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交通事故で死んで女神に異世界に送られた3人は  作者: あかあめんぼ
未来編
930/957

930 ユキナちゃんと私

今回コチョウ

「ゆーきなちゃんっ! あーそびましょっ!」


「……」


「ユキナちゃん?」


「あんた、なんで一々私を連れ回そうとするの?」


「え? 別に……別に理由なんてないよ? 仲良くしたいなぁ…って思って。」


「私に気に入ってもらえたらリョウにも好かれると思ってんでしょ!」


「思ってないよ!」


 ユキナちゃんは少し、怒った感じでプイっとあっちをむいちゃった……


「……」


「ホ、ほんとだよ? それに、無理して喋らなくてもいいし……」


「無理? なにがよ?」


「え? いや……関西弁とか、そんなの……」


「私のどこが自重してるのよ! 見なさいよ、私、体全体使ってしゃべってんでしょ! リョウも同じように喋ってるし。」


「そ、そうだね…で、でも、使用人の人とリリアナ以外は割とみんなジェスチャーしてるよ!」


「……フン!」


「あ……」


 ユキナちゃんは怒って私をシカトし始めた…


「ゆ、ユキナちゃん…」


「そのユキナちゃんってのもなに? 私これでも29よ? あなたよりもずっと年上なんだから!」


「わ、私だって今年で29だよ!」


「ふ~ん、そんなかわいらしい顔で?」


「そ、そんな、嫌味言わないでよ! 何が嫌いなの?」


「嫌いって? 別に嫌ってないけど? 強いて言うなら、私と似たような見た目で陵の傍うろつかないで! リョウのお姉ちゃんは私だけでいいんだから!」


「うーん…リョウのお姉ちゃんは私なんかよりも、ベラドンナとかエーアイとかがしてるよ? リョウが若干甘えたがりなのは、ユキナちゃんの影響なのかな……」


「……」


 今度はいじけ始めた……ユキナちゃんはこっちに来てからはリョウにしか笑ってる顔を見せてない。シルルなんて蹴飛ばされてし……ホントに喧嘩強いんだもん。シルルあれでもシエルよりも強いのに。


「あ、あのね…今日は、ミレイちゃんも一緒なの。多分、近くにいる筈なんだけど……ミレイちゃーん! ミレイちゃん! どこなの! ミレイちゃーん!」


 ミレイちゃんを呼ぶと、どこからかプップップッっと足音を鳴らして小走りで私の所にやってきた。


「お母さん! ……お母さんが、2人いるヨ! キュッキュッキュッ! ミレイちゃん、黒いお母さんと結婚するヨ!」


「な、何なのこの子……母親に似たのね、とっても頭がよろしくないみたい。大丈夫?」


「キュッキュッキュッ! ミレイちゃん、褒められた! 嬉しいヨォ~」


「とってもポジティブな子ね…」


「ミレイちゃん!」


「ミレイちゃんって言うの? 靴のかかと踏んじゃダメよ? 靴がダメになっちゃうから。」


「でも、ミレイちゃん足が大きくなったんだヨ! 痛くて履けないヨォ……」


「ちょっと、母親、しっかりしなさいよ!」


「ご、ごめんなさい! ホントだ……ミレイちゃん、その靴だけ?」


「そうだヨ! ミレイちゃん、足大きくなってきたんだヨォ…」


「ミレイちゃん、こっちにおいでー」


「うん!」


「あ・・・…」


 ミレイちゃん盗られた…


「お姉さんとお買い物いこっか?」


「うん! ミレイちゃん、黒いお母さんと結婚するヨ!」


「女同士じゃ結婚できないのよ?」


「ユキナちゃん、ここでは、同性婚も認められてるんだよ? 日本じゃダメみたいだけど……フランスだっけ? どこかの国も同性婚認めてるでしょ? それと同じよ。」


「ふーん……じゃあ、お姉さんと結婚する?」


「うん! ミレイちゃん、お姉ちゃんも一緒に結婚するヨ!」


「お姉ちゃん? 私じゃないよね……もしかして、あの人?」


「コチョウだよ! 私、コチョウ! 好きなお花は胡蝶蘭!」


「花の名前を自分につけたの? 変なの……」


「自分もそう名乗ってたじゃん!」


「なによ、なによ。人にばっかり強く当たって!」


「ち、ちが…違うんだヨ! 本当に、本当に、お友達になりたくて……」


「私とどうして友達になりたいの?」


「だって、ユキナちゃん、まだお友達いないでしょ? だから、私が! それに、私も、結構喧嘩強いんだから! 暴力で押し通しても私引かないから! シルルなんかと同じにしないでよね!」


「シルル? 誰だかわからないけど、そんなに暴力振るって欲しいならしてあげるけど……」


「ダメダヨ! ミレイちゃん、お母さん同士で喧嘩するの悲しいヨォ……泣いちゃうヨォ…」


「ミレイちゃん……ユキナちゃん?」


「……ミレイちゃんはお利口さんだね! リョウが小さい時みたいでかわいらしいよ! ほ~ら、ミレイちゃん高い高い! お姉さんも悪かったね! ミレイちゃんの言う通り、お姉さんもコチョウちゃんと仲よくするね!」


「うん! ミレイちゃん、お母さんとも結婚できたヨ!」


「それとね、ミレイちゃん。私子供いないからお母さんじゃないの。お姉さんでも、ユキナでも好きな風に呼んで?」


「んー……お姉さん!」


「うん、ミレイちゃんありがと! ホントはお姉さんみたいにお父さんのお姉ちゃんは叔母さんっていうの。」


「叔母さん? お姉さん、とってもピチピチだよ?」


「あら、ミレイちゃん意外と物知りなのね!」


「うん! ミレイちゃん賢いヨ! 微分積分もできるってエーアイ言ってたヨ!」


「え? 何歳なの……」


「5しゃい!」


「嘘! ミレイちゃんまだ3歳になって半年しか経ってないでしょ!」


「ばれちゃった!」


「この子ほんとにそんなことできるの? とても出来るように見えないんだけど……」


「ミレイちゃんは天才だけど、おバカさんなの。カンナちゃんの逆でね、カンナちゃん無茶苦茶頭いいんだけど、勉強があんまりできないの。まだ6歳だし、習ってないからできないんだろうけど…」


「じゃあ、ミレイちゃんはなんでできるのかなー?」


「ミレイちゃん、ラミアお姉ちゃんと一緒にお勉強してたヨ! キュッキュッキュッ! みゅずかしかったヨ!」


「そうなんだね……ねぇ、ラミアって子、私見たことないんだけど。」


 子は強しって言うけど、旦那のお姉さんにも友好なんだ……


「ラミアちゃんは、今はその……子役で凄い売れててね、今はお仕事に忙しくって、ほとんど帰ってこれないの。」


「労働基準法とかないの?」


「ないの。だから、24時間働くこともざらだし、だからあの業界はとってもいそがしいの。でも、24時間働けって言われてもちょっと拗ねたら休憩くれるから、そんなに厳しいわけじゃないよ?」


「随分と詳しいのね……」


「だって……」


 私は窓の外の気球船の電光掲示板を指さした。


「あそこのあれ、私よ?」


「もっと大人な感じするけど?」


「ちゃんと演技してるのよ!」


「お母さん、またお仕事しちゃうの? ミレイ寂しいヨォ…」


「ううん、働かないよ! 貯金もいっぱいあるし、働かなくても大丈夫なの! だからね、ミレイちゃん安心して一緒に楽しく過ごせるよ! ミレイちゃん、ユキナちゃん、靴買にいこっか!」


「私をちゃん付けするのやめてよ…」


「じゃあ私もちゃん付けしないでね。」


「わかった。」


「うん! ミレイ、ユキナお母さんも、コチョウお母さんも大好きだヨ!」


「ミレイちゃん、お母さんにはお母さんっていってあげないとダメだよ?」


「わかったヨ!」


 ミレイちゃんを真ん中に仲良く3人で手を繋いで私たちは靴を買いに行った。また、ミレイちゃんにはプップップッと音のなる靴を買ってあげた。どこに行ってもすぐにわかるようにしないとミレイちゃんはすぐにいなくなっちゃうからね……



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