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交通事故で死んで女神に異世界に送られた3人は  作者: あかあめんぼ
王都生活編
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94 王都生活14日目昼 狐火魔法

今回はジンジャー視点。

「では、稽古を始めたいと思うのですが。」


エーアイが先ほどの本を開いて何かを探している。


「では、まずはこの魔法を習得してもらいます。」


エーアイは、自身の周りに小さな火を浮遊さした。


「その魔法って火魔法?」


「少し違います。この魔法は・・・。」


「どうしたの?」


「いえ、狐火魔法とご主人様が命名したユニーク魔法です。」


「狐・・・。ユニーク魔法をわざわざ・・・私に?」


「それがご主人様ですので、リリアナ様や赤羽根様の妖精魔法もご主人様が生み出したそうですよ。」


「そうなんだ・・・。」


リョウにはちゃんと・・・話した方がいいのかな・・・。


「リョウは私のこと何か言ってた?」


「特に何も言ってませんでしたよ。いつもきれいだとは言っておりますが。」


「そう・・・今度しっかり話すべきよね。」


「それは、ジンジャー様の問題ですので、私からは特に何もいいません。」


「やっぱりいうべきね・・・。続きをしましょ。」


「はい、この魔法ですが、火魔法と違いただの火ではありません。」


「どういう意味?」


「例えばですね・・・。」


エーアイがまた本の違うページを開いた。


「すいません。まだ私も取得したばかりですので・・・。では、これを見てください。」


エーアイが狐火をおそらく超速で回転さしているのだろうか、火の輪が完成している。


「これは狐火を輪にしただけですが、火魔法よりも高い攻撃力も持っています。」


「それで、攻撃ができるの?」


「はい。この火の輪は、この後の狐火を通すためのゲートみたいなものですが。これ自体にもかなり高い攻撃力があります。」


エーアイは火の輪を好きな位置に動かせます。といって、自在に動かしてみせた。


「火魔法よりも、自由度が高いわね・・・。」


「ご主人様は火魔法よりも強く、変幻自在な炎になった。と書かれております。」


「リョウはなんでもできるのね。」


「では、私の書き直したこの本をお持ちください。教科書みたいなものです。」


え?リョウの渡した本よりも少し分厚くない?


「お気づきのようなので、言っておきますが、少しだけ、私の考えた魔法も載せてあります。」


「え?あなたも魔法を作ったり、考えたりできたの?」


「多彩な魔法だけが私の取り柄ですので。」


「そこまで出来たのね・・・。」


リョウは、すごい人見つけてきたのね・・・。


「では、まず、今の最初のページを開いてください。」


「わかったわ。」


最初のページには、おそらくリョウの言葉がそのまま書かれてる。


この魔法は火魔法よりも強く、自在に変化し、相手を焼き尽くし、惑わす、ための炎である。


と書かれていた。


「この魔法はこの言葉の通りですので、この言葉をそのまま書き写させてもらいました。」


きれいな字もそうだけど・・・この量を自分の分も含めて2冊書いているのね・・・。恐ろしく仕事をするのが早いのね。


「では、魔法の習得方法ですが、このページに書いていますので。」


狐火魔法のスキル習得方法


まず、火魔法が使えることが前提になる。

次に、火魔法で小さな火を自身の周囲に浮遊した状態で出現させる。

この後に、その周囲に現れた火を自分の周りをある程度動かしてみる。

以上の行動を繰り返すことで狐火魔法が習得可能になる。


「え!?こんだけ?」


「ご主人様の書かれていた内容を要約し、わかりやすく、必要最低限の方法ですので。」


「これで、ほんとに大丈夫なのよね?」


「私は、これで、習得しましたので問題ないと思います。」


「習得できたんだ・・・。」


「では、まずは習得に時間がかかると思いますので、今日はここで稽古を終了にさせてもらいます。」


「わかったわ。私はここで、習得できるまでやってみるわ。」


「では、私も仕事がありますので。」


エーアイってこれを朝のうちに空いた時間で習得したってこと?自分の周りに火を出現させるのに結構難しいのに・・・これだけで結構時間かかりそう・・・。



本村君視点全然やってないきがす。話しにすら出てないことが多い気もする・・・。

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