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交通事故で死んで女神に異世界に送られた3人は  作者: あかあめんぼ
未来編
914/957

914 ミレイちゃんとエルと雑談

今回コチョウ

「……まだ帰ってないと思うけど、ホワイトいる?」


「なにか、用事でもございましたか?」


「ううん…さっき、デートの邪魔しちゃったから……謝ろうと思って、本当にごめんねって言ってたって伝えておいてくれる?」


「わかりました。」


 エーアイはニコニコと私の頼みを聞いてくれた。私って嫌味な女って思われちゃったかな……



 ショボショボと歩いていると、ミレイちゃんとエルが喋っていた。


「ミレイちゃん、勝手に私の本持ってかないでくださいよー」


「ヤダヨ!」


「ど、どうしてですか? カンナちゃんならともかく、ミレイちゃんが持ってても意味がないじゃないですか!」


「あるヨ! ミレイちゃん、本の中の妖精さんに会えるんだヨ!」


「え……私の子供のカンナちゃんならともかく、なんでミレイちゃんが? 別に私は産んだ記憶ありませんけど……」


「でも、可愛い娘が2人も! って喜んでたんだヨ! エルが閉じ込めたって言ってるヨ! ミレイ、怒ってるヨ! プンスコプンスコ!!」


 地団駄を踏むミレイちゃん…プップップッと音が鳴るたびに怒ってる感じがしない…


「で、でも……それは、仕様なのでいいんですけど。ミレイちゃんって私の子供……だったんですか?」


「知らないヨ!」


「デ、デスヨネ…」


「ミレイちゃーん!」


「お母さん!」


「ミレイちゃん! エルも失礼ね、ミレイちゃんは私の子よ? いくら可愛いからって自分の物にしないでよ!」


「いや、カンナちゃんいるんで……」


「ねーミレイちゃん!」


「うん!」


 ミレイちゃんを抱っこをするといつも嬉しそうに足をバタバタさせる。


「ミレイちゃんは可愛いねー♪」


「ミレイちゃん、かわいい!」


「そうだよー! エルも可愛いって言ってくれてるよー」


「ミレイちゃん嬉しいヨ!」


「でもね、ミレイちゃん、人の物盗ったら泥棒だよ? しちゃダメだからね?」


「うーん…わかったヨ! エルごめんなしゃい!」


「い、いえ…怒ってたわけじゃないんで……」


「ミレイちゃん嬉しいヨ~、エル優しい!」


「と、当然ですよ……」


「どうしてきょどるのよ。」


「え? きょどってなんか……いませんよ?」


 明らかに挙動不審で怪しいんだけど……


「あ、あの…マスターって男性経験はありますよ……ね? 女性経験しかないなんて言いませんよね?」


「リョウとしたからミレイちゃんがいるんでしょ!」


「そ、そうです…よね?」


 ミレイちゃんが幼いからいいものの…そういうの知ってるお年頃なたどうするつもりだったのよ。


「ミレイちゃんね、嬉しいヨ!」


「そ、そうですか…」


「ミレイちゃん、お母さん好き! エルも大好き!」


 ミレイちゃんは地面におろすとチョコチョコと走り回って、私にくっ付いたりエルにくっ付いたり甘えたがり……


「でも、ミレイちゃんはもう一番下の妹じゃなくなったんだから、お姉さんだよ。」


「ミレイちゃん、お姉ちゃん! お姉ちゃん、頭いい!」


「カンナちゃんは別に賢くはないですけどね……」


「そうなの?」


 かなり意外……最近は人形の練習とか言って大量の人形を動かしまくってたのに………


「カンナちゃん魔力たいしたこと無かったはずなのにいっぱい魔法使えるようになってたり、魔力も増えてたりとかちょっと目を離すとこれなんです…」


 エルは不思議そうに話してるのを見てミレイちゃんはとっても嬉しそうにニコニコし始めた。


「ミレイがやったんだヨ! ミレイちゃん賢いから何でもできるんだヨ! でも、お姉ちゃんの方が賢いヨ……ミレイ賢くなってもアホって言われるヨォ……」


「え?」


「ミレイちゃん、お姉ちゃんに言われたことしてると何でもできるんだヨ! お姉ちゃんはミレイがくっ付いてくるの嫌いみたいなんだヨ!」


 いつも通りミレイちゃんはニコニコと笑いながらプップップッと足音を鳴らしながら落ち着きなくちょこちょこ歩いてるけど、昔に比べて何かが違う気がする……計算してるみたいな感じがする。私が演技してるときみたいな感じ?


「そういえば、前々から聞こうと思ってたんですけど…ミレイちゃんはいつも一人でどこに行ってるんですか? たまに消えてますよね?」


「ミレイちゃん、みすてりあす!」


「秘密なんですか?」


「ん!ん!ん! キュッッキュゥー!」


 何が嬉しいのかわからないけど、ミレイちゃんは鳴いた。嬉しいとミレイちゃんはすぐにキュッキュッとキュートな声を出す。とってもかわいくてつい抱きしめちゃいそうになっちゃう!


「あ”! もうこんな時間!」


「エル?」


「私、今日は大学の視察をするんですよ。ベラドンナ様と。」


「へ、へぇ……」


「マスターも週に2日だけ学校行ってるみたいですけど、だめですよ?」


「え? な、なにが?」


「だから、ちゃんと教えてあげてくださいね? マスターは子供にもモテモテなんですからね☆」


「もう! また、からかって!」


「また、何か用事とか、エッチしたいとかあったら言って下さいね?」


「え、エッチなんて頼まないよ!」


「私としたくせに何言ってんですか…」


「だ、だって……したのそっちからだし。シエルとは10年前ぐらいと、最近しかしたことないからね!」


「いや、誰も浮気なんて聞いてませんし…マスター、シエルを何回か休みにしてるんですから、そんなことしてるなんて思ってませんよ?」


「そ、そうだよ。って違うよ! 私がエロいみたいに言わないでよ!」


「事実じゃないですか……」


「ち、違うよ!」


「えーどうなんですかー?」


 エルは私をしょっちゅうからかってくる……あることないことばっかり言って。


「エル様、そろそろ行きましょうか。」


「わ!わ!わ! お、脅かさないでくださいよ…」


 エルは体操驚いたらしく、こけた…


「ププー、こけてるー!」


「う、うるさいですね! ベラドンナ様もひとが悪いですよ!」


「フフ、楽しそうでしたのでつい。」


 ベラドンナみたいな人が茶目っ気ある笑顔で笑うとあれね、ギャップ萌えって言うのかな? なんかすごいグッとくる…


「では、行きましょうか。」


「は、はいです。それじゃあマスターまた後で。」


 エルはベラドンナの後について何処かに転移していった。


「お母さん、エッチってなぁに?」


「え? エッチていうのは……いつかわかるよ!」


「ブーブー!」


「お、怒っても教えてあげないよ!?」


「ケチ!」


「ケチじゃないよ~!」


「ブー……」


 ミレイちゃんは拗ねたらしく可愛らしく後ろを向いてチラチラと私を見る…


「ミレイちゃん、可愛いねー!」


「ん!」


 ミレイちゃんは取りあえず褒めたら大人しくなるから手間がかからない子ではあるよね…


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