ガールズ・エクスプロージョン
はあ……あれは何だったんだ?
大きなため息をついて、全開にしていた窓を閉めに行くと、大きな光の玉が窓から入り込んでいた。
僕はそれを気にもせず、窓の側にーー
「ーーいやいやいやいやちょっと待って! 勝手に進めないで!」
知らない誰かにツッコミを一つ入れて、光の玉を覗き込む。
「何これ……もしかしてさっきの隕石?」
果たしてこれは隕石と呼べる物なのだろうか。正体は全く分からないが、その玉はとても透き通っていて、とても触れたくなるような不思議な感覚にさせられる。
少しだけなら……いいよね?
好奇心のまま手をかざしたその時だった。
「契約完了」
「うおッ、喋るのこれ!? すごい……中身どうなってーー」
謎の音声に驚きながらも中を覗き込もうとすると、突然その玉が輝き始め、爆風のような風を放った。
カーテンは強くなびき、テーブルはスライドするように押し飛ばされ、その上に置いていた大学のレポートは無情にも舞い散り、僕はこの爆風にうまく対応出来ず、足元をすくわれる形で吹き飛ばされた。
「ああ……、もう何なんだ一体……。」
何とか身体を起こして周囲を確認……した方がいいのかもしれないが、リビングが散々なことになっているのは容易に予想できた。手元には舞い散った1枚のレポート用紙。片付けるのめっちゃ面倒なんですけど……。
今日は厄日か? と思いながらも立ち上がり、さっきの光の玉を確認しにーー
「ーーえ」
僕は絶句した。
さっきまで残っていた光の玉が既に無くなっていたからだ。跡形もなく、粒子すら残さずさっぱり消えている。
その代わりと言っては何だが、色白の肌に金色の長い髪が目立つ、細身の裸の女性が眠るように横たわっていた。
それを僕は気にもせずにーー
「ーーだから勝手に進めないでって言ってるだろ?! 誰だって気になるよこんなの!」
まとめ
主人公「光の玉が爆発したと思ったら、そこで知らない女性が寝てたんですけど」
続く!