m
不定期更新になると思いますが、
出来るだけ、速めに更新出来るように、
心がけて行きます!!




