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交通事故で死んで女神に異世界に送られた3人は  作者: あかあめんぼ
未来編
917/957

917 秘密

今回コチョウ

「どうしよ……」


 なんか外でシエルか誰かにミレイちゃん遊んでもらってるみたいだからいいけど…どうしよ、どうしよ。


「どうかされましたか?」


「あ、ユリカ……?」


「ユリカでございますが……私どこかおかしいでしょうか?」


「ううん、いつも通りのメイドさんだよ?」


「ありがとうございます。」


 私の3人の専属メイドうちの一人…実は私の追っかけファンを撃退してたらしい。


「……なにか、人には言えないような悩みがございましたら、私でよければ聞きますが……


「ホント? 絶対、絶対、ぜーったいに、誰にも言わない?」


「勿論でございます。」


 ユリカは口が堅いのは知ってるけど…普段は喋らないし。ユリカに気にされる位物凄い顔をしてたのかな…


「あのね……私、お仕事やめた理由知ってる?」


「いえ、誰にも話されないので、本心までは……」


「そうだよね……誰にもまだ、ばれてないよね…」


「……」


「あのね、教師の仕事ももう少ししたらやめるの。」


「……何故でしょうか?」


「ミズキちゃんとサクラちゃんがいるから。先にやめたのも、ラミアちゃんが私と同じ仕事場所によく来るようになったからってのが原因……」


「……」


 ユリカは黙って私の話を聞いている…


「あのね…最近なんかリリアナもまた産んだし、エーアイも…また産んだに入るのかな? 3人も産まれているでしょ?」


「今年は確かに良くご出産されております。」


「でしょ? 私ももう一人ぐらい子供欲しいなぁ…って思ってたの、金銭的にも働かなくても余裕あるし…でね、最近体の様子がおかしいなって病院行ったの。」


「ここのですか?」


「うん。じゃあね…子供いたんだって……」


「おめでとうございます。」


「おめでたくないの! 前もそうだったけど、私浮気もしてないのに、子供出来るのっておかしいでしょ? お腹も大きくなるのはエーアイと同じぐらいの期間だけだし…でも、お腹の中の受精卵だったけ? あれは、1年ぐらいあるの……」


「……寝ている間にされたとお考えなのですか? でしたらご安心下さい。誰一人として、私が勤めているこの10年は誰一人としてコチョウ様の寝ている間に男性が近づいたことはありません。ご主人様でもです。」


「そ、そうなんだ…じゃあなんで?」


「それは……コチョウ様が忘れているだけで、実はご主人様と」


「リョウも私とはエッチしてないよって…」


「……申し訳ありませんが、私はそういった話にはとても疎く、コチョウ様の話についていけない可能性が…」


「え? 何したとか話さないよ!」


「も、申し訳ございません…」


「謝らないで! 大丈夫よ!」


「は、ハイ…」


「でもどうしてだろ……ねぇ、浮気してると思われたらやっぱり離婚させられるかな…離婚させられたら、ここから追い出されちゃうのかな……」


「まさか! コチョウ様はここで生活されても問題ありません!」


「そうよね…だって、離婚するわけじゃないし…」


 でも、昔はエーアイたちは私たちみたいなどこの誰だかわからない人を家に入れて、それに奉仕してたのよね……今でこそ、エーアイたちの中じゃ、シエルはリョウの妻でもあるって認識があるからあの新しく来たシエルをエルが引き取るなんて言った時も構いませんって言ったのよね…


「……うぅ、どうしよ。」


「ご出産されるのですか? 子供が大きくなる前でしたら中絶も可能だとお聞きしましたが…」


「それはダメよ……赤ちゃんも命なんだから。それに赤ちゃんは私を選んでくれたのよ、産む前に殺すなんてヒドイこと出来ないよ。」


「お優しいコチョウ様…私は、コチョウ様の意見を尊重します。」


「ありがと…」


「ただ、ご出産されますと誰の子供かばれてしまいますが…」


「でもね、ミレイちゃんの時はリョウとの子供だったよ? 出来てからリョウとしたのに…」


「……」


「生々しい話はここまで! やめよ! やめやめ!」


「最後に一つお聞きしますが…ご主人様とされなくても、ご出産はされるのですか?」


「そうよ。でも生まれるのはもうじき…半年後位かな?」


「半年前に何か記憶は…」


「ないわ…でも、でも……私はリョウの事好きよ? 本気よ?」


「それは解っております。それと、仮にでございますが、ご主人様に離婚を要求された場合は私も黙ってはおられません。私は、その時は本気でご主人様を殴ります。」


「だ、ダメよ! 暴力振るったら、ベラドンナが黙っていないわ!」


「ですが、心優しいご主人様はきっと何も言われないでしょうし、そんなこと耳に入る筈もありません。」


「そ、そうよね…」


「……コチョウ様はいつも通りにしておられれば、それでいいのです。」


「ありがと……そういえば、ちょっと前にこういうの拾ったんだけど、これって何?」


 ちょっとおふざけをしたくなったので、彼女の財布の中に入ってたカードをこっそりと今、転移を応用して抜き取った。そのカードをチラチラと見せると、ユリカは顔を真っ赤にして必死にカードを取り返そうとしてきた。


「ち、違うのです! コチョウ様、私はやましい理由でコチョウ様にお仕えしたわけでは!」


「私知ってるんだからねー、ユリカ仕事の休みをもらった日には私の撮影現場にいたでしょ~、大ファンだったのね~」


「そ、それは……はい。」


「もしかして、隠し撮りとかしてないよね!?」


「隠し撮り? それは、相手のプライベートを侵すのでダメだと契約書に書かれております。」


「そうなんだ……ベラドンナって結構しっかりしてるよね。」


「興味のないことややる気のないことに関しては一切手を出されない方でもございますが…」


「へぇ……」


 ベラドンナの意外な一面聞いちゃった!



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