9 魔法を使えました。
今回は赤羽根さん視点。
「では、次は、魔法を使うのだ。起こしたい現象を、イメージするのだ。まずは風を起こすのだ。」
「風ってこんな感じかしら。」
『ヒューン、ヒューン』
「そよ風って感じね・・・。」
風のイメージがそよ風しか思いつかなかった。
別にいいけど、ほかの二人がどんな風になるのかしら。
「必殺・サイクロン!!」
『ヒュー』
すごく小さな竜巻みたいなのが出てきた。
それが、本村君の風のイメージなのかしら。
「風かぁー」
『ビュン』
「いってぇ!」
自分の風でケガしてるの?
今井君は風にどんなイメージ持ってるの?
「おお、かまいたちか、なるほど、うむ、案外それもありかもしれんな・・・。」
「うむ、みな素晴らしいのだ。」
なんか私だけそよ風なんて情けなくなってくるわね・・・。
「うむ、うむ、あとは、他のものも同じようにイメージするだけじゃ。」
「なら、案外簡単かもしれませんね。先輩もそう思いますよね?」
「おぉぉぉ!!燃えてきたぜぇぇ!!」
燃えてくるのは勝手だけど、ほんとに燃やさないでそうね・・・。
「この辺りで火だけは使うのだめだぞ。いくら、私の心が広いからといっても、火事になったら大変じゃからな・・・。」
リリアナも案外私と同じこと考えてるのね・・・。
とりあえず私は、風で、かまいたちみたいなものを起こせるようにしたいわ。
『ヒュン』
ああ、本当にできたわ。
<<スキル風魔法を習得しました>>
いまので、スキル化したってことかしら。
まぁ、あっちの二人はいろいろ習得してるようだけど・・・。
正直光とかのほうがイメージしやすいのよね・・・。
特に音はなく明るく光る玉が私の前に浮かんでいた。
<<スキル光魔法を習得しました>>
「シオリはかわった、魔法を使うのだな。」
そういって、リリアナが私のそばにいつの間にかいた。ほんとにいつの間にこっちに来たの?
「光魔法は大体攻撃に皆使っておるのだがな・・・。」
「そうなの?私たちのいたとこじゃ光はこういう使い方をしてたけど・・・。」
これが文化の違いってやつね。
しかし、光でどうやって攻撃するのかしら?
「私の光魔法を見るか?シオリには見せてやるぞ。」
「お願いするわ。」
「見て驚くでないぞ。ライトニング!」
やはり、光魔法は音はしないのだろうか?
しかし目の前には、光の柱ができている。
「どうじゃ?やはり、リリアナの魔法は素晴らしいすぎるのであろう。」
「ええ、確かにすごいと思うわ。」
光でどうやって、半径1mぐらいの穴ができる、イメージができるのかしら。
「うむ、シオリも、このぐらいはできるようになるじゃろう。」
そういって穴をおそらく地魔法か何かで穴を埋めて本村君たちのほうへ向かっていった。
私はリリアナが光をどう思ってるのかが気になるわ・・・。
私も、本村君たちのほうへ行こうかしら。
「おっしゃぁぁ!!いくぜぇぇ、サイクロン!!」
半径50cmぐらいの小さな竜巻が出てきた。
「先輩、すごいですね。」
「まだ、まだ、いくぜぇぇ。」
「先輩、2発連発したら、5分ぐらい魔法使えなくなるじゃないですか。」
「それでもかまわんのだ!!サイクロン!!」
・・・。なんで、この二人はそんなに魔法をうまく扱えるのかしら?
あなた達こっちの人だったんじゃないの?
私はそんなにうまくいかないわよ・・・。
「ちょっと、魔法どうしてそんなに二人は使えるのよ?」
「ノリだな。」
「ノリしか言いようがない・・・。なんかごめん。」
この二人に聞いた私がばかだった・・・。ノリって何よ、ノリって。
ノリでできたら、苦労はしないわ・・・。
今回のステータス。
名前:今井 陵(男)
年齢:16
種族:人間
スキル:算術 言語術 棒術lv.1 足技lv.4 発想力lv.5 奇想天外lv.6 観察眼lv.6 予測lv.5 魔力操作lv.1 魔装lv.1 風魔法lv.1(new) 地魔法lv.1(new) 水魔法lv.1(new) 闇魔法lv.1(new)
耐性:物理耐性lv.3 精神異常耐性lv.1
称号:なし
名前:本村 竜司(男)
年齢:18
種族:人間
スキル:算術 言語術 妄想術lv.4 予測lv.4 流星拳lv.1 魔力操作lv.1 風魔法lv.1(new) 地魔法lv.1(new) 水魔法lv.1(new) 火魔法lv.1(new)
耐性:物理耐性lv.3 精神異常耐性lv.1
称号:なし
名前:赤羽根 詩織(女)
年齢:17
種族:人間
スキル:算術 言語術 裁縫術lv.2 料理lv.3 記憶術lv.2 予測lv.3 状況判断lv.3 魔力操作lv.1 魔力視lv.1 光魔法lv.1(new) 風魔法lv.1(new)
耐性:物理耐性lv.2
称号:なし
赤羽根さんだけ魔法を覚えるのが遅い…。