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セオリー? ナニソレ? パート2

約二ヶ月ぶりでございます。 例によってアホな話ですがどうぞご覧下さい。

 その世界はある大国が起こした戦により戦乱の世になってしまう。 何十年と続いた頃ある小国に傑物が産まれる、その男の名はゲドー。 その名の通り、外道の策を用い瞬く間に巨体な王国を作り上げ何やかやあって世界を統一しゲドー帝国皇帝ゲドーとして君臨した。


 そして国中の魔法、錬金術師等を集め不老長寿の薬を無理矢理作らせて、完成した後全員抹殺した。 薬に因って不老になった皇帝ゲドーは外道な方法で世を治めた。 各地で反乱が絶えず起きるもそれから五百年ゲドー体制は揺ぎもしなかった。


 だがある時異界から青年が一人迷い混む。 青年の名は正二正道(まさにまさみち)と言った。 異界から来た影響か、人並外れた力を有し生来からの正義感で帝国の輩を排除する姿に人々は救世主が現れたと希望を見出だした。


 それから数ヵ月、反乱軍のリーダーになった正道は 戦い続けたがある作戦で皇帝ゲドーの外道な策に嵌まり幹部共々捕らえられ皇帝の前に引き出された。


「ようこそは我が支城へ、歓迎するぞ」

「貴様がゲドーか?」

「如何にも。 余こそが帝国永遠の統治者、皇帝ゲドーである」


 正道の目の前に居たのは三十前後で時が止まった男がいた。 ニヤニヤと人を蔑む目をしていた。


「おのれ! 俺の仲間はどうした?」

「ああ、彼等か。 城の地下で手厚い歓迎会の最中だ」

「なにぃ!」

「ふむ、一緒に見に行くか。 マードゥ、転位を」

「畏まりました、陛下」


 黒いローブを目深く着た背の低い老人と思しき男が徐ろに手を叩くと正道と皇帝ゲドー、さらに近衛騎士、黒いローブの老人が一瞬にして地下の拷問部屋へと転位した。 そこは正に地獄、阿鼻叫喚の姿だった。


 幹部の男達は切り刻まれ、或いは生きたまま獣に喰われた。 女達は只々犯され続ける、生き絶えるまで。


「み、みんな……」

「どうかね? 中々壮観だろう」

「…………う、う、ぐ、ぐ、ぐおおおおおおーーーー!!」


 その時正道の脳裏にこの世界に来た頃の記憶が甦っていた。 それは占い師に言われた言葉だった。


(そなたの中には恐るべき鬼神が眠っておる。 普段はそなたの理性の鎖に繋がれておるが、全てを滅ぼす程の怒りがそなたを支配する時、鎖は砕け解き放たれる。 努々忘れるな、怒りじゃ怒りじゃ……)


 雄叫びをあげる正道から異様なオーラが溢れ出していた。 拘束していた鎖は弾け飛び立ち上がる正道。


「なっ何だ? これはー」

「うおおおおおおーー!!」

「五月蝿い、千切斬」


 次の瞬間、正道の体がバラバラのミンチになった。 やったのは皇帝の近衛騎士だった。


「ちょっおま、何やってんだーー! クーキお前ー」

「はい、何でしょうか? 陛下」

「何でしょうか? じゃねぇよ! 折角面白くなりそうだったのに。 何時も何時もお前らヨメーヨ家はーー!」

「しかしながら我が家は陛下をお守りする為に興った家です」

「分かってんだよ、んなこたーー!」


 頭を掻きむしる皇帝ゲドー


「歴代当主に何時も言ってんだろー 何かこう覚醒とか顕現とかしそうな奴に手ぇ出すなってさあ」

「……しかし陛下にもしもの事が有りましたら」


 皇帝ゲドーはガックリと肩を落として溜め息を吐いた。


「頼むから次は手ぇ出すなよ」

「善処致します」

「はぁぁぁぁぁ、何かやる気失せた。 帰る」

「畏まりました、では早速」


 ローブ姿の老人マードゥが手を叩こうとすると。


「待てマードゥ。 お前は残ってこの支城直ぐ消しとけ」

「直ぐ、で御座いますか?」

「そうだ」

「巻き添えは宜しいのですね?」

「気にしなくて良い」

「御意、ではお二方を先に帝都へ」


 老人マードゥが手を叩くと皇帝ゲドーの二人は消える、更に手を叩くと老人マードゥは支城を見下ろす遥か上空にいた。


「んー広さは城の二倍程度でよかろう、よし陣形成開始」


 老人マードゥは両の手から光を放ち互いに半円を描き、城を囲む様に巨大な円を描いた。 円が完成するとそこから膜の様な物が広がりドーム状になった。 城詰の帝国兵が何事かと騒ぎ出していた。


「よし、さてやるかの。 すまんの、陛下の命じゃ、極大消滅魔法、ゴムーケーシ発動」


 言葉と共にドーム状になっていた膜が急激に縮み始める。 膜に触れた物が全て塵になっていった。 数分後そこには何もなく巨大なクレーターだけがあった。 城ごと兵も捕虜も全て塵になってしまったのだ。


「ふう、この年になると疲れるわい、さて儂も帰るとするかの」


 そう言うと老人マードゥは手を叩きパッと消えた。


 一方帝都に戻った皇帝ゲドーは夕食も食べずにふて寝していた。


「あーあー、今回は結構期待したのになあー、次は何年後だ? はあー」


 皇帝ゲドーは五百年以上生きたせいか物欲や性欲などが減衰しきっていた。 その為か生きがいとして敵が欲しかったのだ。 その結果自分が死んでも良いとも考えていた。 しかし優秀すぎる家臣のおかげで今までいい感じの敵は強くなる前に排除され全く活躍せず終わっていた。


「次、早く来てくれー」


 皇帝ゲドーの呟きは空しく響いた。





 遙か未来の歴史書に曰く、この世界で唯一全ての国を支配したゲドー帝国。 初代かつ最後の皇帝ゲドーの治世は約千年続いたとされている。 …………あと約五百年だ、頑張れゲドー。



言い訳ですが長期物を書いているとこっちまで頭が回りません。 スペック小さいので。

ここまで読んで頂き有難う御座いました。

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