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過ぎたるは

……やばい、ネッネタが

「さてと、これからどうすっか?」


 まだ少年の面影を残した男は呟く。 目の前には広大な草原が広がっている。 視線を上げると、穏やかな丘陵があり道のような線も見える。 先には人の住む村ないし街があるのだろう。



 二日前、男は死んだ。 交通事故の巻添えで死んだ。 しかしそれは同姓同名の人違いである事があの世の管理者によって判明する。 男は当然抗議した、”人違いで死ぬなんてあり得ない生き返らせろ” しかし管理者は首を振り答える。 ”お前の体は既に火葬されいる、復活は無理だ” 聞いた男はガクッと膝をつき頭を伏せて身を震わせる。 男を見下ろしながら管理者は言う。


 ”この世界での復活は諦めろ”


 その言葉を聞いた瞬間男は顔を上げて聞いた、”別の世界になら復活出来るのか” 管理者は頷く。 ”別世界に新たな肉体を造りそこにお前の魂を宿す事は可能だ” それで良いと男は立ち上り管理者を見る。 

 管理者は頷くと、男に紙とペンらしき物を渡す。 これは何かと男は問うと、”迷惑をかけた詫びだ”と管理者は言う。 ここに欲しい力を書けばそれを叶えてやる、但し不老不死等の生命の理から外れる事は無理だ。 男は暫く考えると、紙に何かを書いて管理者に渡す。 紙を見た管理者は問う。 本当にこれで良いのか? 男は頷く。 

 管理者は顔をしかめながら手を男に向け光りを放つ。 男は光りに包まれ徐々に消えていく、それを見つつ管理者は男に言う。 


 ”何があっても自己責任だ、忘れるな”


 男が目を覚ますと草原に寝ていた。 



 男は立ち上がると早速貰った力を試す事にした。 男が望んだ力、それは無限大の腕力。 殴ればほぼ全ての存在に勝てるで有ろう力。 この力でいわゆる無双をやろうと目論んでいた。 丁度よく一抱えある岩を発見した男は拳を降り下ろす。 


「おりゃーーーーーー」


 岩は拳に触れた瞬間、消滅するかのように吹き飛んだ。 そのせいで勢い余った拳は大地に突き刺さる、……そう無限大の力で。 そして拳を中心にクレーター作りながら、世界の核を破壊し世界その物が吹き飛ぶ。 男は何が起きたかも理解出来ずに世界と共に吹き飛んだ。 



 男は再び管理者の前に来ていた。 そして管理者に気付くと猛烈に食って掛かる。


「どういうことだ! 何か細工したのか?」

「私は何もしていない、お前の望んだ力の結果だ」

「ふざけるな! 軽く殴っただけでどうしてこうなる?」

「軽くか……では聞くが全力を10割として、どれくらいの力で殴った?」

「多分1割か、2割かそれ位のはずだ」

「では更に聞こう、無限大の1割又は2割とはどれくらいの力だ?」

「!!」

「無限大の全力だろうが1割2割だろうが、無限大は無限大だ。 違うかね?」

「あ、う、う……いやしかし」

「故に確認したのだ、これで良いのか? と。 お前は肯定した、すなわち今回の件はお前の自業自得だ」

「そ、そんな」


 男は膝から崩れ落ちた。 管理者は告げた。


「経緯はどうあれ世界を1つ破壊した罪は果てしなく深い、よって未来永劫被食者への転生を命じる」

「被食者?」

「お前の知識で分かりやすく例えるなら、プランクトンと言った所か」

「プップランクトン。 そんな嫌だ! 助けてくれ! 頼むよ!」

「何を言っても無駄だ、恨むなら己の愚かさを恨め」

「嫌だーーーーーー」


 男は立ち上がり逃げ出す。 そんな男に管理者は手を向け光りを放つ、光りを浴びた男は叫びながら消えて行った。 管理者は深く息を吐くと上に向かって語り掛ける。 


「今回は申し訳なかった、予想通りとは言えお主の世界を1つ破壊してしまった」

「なに、気にするな友よ。 いずれあの世界は滅ぶ定めだった、少し早まっただけさ」

「……すまん」

「ふふ、律儀な事だ。 さて私はそろそろ行くよ。 代わりの世界を作らねばならないからね」

「ああ、またな友よ」

「またな友よ」


 管理者は両手を広げ巨大な球体を出した。 その中には無数の光る粒が入っている。


「さて、先ほど世界と共に吹き飛んだ諸々の魂を各世界に振り分けねばな」


 言いながら管理者は黙々と自らの役目を果たす。



 完

やはり経験の差でしょうか、ネタがない。 ネタの泉が枯れそうだ。 実際枯れているかも知れない。 どうしよう。

ここまで読んで頂き有難う御座いました。

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