896 出発された
今回はエル
「ふにゃあ!」
寝ていたら、誰かにない胸を揉まれた!
「あ、起きた。」
「カンナちゃん?」
「朝だよ。起きて。」
「お、起きますよ……って、寝てる人のおっぱいもんじゃダメです!」
「結構揉んだよ? ミレイが。」
そういうと、私の太ももの辺りにちょこんと座っているミレイちゃん。ん? と今気が付いた様子……
「ミレイちゃんもダメです!」
「んー……でも、お母さんは喜んでたヨ?」
「ま、マスターは……敏感なだけですよ。」
「んー……いっぱい触るとお母さん寝ちゃうんダヨ!」
「そ、それは……触っちゃダメですよ?」
「でも、お母さん嬉しそうだヨ?」
「だから……ダメなんですよ。シエルにやってあげてください。アイツ二はやっていいですよ。」
「シエル? でも、シエル寝相悪いヨ! 一緒に寝たら踏まれちゃうから嫌いだヨ!」
「私も悪いんでしょうか……」
「お母さんは普通……シエルは手足を良く動かすからぶつかるの。」」
「そ、そうですか……でも、どうして私を起こしたんですか?」
「見送りしてくれるんじゃなかったの? 私達もう行くよ?」
「ミレイ、お母さん起こそうと思ったのに寝ちゃったヨ!」
敏感なのも大変なんですね……ぶらつけてればある程度はマシなんじゃ……私の体がおかしいんでしょうかね? でも、触られ過ぎて失神? でも、マスターは胸は死ぬほど敏感ですもんね…ありえそうです。あんな大きいのに……自分で触るときは普通なのに、どうしてなんですかね?
「……エルの胸、ないからミレイ大変だったヨ!」
「胸揉んで起こしちゃダメなんですってば!」
「お父さんはほっぺぷにぷにして起こすヨ!」
「起こしちゃダメですよ!」
「んー……ミズキおねえちゃん、胸ないから触れなかったヨ……残念。」
「ミレイちゃん、本当に将来大丈夫なんでしょうか……」
「大丈夫ダヨ! お姉ちゃんが結婚してくれるんだヨ!」
「えと……同姓婚は別に悪いとは思いませんけども、姉妹はダメだと思いますよ。」
「私結婚するなんて言ってない!」
「おねーちゃん結婚して!」
「嫌だ。」
カンナちゃんは中々ドSですね……悲しんでるミレイちゃん見て嬉しそうにニコニコと笑ってますし…
「取りあえず、おはようございます。エーアイ様は準備できてるんですか? 一緒に言って下さるんですよね?」
「うん。さっき着替えてた。ついでにミレイが、パンツ盗んできた。」
ミレイちゃんはそういって、大きな胸ポケットからエーアイ様の物と思われるピンク色のレースのパンティを取り出してニコニコとしている。
「ミレイのと全然違うヨ!」
「返してきてください…」
エーアイ様って結構色気のあるのも持ってるんですね……
「ブー…」
「ミレイ返して来い。」
「お姉ちゃんも一緒だヨ!」
「仕方ない……謝るのミレイだけね。」
「ブー! ミレイ、泣いちゃうヨ!」
「泣いたらエーアイ様困っちゃいますよ…」
「こいつ、嘘泣きするから危険。」
「仲がいいのはいいことですけど、速く返してきてください…」
そういうと、ミレイちゃんはチョロチョロと走って寝室から出て行った。今思うと、もうあの二人は着替えてるんですね…私も早く着替えないと。
着替えを終え、カンナちゃん達を見送る時間になったので、玄関に行くと、リンお嬢様を抱っこしているエーアイ様がいた。リンお嬢様はまだ小さく、生後1か月立たずってところなんでしょうけど、人間よりも成長は速い。リリアナ様の所の双子も結構大きくなられたんじゃないでしょうか。
「エル様も一緒に来られるのでしたよね?」
「え? そういえばこっそりついていくとか言ってましたね……後をつけさせますので、ご安心下さい。それよりも、その…リンお嬢様も連れていかれるのですか?」
「娘ですから。」
「そうですか…」
エーアイ様のニッコリと笑った笑顔は意外と可愛らしい・・・いつも笑っていればいいのに。
「お嬢様は2人は既に門の前で待っておりますので私はこれで。」
エーアイ様はぺこりと礼をした後、いってしまわれた。
「エルじゃないですかー何してるんですか?」
「見送りのつもりだったんですけど……まぁいいや。シエル一緒にご飯にしましょう。」
「えぇ~…私、ミズキちゃんと一緒に食べるんですからね。」
露骨に嫌さそうな顔をしますね…もしかしなくても私結構嫌われてたりしないですよね?
「ついでにマスターも連れて行きますよ。」
「マスター? 今朝なんか物凄く喘いでましたけど…マスターまさか、娘に性処理させるなんて……あんな変態にミズキちゃんが毒されたら困るので、呼ばないでください。エルはまぁ……マスター程変態じゃないのでいいでしょう。」
「なんでシエルがマスターが娘に性処理させてるなんて知ってるんですか? 一応防音になってて外までは普通は聞こえないと思いますけど……部屋も寝室まで、2重みたいな感じですし…部屋の中の部屋ですので音はそもそも漏れてきませんよね?」
「え、えと……」
シエルは目をきょろきょろとそそっかしく動かし、その後用事があるんで! と勢いよく走っていった…アイツ、マスターの部屋盗撮、盗聴してましたね…
「どっちが変態な事やら……」




