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交通事故で死んで女神に異世界に送られた3人は  作者: あかあめんぼ
未来編
908/957

908 シエル対シエル

今回シエル

 人の部屋で爆発音や金属を叩く音、ひとくくりに戦闘音が鳴り始めたのでただ事じゃないとミズキちゃんをミズキちゃんの部屋に押し込み、出てくるなと念を押して、リビングの方に行くと私の勘とは違って、カンナちゃんと異世界シエル、私とミレイちゃんそっくりな人形が戦闘をしていた。カンナちゃんの周りになんか1機いますし…人形はカンナちゃんのか。

 カンナちゃんの人形の内のミレイちゃんそっくりな大きな盾を持った人形が異世界シエルの近接攻撃を本体であるカンナちゃんの傍で守り続けている。守ると同時に、爆発を起こしているが、異世界シエルには大したダメージになっていない…それと、ランスをもった私そっくりな人形も魔法攻撃をしながら相手の見えない角度からの刺突攻撃。刺突攻撃のたびに異世界シエルの攻撃は何度か止まる。その瞬間を知ってたかのようにカンナちゃんが追撃で魔法攻撃をするが、余りにも近すぎる相手だから、自分に魔法の衝撃が来ないような威力でしか攻撃をしていない。正直、ダメージが通らないカンナちゃんと一発当てれれば勝ちの異世界シエルとでは決着は時間の問題…


「カンナちゃんに、手を出して許されると思ないことですね!」


 カンナちゃんは私がここに来るのを知ってたみたいに反応が全くない。異世界シエルの方は私が居ないと思い込んでたらしく、私がいることに驚いている。


「この!」


 取りあえず、異世界シエルを部屋の外…ベランダの方に蹴飛ばして、その後、私は異世界シエルを中庭に向かって、高さ4階から地面にまでパイルドライバーを掛けてやった。相手を逆立ちするようにさかさまにして、相手の首を自分の膝の辺りで固定して、相手の腕は抵抗できないように私が尻に抱き着くような形で腕を押さえる。本当のやつと違って、相手の首を破壊するためだけの攻撃技。

 異世界シエルと私は、中庭の、舗装されている道に落ちた、私は両足を地面にぶつけたが、異世界シエルは地面に頭が突き刺さって、逆さまになったまま静止している…脳震盪でも起きたんですかね?


 そんなこともなかった…異世界シエルは地面を殴って破壊して頭を出した。首の骨は折れていたみたいだったが、直ぐに治された。治るのは自動じゃなくて自分の意思で治す感じですね。気絶させて、体破壊しちゃえば私にも勝機はありますね。


「私の知ってるシエルの中でも弱い、特に弱い、弱すぎます!」


「なんですか? 煽ってんですか? ぶち殺しますよ?」


「ぶち殺せないじゃないですか、バカなんですか?」


「様子見てたら、人生負け組だから、人生勝ち組の私の人生を少し味わってみたかったみたいな奴と思ってましたが、何があったか知りませんけど、カンナちゃんを襲って…許せないです!」


「……カンナちゃんの方が強かったですね。隠し玉をたくさん持ってる感じでしたけど…あなたは、私にはない武術や趣味がある位しかないじゃないですか…もしかして今のが必殺技だったとか? だったら、残念ですね。」


「ほっといてください!」


 私は、異世界シエルの顔にドロップキックを喰らわせた。どうやら、打撃力に関しては私の攻撃でギリギリ通るって感じですね。私自身物理耐性低いですし… 

 私のドロップキックをくらって、8m位ぶっ飛んで転がりまくってた異世界シエルが今度は私に向かって一直線に飛んできた。どうやら、ホントに殴る蹴るしかできないみたいですね。私の方が分があります。

 一直線に来た異世界シエルに向かって私も向かっていき、異世界シエルの首元辺りに腕を振りぬく、ラリアット、相手の力も利用した強烈な一撃で異世界シエルの体は一回転して地面に叩きつけられた。


「フン! どんなもんですか! あなたよりも私の方が近接戦闘は分があります! 魔法防御力も私の防御力ならほぼほぼ無効にできます! 何が私が弱い、なんですか! 私はこれでも、館内の戦闘力の基準にされてるんですからね! 寝言は寝て言え!」


「……ペラペラ、ペラペラうるさいんですよ、羽虫の分際で生意気なんですよ。」


 異世界シエルはゆっくりと立ち上がった……異世界シエルは確かに私よりも数十倍ぐらい強いみたいですけど、既に限界値を迎えているにもかかわらず、その力を扱えていない愚かなエルに比べたら大したことありませんね。確かに、エルはシエルですけど、自分で最強のシエルなんて言いませんよね…攻撃力とかで見れば、こっちの異世界シエルの方が今は高いですけど、エルにもしも本気でラリアットとかされたら私の頭が飛んで行きますからね…実力差は大きいんですけど、こいつはそんなに差があるとは思えませんし……


「私より5倍程度強くても雑魚じゃないですか、よくそんな実力でここに喧嘩売りに来ましたね。ここには神すらも相手にならないベラドンナ様やエーアイ様がいるんですよ! あなたじゃ、瞬コロですよ、瞬コロ!」


「他人任せとはこのことですね…」


「私は戦闘するためにあなたと戦ってるんじゃないんですよ。時間稼ぎです、時間稼ぎ。私は不死身ですので、今頃ベラドンナ様がリョウ様に戦闘許可でも貰いに行ってるころですかね…私の立場は物凄く低いんです…リョウ様が不快なものを見ない方が私の命よりも優先。これが私の立場なんですよ…もしも、ここにいたのが、私じゃなくてカンナちゃんだったら、あなたなんて今頃あの世ですよ、あの世!」


「さっき戦っててもきませんでしたけど?」


「そ、それは……室内だと、ダメなんですよ。作業されてるのに、気づけなんて無茶です! 廊下には室内の音は聞こえないんですよ! あ、でも…爆発とか起こしたらベラドンナ様に気づかれましたっけ…じゃあ今すぐにでもベラドンナ様が飛んでくるんじゃ…」


 私の喋ってる最中にベラドンナ様が来てしまった…結構怒ってるっぽい。中庭を壊したこととか……ですかね?

 私もまとめて、ベラドンナ様は空中から斬撃を飛ばしてきた。異世界シエルはひょいっと躱したが、私は上半身と下半身がサヨナラしてしまった…どうやって避けるんですかね? あんな馬鹿速い攻撃を…どうして私まで殺されないといけないんですかね?

 無駄なことを考えていると、次の第2波が飛んできた。今度のは一撃ではなく、切り刻むような斬撃。異世界シエルは結界を張るんじゃなくて、羽を生やして超速でこの場から離れた…勿論私は、こんな状態で動ける程妖精やめてないので、第2派を避けることも出来ずに、バラバラにされてしまった…いくら死なないからって扱いがヒドイです…リョウ様が酔った勢いで死なないならシエルが人質にされても攻撃していいんじゃない? なんて会話をベラドンナ様がいるにもかかわらず、されたからですよ…今のリョウ様が言ったことじゃないんですけどね…

 はぁ…次の復活までどのくらいかかるんでしょうか…結構惨い殺され方だったので、1日以上は確定ですよね。もう、ベラドンナ様は良い人なんですけど、本当に容赦ないです。私もそうですね! なんて許可したのが悪いんですけど…私の立場が低いのは全部エルのせいに決まってます!



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